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キャロライン・ウェルズ 降霊術の部屋 7

2022年06月05日 | Cウェルズ
降霊術の部屋 (The Room With the Tassels)

ルドルフ・ブレイ 幽霊懐疑派
イヴ・カーンフォース 幽霊信奉派
ウィン・ランドン 裕福な弁護士、幽霊懐疑派
ミリー・ランドン ウィンの妻、楽しければ何でも良し
ブルース・ギフォード ルドルフ・ブレイの叔父 幽霊否定派
ヴァーニー・リード 16歳で学校を卒業したばかり、幽霊は遊び派 ブルースの姪
ハードウィック教授 幽霊懐疑派
ノーマ・キャメロン ランドン夫人の若い友人 慈善事業家、幽霊肯定派
ジョン・トレイシー ブレイの友人、牧師
イライジャ・ステッビンズ 幽霊屋敷の持主
老ジェド・ソープ、屋敷の執事
ウェイバーン 村の医師

第七章 謎

倒れた二人(ブルース・ギフォードとヴァーニー)を介抱するために右往左往する登場人物たち。
部屋から気付け薬(アンモニア系)を持ってくるイヴですが、それも無用に終わり、
どうやら二人は本当に死んだらしい。
で、医者を呼べということになるが、教授は「わしには電話はできん」と気弱な返事。
トレイシーが立候補するものの、誰も村医者の名前も電話番号を知らない。
へスター(不気味な料理女)を呼んで聞いたところ、それが判明。
こんなことでドタバタしているのですが、死んだのか失神したのかよく分かりません。
そんな二人を放っておいて、残りのメンバーは死因を推測していて、
どうやら超自然の仕業、という意見のほうに大きく傾く。
懐疑派の教授でさえ、「こんなことが」などとダークサイドへ落ち込む寸前です。
そこへ買い物に行っていた、ランドン夫人とブレイ君が戻ってきた。
陽気な夫人はいきさつを知らされてヒステリーをおこして、帰ると言うわ、みんなイヴのせいだとも責め立てる。
ブレイくんはヴァーニーをちゃんと育てるつもりだった、と光源氏みたいな告白をする。
医師が到着したのですが、なんと死因は不明、毒でもなく外傷もなく、死亡する疾患もなかった。
なぜ死んだのかわからん、こりゃ検視官を呼ばねば、ということになる。


ここでいろいろと人間関係が荒れかけるのですが、章の終わりごろにはともに立ち向かおう、ということになります。
しかし、日本と欧米の習慣の違いなのか、遺体を部屋のソファにおきっぱなし、なんですね。
あと医師を呼ぶのと同時に警察も呼ぶものでは?とも思ったのですが、
死因に不明な点がなければ、葬儀屋を呼び、あとは教会へということなのでしょうか。

毒殺なのか、外傷なのか、死因がまったく不明なので推理もなにもできません。
犯行時間に屋敷にいなかったランドン夫人とブレイくんが怪しい、とプロット上から推測してみるものの、
それもあからさま過ぎて、なんだかです。
次章は翌日の話になるのですが、部屋から遺体が消えた、という展開になるのなら嬉しいなあ。
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