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チラシの裏

鳥を見た・・・

2013年06月08日 | アニメ・特撮
「ウルトラQ」の28本の作品のうち、
「育てよ!カメ」「鳥を見た」「カネゴンの繭」の3本を監督しているのが中川晴之助。
いまコンテンツとして「ウルトラQ」ならブルーレイディスクがフツーですが、
1985年当時はVHSメディアさえ高価だったので、こんな本が出てました。
当時はこういったフィルムブックがいっぱい出てましたよね。
小学館から文庫サイズで出ていた「ウルトラQ」のフィルムブックは編集が監督別になっていました。
この巻は中川晴之助監督の「育てよ!カメ」「鳥を見た」「カネゴンの繭」の3本立て。

「鳥を見た」のエンドロールに流れる曲(宮内國郎作曲)がとても好きなのですが、
youtube上にその曲をガットギターで演奏されている方の動画があり、
続けてyoutubeで本編を観てしまいました(早くカラー版買わないと)。
(といっても本名ラルゲリュウスという古代鳥で全長40メートルにもなる)
少年の交流を描いた作品で、ウルQの中で唯一エンドロールのある作品です。


※ああ涙腺ウルウル



※すばらしい。この方は特撮アニメの曲をクラシックギターで演奏しているようです。
「閃光カグラ」のED(蛇女ver)とか、「RDG」のED(泉女子ver)とかも演奏してます。



フィルムブック掲載の中川晴之助インタビューには、
「ほかの人(監督)がやっていないことをやりたかったので、子ども中心の話になった」とあります。
内容とともにスタイルも違うことをしたかったのでは。
カネゴンのエンドはイラストでしたしね。

で、まあこの「少年と○○」となると、
ハーラン・エリスンの「少年と犬」が思い出されます(お前だけだろというツッコミはさておき)
エリスンの短編集「世界の中心で愛を叫んだけもの」の一番最後に収録されていますが、
こちらはミュータント犬とともに、本能だけで生きている少年が
バイオレンス&セックスだけで核戦争後のアメリカを生き抜くハナシ。
「愛を叫んだ」だけあって「殺人」「セックス」のオンパレードですが、
どこか「愛を信じている」ようにもとれるところが才人の作品ですね。

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4 コメント

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滝田ゆう (spin_out)
2013-06-13 15:44:44
「抜けられます」とこれですね
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Unknown (cold_sleeper)
2013-06-12 23:47:28
「少年と犬」は80年代末日本でもビデオが出ていました。
私は96年に出たUS盤のレーザーディスクで初めて
見た次第です。

小学館文庫
思い出しました。本棚には
「トーマの心臓」「11月のギムナジウム」が・・
なんか背表紙が集英社漫画文庫と似ていて
紛らわしい。
滝田ゆうの「しずく」「銃後の花ちゃん」も
出てきた。
返信する
Unknown (spin_out)
2013-06-11 00:00:26
コメントありがとうございます。

「少年と犬」はご覧になったのですか。
雑誌でスチールを一枚見ただけですが、
たしか日本未公開だったような記憶が。

当時、小学館文庫はマンガを出していて、
一般文芸は最近(?)ですから、
マンガを読まない方には不思議かもしれませんね。

江川宇礼雄は一ノ谷博士役しか見たことないのですが、
谷崎に薫陶を受けたって、すごい経歴ですね。
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Unknown (cold_sleeper)
2013-06-10 03:01:32
これ知らない!
小学館文庫ってごく近年だと思い込んでました。
丁度、江川宇礼雄のクレジットも心憎いです。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0106550.htm
一ノ谷博士役でした。

「少年と犬」は映画版もなかなか良作でしたよ
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