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11月1日では遅すぎる

2015年11月02日 | SF
「コンクリート・レボルティオ」を見ていたら、
博士の名前が「人吉孫竹」って、香山滋の人見重吉と小栗虫太郎の折竹孫七からでしょうか。



おまけに「フレッド&ホイル効果」ときましたか。
フレッド・ホイルは科学者兼作家で、日本では「暗黒星雲」が有名ですが、
「コンクリート・レボルティオ」は「10月1日では遅すぎる」あたりがインスパイアの元かも。

「10月1日では遅すぎる」は時間SFかな?
ある日地球上に過去や未来の地域が出現する、という派手なオープニングのわりに、
展開がイマイチで、はっきり言えば詰まらないです(ごめんなさいホイル先生)。
そのかわり、ホイル先生の時間論や意識論が分かりやすく解説されているので、そっちは楽しいです。

「コンクリート・レボルティオ」の各エピソードが時系列で放映されていない演出は、
「ウォッチメン」(原作マンガの方)の影響ではないか、とは思うのですが、
「10月1日では遅すぎる」の時間論も元になっていそうです。

大昔に最初の10数ページだけ読んだ「10月1日では遅すぎる」を、
今回結局最後まで読んでしまいました。
んー、期待したような話じゃなかったのが残念。
各時代が出現した理由やそれは誰の仕業? みたいなところで展開すると思ったら、
ギリシャから超未来へ移動して終わり。
深読みすれば、意識は光が当たったところにある、という理屈から
神の意識が現実になり、それは過去から未来へ流れるのではなく、
観察者(神)の意識とともにランダムに現れる、というところでしょうか。

超人課の課長がじつは人間の身体を借りた不定形の精神体という種あかしに、
「光速エスパー」や桑田次郎(二郎はどうも違和感が)の「キングロボ」を連想したあなた、
古いですね~。
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2 コメント

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アレいいですねぇ! (フレンチ和尚)
2015-11-08 16:14:57
脚本にも作画にも描かれてないものを、山のように見せられてる気分です。
二十歳以下と4chの外国人視聴者とボクは全く違う作品を見てるような気すらします。

ところでボクらのヒーローの一人(宇宙から来たんだか、子供の友達の妖怪だか)が音信不通で行方不明ですよ。なんとかなりませんかね。
返信する
一心同体 (非哲学的先輩)
2015-11-10 13:36:14
>ヒーローの一人

きみの近くのヒトと一心同体になってるのでは?
ベータカプセルのスイッチを押すと現れるんじゃないのかな。

たしかに。
視聴者側の知識と教養を問われる作品かも。
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