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FM雑誌の日々

2021年09月19日 | 雑日
『FMステーション』とエアチェックの80年代僕らの音楽青春記 (恩藏茂著 河出文庫)
70年代を10代、20代で過ごしてきた身としては、看過できない。
でも元版は2009年に出ていたんですね。
やつがれはFMレコパル、週刊FM、FMfanと乗り換えてきたのですが、
後発のFMステーションが出るころにはエアチェックに興味を失くしてしまっていました。
FMステーションの創刊は1981年7月、本の中で「CDの出たことは音楽が消耗品になる一歩」(P193)とありますが、
そのCDソフト(ソニーからB・ジョエル、大瀧など)が発売されたのが1982年。
ついでCDからテープへダビングすることができるようになり、エアチェック人口が低下(P195)したとあります。
つまり終わりの始まりにFMステーションは創刊したことになり、廃刊は1998年。
FMステーションには思い入れはありませんが、著者の元編集長とは、ほぼ同時代人(著者のほうが一世代上)なので、
比喩なんてどれも説明なしに通じます。
曽我部恵一の解説にある「クロスオーバーイレブンのOP」を聞くと今でもあの頃に、という一文にはまったく同意。
ラジオで音楽をまったく聞かなくなったというわけでもなく、
今は「宮治淳一のラジオ名盤アワー」のトップ100を順番に聞いていく回が大好きです。

本文中で著者が読み応えがあったとして紹介している「アクション・ジャーナル」
たしかに面白くて、コラムの楽しさをこれで知った記憶が。

Azymuth - Fly Over The Horizon


ああ、あのころの深夜がよみがえる
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