【公職選挙法違反容疑】:運動員業務に前法相が関与 案里氏秘書と相談
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【公職選挙法違反容疑】:運動員業務に前法相が関与 案里氏秘書と相談
自民党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=の公設秘書立道浩容疑者(54)ら三人が車上運動員に違法報酬を支払ったとして逮捕された公選法違反事件で、案里氏の夫克行前法相(56)=自民、衆院広島3区=と立道容疑者が、一部の選挙カーの運行スケジュールを相談しながら作成していたことが、関係者への取材で分かった。
運動員に関する業務は基本的に車上運動員の仕切り役を務めた立道容疑者が担ったが、陣営の実質的なトップだった克行氏の意向が反映されたこともあったとみられる。広島地検は、克行氏が違法報酬支払いにも関与していないかどうか慎重に調べるもようだ。
三人が逮捕された三日以降、地検の担当者が河井夫妻の滞在先を訪れ、夫妻の携帯電話の提出を受けていたことも関係者への取材で分かった。通話記録などを調べるとみられる。
関係者によると、克行氏の指示を受けた立道容疑者が運動員に対し、「国会に新風を」などのフレーズをアナウンスするよう求めたこともあった。街頭演説時、案里氏の紫外線対策を徹底するため、克行氏の政策秘書高谷真介容疑者(43)が帽子を届けるよう立道容疑者が手配したこともあったという。
車上運動員を巡っては、克行氏の意向を受けた陣営が、克行氏の衆院選で協力した運動員らを介し集めていたことが既に判明。全員で十数人となり、都市部と郡部の二つのグループに編成され、案里氏らと選挙カーに乗って支持を訴えた。
元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 社会 【事件・公職選挙法違反容疑】 2020年03月05日 15:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。