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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【卓上四季】:刹那の闘い

2019-06-13 05:05:15 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【卓上四季】:刹那の闘い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季】:刹那の闘い

 きわめて短い時間を意味する「刹那」は、仏教における最小の時間単位だ。親指の腹と中指の先でパチリと音が鳴るのに要する時間が「1弾指(だんし)」で、65刹那(せつな)に相当するとも言われる▼その刹那を競う陸上100メートルで、サニブラウン・ハキーム選手が9秒97の日本新記録を樹立した。伊東浩司さんが10秒00の日本記録を出したのが1998年。その後、桐生祥秀選手が日本人初の9秒台で走るまでに19年を要した。その記録を2年で更新したのだ。それも、9秒台は自身2度目である▼専門家らはサニブラウン選手の記録に「驚きはない」と言う。中学時代から頭角を現し、高校時代は粗削りながら世界ユース選手権で100、200メートルを制するなど、世界レベルの走りと言われてきたからだ。本人も「まだタイムは出る」と、頼もしい▼日本の男子短距離界には山県亮太、飯塚翔太両選手ら、10秒切り目前の選手が多く控える。今季は小樽出身の小池祐貴選手も10秒04で走り、名乗りを上げた。今回の日本新記録は大きな刺激になろう▼もちろん、世界トップとの差は依然大きい。しかし、こうした選手たちが刹那の闘いを続けていけば、全体のレベルはさらに上がるはずだ▼五輪の100メートルで決勝に進出した日本人は、1932年ロサンゼルス五輪で「暁の超特急」と呼ばれた吉岡隆徳さん一人。2人目のファイナリスト誕生も、もはや夢ではない。2019・6・11

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2019年06月11日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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