【政界地獄耳・06.13】:国民民主党に「男の不倫には甘く女の不倫には厳しい」のイメージ
『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・06.13】:国民民主党に「男の不倫には甘く女の不倫には厳しい」のイメージ
★国民民主党が白羽の矢を立てたときから、山尾志桜里騒動の結末は見えていたのではないか。いや国民には見えていたがネットの反応がすべての同党代表・玉木雄一郎には、ここまで批判が渦巻くとは思ってもみなかったことだろう。何しろ自らの不倫スキャンダルを乗り切ったと思っている玉木にとって、山尾も同じように受け入れられると考えたのだろう。
★野党議員は「玉木、代表代行・古川元久は元財務官僚。山尾は検察官から弁護士。プライドの高い官僚出身政治家の陥りやすい『正しいことをやっているから乗り切れる』という妙な自信。自民党からスタートして民社協会系民主党と右派党人派としてやってきた幹事長・榛葉賀津也の方が空気を読んでいた」という。榛葉は「山尾さんは法律家としてのご自身の能力を見込んでの擁立ということでしたが、全国の国民民主党を支えている都道府県連、そして、全国の地方自治体議員から、同音に今回の山尾さんの公認は見送って欲しいという声が全国からあった」と説明。
★国民民主党の最大のマイナスは「男の不倫には甘く女の不倫には厳しい」というイメージを有権者に与えたことだ。会見という公開処刑の後の公認取り消しは山尾への同情すら湧くのではないか。自民党のベテラン秘書は「自民党ならまず女性の支持の低い山尾に声など掛けないが、本人がやりたいだとか、いろいろな事情があるなら自民党だったら、勉強会に参加させるなどしてメディアとの免疫を作り、オフの懇談をやり、支援者から出馬の要望を党に上げるなどのプロセスを踏んでイメージが変わった演出をする。間違ってもSNSの軽いノリで出馬発表に様子見のアドバルーン(観測気球)など使わない。名前が出たときには既に勝算ありでなくてはならない。それに何があっても比例だから当選するという空気はほかの候補者にも悪い影響を与える。今回は政治家の作り方でも失敗したな」。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年06月13日 07:58:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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