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チラシの裏

SF挿絵画家の時代

2012年10月30日 | SF
SFマガジン連載の日本人SF挿絵画家の紹介をまとめたものですが、

たしかに金子三蔵の「20億の針」(クレメント)は不気味というか、
中身とまったく関係ないですね。宇宙船を襲う花みたいな生物は?
加藤直之「発狂した宇宙」(ブラウン)は珍しくメカものじゃなく、
作品世界をばっちり絵にしているところはさすがです。


中西信行の「バベル17」(ディレーニイ)、リドラ・ウォンが南沙織に似ているような。
「ロードマークス」(ゼラズニイ)は中身の筋とあまり関係なさそうな。


角田純男「中継ステーション」(シマック)、ガラスの球を抱えた少女がイノセンスを感じさせます。
「爆発星雲の伝説」(オールディス)はマッパな人魚に厨坊はドキドキ。
表題作は楽しい短編です。



野中昇「カエアンの聖衣」(ベイリー)、SF的なガジェットではなく
マグリット風なシュールリアリズム調でベイリーのわけわかんなさがよく伝わります。


「血は異ならず」(ヘンダースン)は新井苑子が描いていますが、
いつもとちょっと違ったダークな雰囲気。


深井国の「魔界の紋章」(アンダースン)はケモノっ娘が描かれていて、
逆に今風だったりします。


この本には取り上げられていませんでしたが、
鶴田一郎もよくハヤカワSF文庫の表紙を描いていまいした。
「中性子星」(ニーヴン)は、パペッティア製の透明船殻の絶対壊れない宇宙船ですね。しかし船体が透明って。


この人も取り上げられていませんでしたが、
「キャメロット最後の守護者」(ゼラズニイ)の空山基はメタリックな描写が得意な作家で、
この絵はあきらかに映画「エクスカリバー」(ブアマン監督)をモデルにしましたね。







■SF挿絵画家の時代 大橋博之著 本の雑誌社
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1 コメント

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読書同好会(名前検討中 (村石太マン&チマエ)
2013-02-17 18:59:19
小説の挿絵 表紙絵 面白いですね。芸術ですね
鶴田一郎 で 検索中です。鶴田さんの絵は どこか色気がありますね
絵画同好会(名前検討中
先ほど ノエビアのコマーシャルを 動画で 観ていました。懐かしいです。動画同好会(名前検討中

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