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妖怪学とは何か

2023年08月03日 | 雑日
「妖怪学とは何か 井上円了精選 」(講談社学術文庫 菊地 章太 編集・ 解説) を読む。
妖怪学講義録を読んでいて、どこかでこんなものを読んだ記憶が。
記憶をさぐってみたら、乱歩「幻影城」の「怪談入門」にたどりつく。(光文社文庫 江戸川乱歩全集第26巻)
円了は自分が収集した実話を紹介し、乱歩は自分が読んだ小説などから引用しているので、
似ているわけでもないけれど、どこか既視感があります。

円了のほうは、帯に「妖怪退治」と書かれているけれど、
ポール・ギャリコ「幽霊が多すぎる」の探偵、アレグザンダー・ヒーローが、
「本物の幽霊を探すために、偽幽霊を暴いている」と同じように、
妄説、錯覚、人為的な妖怪を排して、真の妖怪を発見しようとする意図が見える気がします。
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