【紅麹問題】:健康被害訴える人の多く、「紅麹コレステヘルプ」を昨年9月以降に摂取…大阪市は3製品を回収命令
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【紅麹問題】:健康被害訴える人の多く、「紅麹コレステヘルプ」を昨年9月以降に摂取…大阪市は3製品を回収命令
小林製薬の「 紅麹 」成分入りのサプリメントを摂取した人に健康被害が確認された問題で、大阪市は27日、食品衛生法に基づき、同社に自主回収の対象となっている3製品の回収命令を出した。この問題を巡る行政処分は初めて。市は工場がある富山市と岐阜県の両保健所に調査を依頼し、岐阜県の保健所は26日に工場に立ち入り調査を実施した。死者は1人増えて2人となった。
■「未知の成分」含む紅麹原料、サプリ向け6・9トンが流通先不明…被害拡大の恐れ
大阪市の回収命令は、厚生労働省が26日夜、同法に基づく必要な措置を取るよう市に通知したことを受けて決定。市としても流通経路を調査し、販売先を所管する他の自治体の保健所とも連携して回収作業を加速させる狙いがある。ただ、製品が広く流通していることから回収には数か月かかるとみている。回収した数量を確認した上で、廃棄を命じる方針。
市によると、3製品は「紅麹コレステヘルプ」(販売約100万個)、「ナイシヘルプ+コレステロール」(同約40個)、「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」(同約60個)。健康被害が相次ぎ、同社が22日から自主回収を進めていた。
紅麹を生産していた大阪工場(大阪市)は昨年12月に閉鎖されている。市保健所は26日、富山市と岐阜県池田町の工場で3製品が製造されていることを確認し、工場を所管する保健所に調査を依頼。岐阜県の保健所は同日、「紅麹コレステヘルプ」を製造している同町の「アピ池田工場」に対し、食品衛生法に基づく立ち入り調査を行った。
小林製薬によると、2人目の死者については26日に遺族から連絡があったといい、性別や年齢、住所などは遺族の意向で非公表とした。入院した人は106人に上り、約3000件の相談が寄せられている。
多数の健康被害が確認されたことを受け、厚労省や消費者庁などの4省庁は27日、関係省庁連絡会議を開いた。
厚労省は、同社の紅麹を原料とする製品を扱うのは170社以上と説明。入院した106人を含め、健康被害を訴えた人の多くは、昨年9月以降に製造された「紅麹コレステヘルプ」を摂取していたと明らかにした。
同省は今週中にも専門家でつくる審議会の調査会を開催。健康被害が確認されていない小林製薬以外の製品の安全性などについて意見を聞き、今後の対応を検討する。
小林製薬は29日に記者会見する。製品の回収状況などを説明するとみられる。
元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 社会 【話題・小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」のサプリメントを巡る健康被害問】 2024年03月27日 23:33:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。