【政界地獄耳・04.18】:参院選は石破の方が勝ちやすいから?「野党の不信任は可決しない時に出す」
『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・04.18】:参院選は石破の方が勝ちやすいから?「野党の不信任は可決しない時に出す」
★13日に山梨で会見した国民民主党幹事長・榛葉賀津也の発言が話題だ。「国会終盤、ゴールデンウイークが終わって、5月、6月になると、とんでもない政局になると思う。50年に1回の大政局になるかもしれないよ」とし「野党第1党(立憲民主党)は政権交代と言ってるわけだから、内閣不信任をどうするんだって議論に必ずなる。その時に石破さんの方が参院選に勝ちやすいから(不信任を出さず)そのままやろうと判断するのか。政権交代するという気概を見せて、野党第1党が勝負するのか。野党第1党の度量が試される」と立憲を挑発した。
★榛葉は5日にも松江市での講演で「野党が本気になったら不信任は通る。政権交代と言っているんだから、出さないと示しがつかない」と立憲の腹を探る発言をしている。野党が本気になれば政権ができるのに覚悟のないのは立憲だと批判しているが、3日、立憲幹事長・小川淳也は街頭に立ち「本来であれば立憲と国民民主は再度、歩みをそろえて、願わくば再合併、再合流をして、1つの党名で戦える環境を作るのが最も望ましいと思っている」と再合併を望めば、榛葉は翌日、「小川氏はいい人だがお花畑だ。まず基本理念が違っている。言うのは自由だがそういうことは街頭で言う問題ではない。これこそ積み上げる問題ではないのか」と否定はしていない。
★自民党ベテランが言う。「この屈折した兄弟げんかみたいなのは、はたから見ているのは面白いが結局自分たちで政権を担うことができない、または責任を取りたくないだけ。自民党と連立を組み、陳情を与党内で繰り返し実務を任せ、成功例だけ喧伝(けんでん)したいだけ。都合のいい話をお互いけん制しながら話しているだけ」とバッサリと斬る。別の自民党議員は「野党の不信任は可決しないように、可決しない時に出す」と皮肉る。不信任が通り政権を担うことになったら大変としり込みする野党を見透かした自民党にも策はなく、政界の地盤沈下が続く。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年04月18日 07:53:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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