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チラシの裏

「怪奇大作戦」の挑戦

2019年03月28日 | アニメ・特撮
特撮にかぎらず劇場映画からアニメまで、
評論本といえば作品論に終始することが多いと思いますが、
製作過程からのアプローチは珍しいのでは。

脚本家や監督の情念のうえに作品が作られていると思っていた人間としては、
カネ・ヒトのやり繰りの果てにその危なっかしいバランスから生まれていた、
というテレビ制作のカラクリを改めて思い知らされます。

「オヤスミナサイ」がそんなに傑作なのか……。
それより「呪いの壺」のラストで息子の死を聞かされた後に、
作品を泣きながらたたき壊す親父の姿に、
じつは親父による操り殺人じゃないか、と勝手に妄想したりしたけど。
「霧の童話」は「八つ墓村」で、「死神の子守唄」は「そして誰もいなくなった」なのか。

「死神の子守唄」で東大の博士役で出た戸浦六宏とか
(その研究所がすごくボロいバラック?だったことが印象深い)、
「殺人回路」での平田昭彦、宇佐美淳也、神田隆のそろい踏みとか、
「霧の童話」の吉田義男とか、ゲスト役者の顔が浮かびます。

本放送をリアタイで観ていた世代ですが、第1話のエンドタイトル後に
「この壁ぬけ男の撮影はどうやって撮ったのでしょうか」というクイズがあったりして、
大人向けの内容に対し子どもに媚びているところも感じていて、
大人の事情がなんとなく透けてみえるような気がしてました。



こんなムックを大昔に買ってあったのですが、
昭和58年発行のファンタスティックコレクション「ウルトラQ&怪奇大作戦」(朝日ソノラマ刊 円谷プロ監修)には、
例の第24話が掲載されています。
冒頭に登場する半裸のおっさんは大村千吉じゃなかったか。
「ゴメスを倒せ」「緑の恐怖」とか、この手の役はかならずこの人だったなあ。

そういえば、アニメ「えびてん」のEDで「恐怖の町」が律ちゃんボイスで流れたときには、
椅子からころげおちそうになりました。


科楽特奏隊「恐怖の町」MV


こんな楽曲が出ていたんですね。
実相寺テイスト満載の構図に笑えてきました。
リメイクよりも、いい出来な感じが。
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