路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

《社説②》:首相遊説先で爆発 言論封じる暴力許されぬ

2023-04-18 02:04:40 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

《社説②》:首相遊説先で爆発 言論封じる暴力許されぬ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②》:首相遊説先で爆発 言論封じる暴力許されぬ

 民主主義の根幹である選挙のさなかに起きた暴挙だ。言論を暴力で封じ込めるような行為は、断じて許されない。

 衆院補選の応援で和歌山市を訪れていた岸田文雄首相に向かって銀色の鉄パイプのようなものが投げられ、間もなく爆発音がした。

 首相は演説会場から避難し、聴衆も無事だった。警察官1人が軽傷を負った。

 昨年7月、安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に銃撃され、死亡した事件は記憶に新しい。再び選挙演説が標的となった。憂慮すべき事態である。

 岸田首相は次の会場で予定通り演説し、「大切な選挙を行っている。最後までやり通さなければならない」と述べた。与野党から犯行を非難する声が上がった。

 兵庫県に住む24歳の木村隆二容疑者が現場で取り押さえられ、威力業務妨害容疑で逮捕された。

 「弁護士が来てから話す」と供述しているといい、動機や事件に至る経緯は分かっていない。銀色の筒状のものを、もう一つ持っていた。警察は捜査を尽くし、全容を解明する必要がある。

 現職の首相が居合わせる場で、こうした事件が起きたのは極めて重大だ。詳細に検証し、要人警護や会場警備のあり方を再点検しなければならない。

 安倍氏の事件を受け、要人の警護は強化された。都道府県警が作成する計画を、警察庁が事前にチェックする仕組みが導入された。

 統一地方選を前にした3月には、万全の警護態勢を取るよう全国の警察で改めて確認していた。

 選挙運動での警護・警備は難しい。政治家がさまざまな場所で演説し、有権者と触れ合う場面が多いからだ。

 昨年の参院選では銃撃事件後、演説会場に金属探知機が設置されたケースもあった。ただ、制約が厳しくなりすぎれば、人々が政治に参加する機会を狭めかねない。バランスを取ることが大切だ。

 今後も統一選の後半戦や衆院・参院補選の投票に向け、選挙運動が各地で繰り広げられる。

 来月には主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれ、要人警護の重要局面が続く。民主社会を守っていくため、安全確保に万全を期さなければならない。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年04月16日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【余禄】:爆発によるテロが... | トップ | 《社説①》:米軍機密情報の流... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】」カテゴリの最新記事