降霊術の部屋 (The Room With the Tassels)
ルドルフ・ブレイ 幽霊懐疑派
イヴ・カーンフォース 幽霊信奉派
ウィン・ランドン 裕福な弁護士、幽霊懐疑派
ミリー・ランドン ウィンの妻、楽しければ何でも良し
ブルース・ギフォード 被害者 ルドルフ・ブレイの叔父 幽霊否定派
ヴァーニー・リード 被害者 16歳で学校を卒業したばかり、幽霊は遊び派 ブルースの姪
ハードウィック教授 幽霊懐疑派
ノーマ・キャメロン ランドン夫人の若い友人 慈善事業家、幽霊肯定派
ジョン・トレイシー ブレイの友人、牧師
イライジャ・ステッビンズ 幽霊屋敷の持主
老ジェド・ソープ 屋敷の執事
ウェイバーン 村の医師
クロウフォード 医師、検視官、お化け嫌い
第十章 超自然現象
ニューヨークに行っていたブレイ君が帰ってきて、出かけていた理由を一同に説明します。
曰く「叔父の知人たちに会って叔父のことを聞いてきた」と。
ブルース叔父にはシカゴに仇敵がいて、そいつが使用人を抱き込んで毒殺させた、
というのがニューヨークにいる叔父の知人の見解だ、とブレイ君。
しかし一同は、そもそもケーキはみなで食べて二人しか死んでいない、と反論。
ヴァーニーの遺体が消失した事件に関しては、
夜間は遺体の安置してある二つの部屋の扉は開いていたが、広間ではソープが見張っていた。
夜が明けるころにソープが二つの部屋の扉に鍵をかけた、といういきさつが明らかになりました。
やっぱり不可能犯罪だ、霊の仕業だと一同が納得するときに、クロウフォード医師が登場。
医師は検視審問をおこなって犯罪であることを証明する、とランドン氏に言います。
ランドン氏が容疑者は誰なのか、もしやステッビンズでは、と尋ねると、
医師はたしかに仲が悪いのは認めるし、都会の人間をお化け騒動で脅かすぐらいのことはするが、
人殺しまでする悪党ではない、と言い切ります。
では使用人(ソープと妻の料理人へスター)かと聞けば、善良なニューイングランド人だ、と
これまた否定。
では我々の中に犯人がいるとでも、と聞けばそれも考えていない、と。
だが真実は明らかになる、ニューヨークから探偵も呼んだから、と言い、
オカルトではなく、生身の犯人を捕まえてみせる、と啖呵を切って次章へ。
ここでは、殺されたブルース叔父の背景(シカゴに仇敵がいる)を明らかにして、
使用人が犯人ではないか、という筋をとりあえず否定してみせたわけですね。
ステッビンズは人殺しはしないが、いたずらはするだろう、という証言が伏線でしょうか。
伏線といえば、ノーマが「イヴはなにか知っている」とつぶやくところも伏線でしょう。
しかし、同じこと(霊の仕業だなど)を繰り返して相談している展開は、もう飽き飽き。
中の登場人物でさえ「堂々巡りしてますわ(ノーマのセリフ)」とまで言っているんだから、
著者はもうそろそろ話を新しく展開させましょうよ。
そのノーマとイヴは、ブレイ君を射止めようと張り合っている感じで、
ニューヨークから戻ってきたブレイ君に、自分が一番最初に会うんだと部屋を飛び出したら、
階段の踊り場でライバルの二人がばったり出会ってしまうという、ラブコメまがいの一場面あり。
しかしその競争は突進型のイヴのほうに一日の長があるようで、
「いったいどうなっているんだ!」と嘆くブレイ君へ、
「大丈夫? お茶でも飲む?」とイヴが優しくいたわるところには、
例のクロウフォード医師を折伏しようとした鬼女の姿はありません。
二人の美女に迫られる男性にしては、ブレイ君は頼りないんだなあ。
ルドルフ・ブレイ 幽霊懐疑派
イヴ・カーンフォース 幽霊信奉派
ウィン・ランドン 裕福な弁護士、幽霊懐疑派
ミリー・ランドン ウィンの妻、楽しければ何でも良し
ブルース・ギフォード 被害者 ルドルフ・ブレイの叔父 幽霊否定派
ヴァーニー・リード 被害者 16歳で学校を卒業したばかり、幽霊は遊び派 ブルースの姪
ハードウィック教授 幽霊懐疑派
ノーマ・キャメロン ランドン夫人の若い友人 慈善事業家、幽霊肯定派
ジョン・トレイシー ブレイの友人、牧師
イライジャ・ステッビンズ 幽霊屋敷の持主
老ジェド・ソープ 屋敷の執事
ウェイバーン 村の医師
クロウフォード 医師、検視官、お化け嫌い
第十章 超自然現象
ニューヨークに行っていたブレイ君が帰ってきて、出かけていた理由を一同に説明します。
曰く「叔父の知人たちに会って叔父のことを聞いてきた」と。
ブルース叔父にはシカゴに仇敵がいて、そいつが使用人を抱き込んで毒殺させた、
というのがニューヨークにいる叔父の知人の見解だ、とブレイ君。
しかし一同は、そもそもケーキはみなで食べて二人しか死んでいない、と反論。
ヴァーニーの遺体が消失した事件に関しては、
夜間は遺体の安置してある二つの部屋の扉は開いていたが、広間ではソープが見張っていた。
夜が明けるころにソープが二つの部屋の扉に鍵をかけた、といういきさつが明らかになりました。
やっぱり不可能犯罪だ、霊の仕業だと一同が納得するときに、クロウフォード医師が登場。
医師は検視審問をおこなって犯罪であることを証明する、とランドン氏に言います。
ランドン氏が容疑者は誰なのか、もしやステッビンズでは、と尋ねると、
医師はたしかに仲が悪いのは認めるし、都会の人間をお化け騒動で脅かすぐらいのことはするが、
人殺しまでする悪党ではない、と言い切ります。
では使用人(ソープと妻の料理人へスター)かと聞けば、善良なニューイングランド人だ、と
これまた否定。
では我々の中に犯人がいるとでも、と聞けばそれも考えていない、と。
だが真実は明らかになる、ニューヨークから探偵も呼んだから、と言い、
オカルトではなく、生身の犯人を捕まえてみせる、と啖呵を切って次章へ。
ここでは、殺されたブルース叔父の背景(シカゴに仇敵がいる)を明らかにして、
使用人が犯人ではないか、という筋をとりあえず否定してみせたわけですね。
ステッビンズは人殺しはしないが、いたずらはするだろう、という証言が伏線でしょうか。
伏線といえば、ノーマが「イヴはなにか知っている」とつぶやくところも伏線でしょう。
しかし、同じこと(霊の仕業だなど)を繰り返して相談している展開は、もう飽き飽き。
中の登場人物でさえ「堂々巡りしてますわ(ノーマのセリフ)」とまで言っているんだから、
著者はもうそろそろ話を新しく展開させましょうよ。
そのノーマとイヴは、ブレイ君を射止めようと張り合っている感じで、
ニューヨークから戻ってきたブレイ君に、自分が一番最初に会うんだと部屋を飛び出したら、
階段の踊り場でライバルの二人がばったり出会ってしまうという、ラブコメまがいの一場面あり。
しかしその競争は突進型のイヴのほうに一日の長があるようで、
「いったいどうなっているんだ!」と嘆くブレイ君へ、
「大丈夫? お茶でも飲む?」とイヴが優しくいたわるところには、
例のクロウフォード医師を折伏しようとした鬼女の姿はありません。
二人の美女に迫られる男性にしては、ブレイ君は頼りないんだなあ。
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