【岸田「聞く耳なし」内閣を裸にする】:鈴木淳司総務相は影が薄く…永田町は「どのスズキ?」選挙弱者ゆえの初入閣
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田「聞く耳なし」内閣を裸にする】:鈴木淳司総務相は影が薄く…永田町は「どのスズキ?」選挙弱者ゆえの初入閣
◆鈴木淳司総務相(愛知7区・衆院6回・65歳)
自民党最大派閥の安倍派に18人いた「待機組」のひとり。宮下一郎農相と共に抜け出し、初入閣がかなったが、永田町界隈の大半の反応は「どのスズキ?」。「悪名は無名に勝る」を地で行く世界では、極めて影が薄いようだ。
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存在感が希薄?(鈴木淳司総務相)/(C)共同通信社
■旧統一教会とのあれこれを即白状
総務政務官、総務副大臣を経験し、これで「あがり」。土地勘がある役所の割に会見では官僚が作ったペーパーの読み上げに終始し、安全運転に徹している。ただ、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係については、そうもいかない。記者から突っ込まれ、「支援者からの強い要請」で「22年の参院選の前あたり」に「関連団体の会合に1回出席した」と白状。秘書が別の関連団体の会合に3回参加し、会費を支払ったという。「非常に警戒していましたので、出ない代わりにやむを得ず電報を打ったことはあります」と釈明している。
■政経塾出身の叩き上げ
愛知県瀬戸市生まれ。小規模な鉄工所を営む家庭で育った。県立千種高から早大法学部へ。卒業後は松下政経塾入り。第3期生で、日本維新の会の松沢成文参院議員、希望の党騒動で落選して政界を去った樽床伸二元総務相らが同期だ。91年の瀬戸市議選で初当選。2期で見切りをつけ、2000年の衆院選に自民公認で愛知7区に出馬するも、落選。03年の衆院選は選挙区事情で比例東海ブロック単独で立ち、国政進出した。
都合6選しているものの、政権交代した09年選挙で2度目の落選。存在感が希薄な鈴木が入閣できたのは、選挙の弱さゆえだ。
「新入閣11人のうち、5人は選挙対策です。鈴木大臣は前回、立憲民主党の元職に約5.5万票差をつけ、2回ぶりに選挙区で勝ちましたが、その程度の票は吹けば飛ぶ。教団問題を理由に公明党が手を抜けばボロボロ」(自民党関係者)
■山尾志桜里のライバル
衆院小選挙区の「10増10減」で地盤の瀬戸市は新6区へ移管されたから、さあ大変。ただでさえ選挙弱者なところに、野党が強力な統一候補を擁立すれば比例復活も危うい。待機児童問題で名を売った山尾志桜里元衆院議員の後塵を長年拝してきた。山尾が不倫騒動のあおりで無所属で立った17年選挙も競り負けた。山尾が政界引退し、ホッと一息ついたら区割り変更。持ってないのかもしれない。
塩谷座長の爆誕に伴い、安倍派が新設した常任幹事会には「資格なし」で入れなかった。
元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「岸田「聞く耳なし」内閣を裸にする」】 2023年09月22日 17:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。