路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【HUNTER・08.21】:「疑惑まみれ」斎藤兵庫県知事と西村元経産相への冷たい視線

2024-09-22 07:47:20 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・08.21】:「疑惑まみれ」斎藤兵庫県知事と西村元経産相への冷たい視線

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.21】:「疑惑まみれ」斎藤兵庫県知事と西村元経産相への冷たい視線 

 「岸田総理は総裁選で勝てないとわかると、さっと決断した。さすがだよ。それに比べて、うちの知事は権力の座に抱きついて離さない。地位に恋々として未練がましい」とあきれるのは、自民党のある兵庫県議。内部告発によってパワハラや公職選挙法違反などが問題視される斎藤元彦兵庫県知事への厳しい批判だが、県民の声を代弁していると言ってよさそうだ。

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 斎藤知事は8月30日午後、文書問題特別委員会(百条委員会)に証人として出席、内部告発にあった7つの疑惑について徹底的に追及される見込みだ。

 「百条委員会でのらりくらりとかわそうというのが、斎藤知事の戦術でしょう。しかし、県職員も10人以上証人として出る予定。そこで爆弾発言があれば斎藤知事の命運は尽きる。来年7月には知事の任期が満了するので、選挙まで1年もない。正直、斎藤さんの再選はないので、県議が2人寄れば『次の知事』についての情報交換ですね」(前出の県議)

 「おねだり」がすっかり代名詞になった斎藤知事。そこで、2021年7月に行われた兵庫県知事選の選挙運動費用収支報告書、斎藤知事の政治団体「ひょうごを前に進める会」と「さいとう元彦後援会」の政治資金収支報告書をチェックしてみた。そこには、政治とカネの闇の一端が垣間見える。

 さいとう元彦後援会の2021年分政治資金収支報告書の「寄附」の記載を見ると、自民党の国会議員の名前や政党支部がずらりと並ぶ。それらを抜粋すると下の一覧表のようになる。

 さいとう元彦後援会への寄附の合計は約5,200万円。うち、自民党の政党支部や国会議員などが拠出した寄附は3,740万円だ。ちなみに、同じく斎藤知事を支援した「兵庫維新の会」の寄附額は約300万円。自民党側から受け取った巨額の選挙資金で斎藤知事が勝利したことがうかがえる。

 さらに内訳をみると自民党兵庫県連が2,000万円を支出、二番目に多い500万円を支出したのが西村康稔元経産相の自民支部となる。

 不可解な寄附もある。自民党兵庫明石市第1支部の松本隆弘氏(当時県議)の政党支部が2021年4月9日に200万円、6月10日に100万円と2度にわたり計300万円もの寄附をしているのだ。渡海紀三郎自民党政調会長の支部が100万円、松本剛明総務相が個人と支部の合計で130万円程度で、松本氏の支部の寄附額が突出しているのだ。県議の支部による寄附が国会議員より多いということに違和感を覚える。

 そこで、西村氏の政党支部「自民党兵庫県第9区選挙区支部」の政治資金収支報告書を検討してみた。すると、さいとう元彦後援会に300万円、ひょうごを前に進める会に200万円渡っている。一方、21年3月31日と4月6日に、同支部は松本氏の自民党兵庫明石市第1支部に合計560万円を寄附していた。西村氏側の政治資金が、松本氏の支部を通じて知事側に流れた形だ。

 また、さいとう元彦後援会は同年4月9日に松本氏の自民党兵庫明石市第1支部から200万円の寄附を受けたあと追加で200万円を借り入れ、同年9月24日に返済という摩訶不思議な記載もあった。500万円のカネが松本氏の自民党兵庫明石市第1支部から、斎藤知事側に動いたことになる。前述した西村氏側から松本氏側への寄附560万円のうち500万円がいったん知事側に渡り、200万円だけ松本氏側に戻されたということだ。

 ちなみに松本氏は、2023年春の統一地方選の兵庫県議選で落選しており、関係者からは「松本さんは県議会議長経験者ではありますが、選挙にも勝てないほどの政治家。大臣の松本氏や党三役の渡海氏をしのぐ500万円もの政治資金を、斎藤知事の選挙に突っ込むなんてありえません。誰もが西村氏のカネだろうと言っています」という声が聞こえてくる。

 すでに述べたように、西村氏の政党支部は、さいとう元彦後援会に300万円、ひょうごを前に進める会に200万円を寄附している。しかし、さいとう元彦後援会の政治資金収支報告書には、西村氏の政党支部から500万円を受け取ってとする記載があり、どちらかが「虚偽記載」をしている可能性がある。

 また、松本氏側から斎藤知事に流れた500万円にも疑問符が付く。本当の寄附者が松本氏の自民党兵庫明石市第1支部ではなく、西村氏側の資金なら「迂回献金」となりかねない。

 西村氏は知事選当時、物心両面で斎藤知事を懸命に支援していた(既報)が、21年7月11日に明石市内で行われた街頭演説の動画を入手した。西村氏は、「斎藤さんは改革ができる。(前任の)井戸知事、県政は5期20年やると風通しが悪い。県庁の風通しも悪くなっていた。斎藤元彦はまだ若い。若い職員の声を聞き一つひとつ県政を実行してくれる」と述べて知事を持ち上げていた。

 現実はどうか。斎藤知事はパワハラなどの問題で追い詰められた状態。県庁の風通しは“最悪”であり、県政が停滞していることは周知の通りだ。西村氏は「ウソ800」の応援で斎藤知事を当選させたということだ。まさに「大罪」ではないのか。前出の兵庫県議は、厳しい表情でこう話す。

 「西村さんは、斎藤知事について『あんなパワハラとは知らんかったわ』『いつやめるねん』とまるで他人事。裏金事件で自民党から処分を受け、党員資格停止で総裁選にも関与できないので、無所属出馬となる次の総選挙に当選することだけに腐心している。最大のライバルと目される前明石市長の泉房穂さんの後援者を自身の後援会幹部に登用。『斎藤知事の後は泉さん』とけしかけている。つまり、斎藤知事が辞職に追い込まれ、泉さんが知事選に出馬。当選すれば解散総選挙には出てこないという計算です。斎藤知事と一緒に責任をとらねばならないのは、西村さんではないのか。安倍派の裏金事件にも大きく関与していたんだから」

 斎藤知事は追い込まれつつある。百条委員会が実施した斎藤知事の疑惑についての県職員アンケートでは、9,700人中7割近い6,711人が回答を寄せたという。「私も斎藤知事のパワハラ、おねだりの疑惑で、知っていること、聞いたことをアンケート調査で回答しました。周囲の県職員もたいてい回答したようです。中には決定的と思われる内容を書いた同僚もいます」と県職員の一人は、ハンターの取材にそう打ち明けた。

 権力の座にしがみつく斎藤知事と西村氏。二人が「退場」する日は遠くないようだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年08月21日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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