【産経抄・11.28】:未解決の17年と遺族の無念、加古川女児殺害で容疑者逮捕
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・11.28】:未解決の17年と遺族の無念、加古川女児殺害で容疑者逮捕
いまも未解決の世田谷一家殺害事件(平成12年12月、東京)では、8歳の女の子が犠牲になっている。葬儀では同級生が合唱で送ってくれた。遺族は感謝を伝えるつもりで学校を訪ねたが、口をついて出たのは謝罪の言葉だった。
兵庫県警加古川署に移送された勝田州彦容疑者=27日午前11時22分、同県加古川市(恵守乾撮影)
▼凄惨(せいさん)な事件の恐怖や、世間の視線にさらされる不安に、ほかの子供たちを巻き込んでしまった―。「まずお詫(わ)びをしなくては」と(『悲しみを生きる力に』岩波ジュニア新書)。大切な人を奪われながら、遺族が抱いてしまう罪の意識をサバイバーズ・ギルトと呼ぶそうである。
▼「なぜ救えなかったか」「自分が代わってやれたら」。遺族が囚(とら)われる自責の念はさまざまらしい。未解決の事件では、刑を免れてどこかで生き続ける犯人への怒りも渦巻き、さらに遺族を苦しめるのだという。二重三重の理不尽な責め苦だろう。
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元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年11月28日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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