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●山口4区や福岡8区を見ればわかる通り、《地元の有権者はまだこの人に投票する》んでしょね、きっと… #自民党に投票するからこうなる

2023年10月27日 00時00分03秒 | Weblog

[※ 「自民党と旧統一教会の闇」(週刊金曜日 1386号、2022年07月22日) ↑]


(20231003[])
山口4区福岡8区を見ればわかる通り、《地元の有権者はまだこの人に投票する》んでしょうね、きっと。細田博之氏の選挙区は、対立候補者(立憲民主党の亀井亜紀子候補)と同名の候補者(亀井彰子、無所属)が立候補する不思議な選挙区・島根1区(山陰中央新報)。カルトとヅボヅボな #自民党に投票するからこうなる
 澤田大樹TBSラジオ記者、引き続き「細田チャレンジ」の継続を是非お願いしたい。

   『●アベ様よりはヅボヅボではない、票の差配などしていない…《ならば、
     なぜ議院運営委員会や記者会見など公の場で堂々と説明しないのか》?
   『●《安倍元首相が統一教会と蜜月関係にあったことは周知の事実だ。
     しかし、だからといって、細田氏が潔白だというわけではまったくない》
    《実際、セクハラ疑惑の際から細田氏を直撃・追及しつづけてきた
     TBSラジオの澤田大樹記者は、国会内で細田氏を追いかけている
     記者が、ほとんどの場合、自分のほかにはCBCテレビの木下大記者
     しかいないことを、ライターの武田砂鉄氏がパーソナリティを務める
     『アシタノカレッジ』(TBSラジオ)金曜日の放送で明かしてきた。
     ついには、孤軍奮闘で細田氏を直撃しつづけるその取り組みが
     「議長チャレンジ」「細田チャレンジと呼ばれるようになったほどだ》

 《細田博之氏は衆議院議長ブン投げも「元気そのもの」って何?》??
 日刊ゲンダイの記事【細田博之氏は衆議院議長ブン投げも「元気そのもの」って何? 次期衆院選「出馬」の唖然茫然】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/329971)。《体調不良を理由に任期途中で衆院議長を辞任する意向と報じられた細田博之衆院議員(79)=島根1区=が、地元紙の「山陰中央新報社」の取材に対し、次期衆院選について「(健康に)大きな支障はない政治家としては元気そのもの。全然変わっていない。立候補する前提で考えている」と語ったというのだ》、《議長辞めるけれど、国会議員は辞めたくないなんて意味不明地元の有権者はまだこの人に投票するの》。

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https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4fcc58c2db169618bb4cb62c806ee1a9

細田博之氏は衆議院議長ブン投げも「元気そのもの」って何? 次期衆院選「出馬」の唖然茫然
公開日:2023/10/02 14:30 更新日:2023/10/02 14:30

     (体調を理由に衆院議長を辞任する意向と報じられた
      細田博之衆院議員(C)日刊ゲンダイ)

三権の長の位置づけも、ずいぶん軽くなったものだ

 歓迎や期待の声よりも、SNS上では呆れる声や落胆の意見が目立つ。体調不良を理由に任期途中で衆院議長を辞任する意向と報じられた細田博之衆院議員(79)=島根1区=が、地元紙の「山陰中央新報社」の取材に対し、次期衆院選について「(健康に)大きな支障はない政治家としては元気そのもの。全然変わっていない。立候補する前提で考えている」と語ったというのだ。

 細田氏は7月に東京都内の自宅で熱中症の症状を訴え、都内の病院に搬送。8月6日に広島市で開かれた「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」などを欠席し、9月初めに再び体調不良を訴えて一時入院していた。

 衆院議長が任期途中で辞任するのは、2015年に体調不良で辞任した町村信孝氏以来。町村氏は辞任から2カ月後に亡くなっていることから、細田氏辞任のニュースを聞いた有権者らは体調を心配したに違いない。ところが、衆院議長は辞めるけれども国会議員は辞めない、というのだから唖然茫然だ。


■安倍元首相も「体調不良」で総理を2度辞職

 細田氏といえば、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との親密な関係が取りざたされたものの、報道陣の取材に一切応じずいまだに何ら会見を開いていない。また、週刊文春で女性記者に対するセクハラ疑惑を報じられた際も公の場で語ることはなく、批判を浴びた人物だ

《総理大臣と同じ三権の長である衆院議長を任期途中で辞めるのはよほどのこと。さぞ深刻な状態と思っていたら、元気そのものって何?

《元気であるなら、旧統一教会問題についても説明責任を果たすべきではないか。議長は目立つからイヤというワガママか》

《議長辞めるけれど、国会議員は辞めたくないなんて意味不明地元の有権者はまだこの人に投票するの

 故・安倍晋三元首相も「体調不良」を理由に総理の座を2回辞し、政権ブン投げと批判が出ていたが、今の自民党国会議員は、総理も衆院議長も単なる肩書きのひとつとしか考えていないのかもしれない。
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●《「私たちの権利はこれほどまで簡単に踏みにじられる」。沖国大の事故の1カ月後…学生が事故を目の当たりにした恐怖感や屈辱感を…》

2020年08月20日 00時00分11秒 | Weblog


琉球新報のコラム【<金口木舌>基地被害の不平等】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1171318.html)。

 《「人のいない所に持って行ったという素晴らしい功績があった」。2004年の米軍ヘリ沖国大墜落事故の後、当時のトーマス・ワスコー在日米軍司令官操縦士を称賛した ▼町村信孝外相(当時)も「操縦士が上手だったこともあって重大な被害が出なかった」と述べた。しかし墜落したヘリは、複数の職員がいた沖国大の本館に激突して炎上していた。隣接する図書館などには学生もいた危険性を矮小(わいしょう)化し、命を軽視する発言は県民の怒りを買った》。

 沖縄では、同じことが何回繰り返されるのか?

   『●翁長雄志前沖縄県知事急逝から1年: イジメられている沖縄側に
              辺野古破壊阻止の道筋を《見通せ》というのか?

 琉球新報の【<社説>翁長氏死去から2年 分断を乗り越える時だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1171320.html)によると、《前知事の翁長雄志氏が享年67で死去して2年たった。彼が残した遺志や言葉をいま一度思い起こす必要がある。一層響く現状があるからだ。中でも県民が一つになってこそ沖縄の困難は乗り越えられるという信念は重要である。翁長氏は「イデオロギー(政治思想)よりもアイデンティティー(自己同一性)」と述べ、県民の結束を呼び掛けた。沖縄は今、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設が政府によって強行されている。それに加え、新型コロナウイルスの感染拡大が命や健康を脅かし、経済は危機的状況で、米軍基地由来の感染も脅威となっている。今こそ県民が一つになって危機を乗り越える時だ》。
 辺野古破壊を止めよ! 番犬様が震源地化し、最悪なことに最低な愚策GoToが追い打ち。アベ様による人災は、特に、沖縄では明白だ。

   『●あの島尻安伊子氏の下、《内閣府副大臣として沖縄を
      担当していた人物》松本文明氏の眼には何にも見えて…
    「リテラの記事【松本内閣府副大臣スピード辞任はただの選挙目当て!
     沖縄米軍機事故に「何人死んだんだ!」卑劣ヤジは安倍自民の本音だ】
     …《辞任の理由は「不適切発言」だ…松本副大臣はあろうことか、
     第3次安倍第1次改造内閣では島尻安伊子・沖縄及び北方対策担当大臣
     の下、内閣府副大臣として沖縄を担当していた人物だ》」
    「沖縄タイムスの【社説[日米「不適切発言」]苦しむ県民に追い打ち】
     …によると、《04年8月、米軍ヘリが沖縄国際大構内に墜落炎上した
     ときは、ワスコー在日米軍司令官が「ベストな対応」だと言い放った。
     これらはすべて「軍の論理」である…内閣府の松本文明副大臣は25日、
     共産党の志位和夫委員長が衆院本会議の代表質問で米軍機事故などに
     触れた際、「それで何人死んだんだ」とヤジを飛ばした。開いた口が
     塞がらないまるで問題を起こした米軍よりも県民を責めるような
     口ぶりである》。
      《子どもたちの日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか》?」

 沖縄の皆さんには大迷惑です。アベ様はご自身を番犬様に守ってほしいのでしょうから、番犬様は首相官邸の上空で訓練したらどうか。安全・安心なんでしょ?

   『●消された放射能汚染: 米軍ヘリ墜落ストロンチウム消失事件
   『●普天間「番犬様」基地: 「毎日頭上を飛ぶヘリの機体に
            ストロンチウム」…墜落により放射性物質が飛散
   『●「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」でも
        「沖縄は放ったらかし」……アベ様らは、今も、沖縄差別継続中
   『●「日米安保の根幹を成す地位協定の不平等性を
        そのままにしておいて、もう一方の9条だけをいじり…」
   『●高江ヘリ「墜落」、何時もの如く「見え透いた
      “茶番劇”が再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる」
   『●「在日米軍特権」…《事故の検証すらできない日本は
         むしろ、法的従属を“放置”した国家》<金口木舌>
   『●横浜米軍機墜落事件: 「米軍が現場を占拠し、
       警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は一番最後に…」
    《▼墜落前に脱出し、傷一つない米兵救出のためだけ自衛隊ヘリは出動した。
     米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外被害者のための救急車は
     一番最後に来たという石川・宮森小沖国大安部墜落であらわに
     なった不条理さと変わらない》。
    「《不条理の連鎖》は、今もなお沖縄では続く。《米軍機は沖国大墜落など
     「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる》。
       「在日米軍特権」も、「日米共犯」も、何も変わらない沖縄。
     《沖縄の人たちは逃げられない》《墜落であらわになった不条理さ》…
     今もなお、何も変わらない」

   『●「改めて身に迫るのは、軍隊というものが持つ狂気性」
         (高野孟さん)と、いまも続く沖縄での不条理の連鎖
   『●「まるで空襲に襲われた戦時下のような異常な訓練」に加えて、
                     アベ様は沖縄にさらなる「我慢」を強いる
    《頻発するヘリの墜落に、突如、凶器と化した落下物が子どもたちの頭上に
     降って落ちてくる恐怖。2016年には米軍属による強かん殺人事件
     起こった。それでも平然と、自分たちの植民地であるかのように横柄な
     態度をとりつづける米軍──この暴力を許しているのは、言うまでもなく
     日本政府、安倍政権だ

   『●「米軍機接近による児童の避難は…39日間に合計242回」、
                   「最も多い日は一日に29回」…異常な現実

 《「私たちの権利はこれほどまで簡単に踏みにじられる」。沖国大の事故の1カ月後に開かれた宜野湾市民大会で、学生が事故を目の当たりにした恐怖感や屈辱感を述べていた》そうだ。
 無《責任政党》の「ト」な自民党改憲草案は、沖縄では、既に実現している模様。
 《議会制民主主義はもう機能していない》独裁政治下で、壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、そして、緊急事態条項の創設。一体全体、これのどこら辺が国民のため? この壊憲は、人治主義国家・アベ様王国の国王の自己満足《憲法解釈を変えた偉大な男として歴史に名前を残したい》《改憲を断行したという記念碑的目標》のためであり、壊憲することが目的の壊憲で、「裸の王様」を支える取巻き連中や癒党議員、壊憲志向の組織広報機関が躍起になって立憲主義を破壊し、平和憲法を破壊し、ニッポンを破壊している。
 アベ様の御「趣味」で壊憲され、「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」され、さらには、緊急事態条項の創設をされたのでは、タマッタものではない。どうやら、アベ様は、平和憲法を壊憲して、「我が軍」を復活し、大日本帝国憲法への回帰を志向しているらしい。

   『●「ト」な自民党改憲草案の押し付け…
     押し付けられた「押し付け憲法論は、賢明なる先人に対する冒涜」
   『●壊憲…「緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れが…
                 ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた」
   『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
       「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」
   『●「ト」な新三原則「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」 
          「基本的人権の制限」…壊憲して本当にいいの?
   『●アベ様独裁下の《黙って見過ごすわけにはいかない
      日本の問題》があまりに多すぎる…躾けられてはいけない

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1171318.html

<金口木舌>基地被害の不平等
2020年8月10日 06:00
金口木舌 米軍ヘリ沖国大墜落事故 F15戦闘機 基本的人権

 「人のいない所に持って行ったという素晴らしい功績があった」。2004年の米軍ヘリ沖国大墜落事故の後、当時のトーマス・ワスコー在日米軍司令官操縦士を称賛した

町村信孝外相(当時)も「操縦士が上手だったこともあって重大な被害が出なかった」と述べた。しかし墜落したヘリは、複数の職員がいた沖国大の本館に激突して炎上していた。隣接する図書館などには学生もいた危険性を矮小(わいしょう)化し、命を軽視する発言は県民の怒りを買った

嘉手納基地で4日、訓練していたF15戦闘機が3・6キロの部品を落下させた。地元市町村に連絡があったのは落下から半日後。F15は部品落下翌日も、何事もなかったかのように離着陸している

日本国憲法は基本的人権を保障する。国民はあらゆる社会的関係によって差別されてはならない。しかし沖縄県民、基地周辺住民の命は他地域には存在しない脅威にさらされ続ける不平等を軽視しては解決につながらない

▼「私たちの権利はこれほどまで簡単に踏みにじられる」。沖国大の事故の1カ月後に開かれた宜野湾市民大会で、学生が事故を目の当たりにした恐怖感や屈辱感を述べていた

▼13日で事故から16年米軍機の墜落、部品落下は繰り返されている命を守るという最低限の人権保障を求める声を、日米両政府が聞き届けるのはいつになるのだろうか
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●小林節氏…《職業としての権力監視機関として、報道が発達し、憲法の重要な柱のひとつとして確立され》た

2019年03月13日 00時00分39秒 | Weblog

『追及力 権力の暴走を食い止める』(望月衣塑子×森ゆうこ著)…《今、ジャーナリズムと野党の…》↑]



リテラの二つの記事【新聞労連・南彰委員長が語る“望月記者排除”の構造(前編)/菅官房長官の質問拒否だけじゃない、官邸の“望月記者ハラスメント”の実態! 不倫デマまで流して記者を分断】(https://lite-ra.com/2019/03/post-4576.html)と、
【新聞労連・南彰委員長が語る“望月記者排除”の構造(後編)/官邸の“質問締め出し”を受けているのは望月記者だけじゃない! 記者の沈黙で日本は「質問できない国」に】(https://lite-ra.com/2019/03/post-4577.html)。
日刊ゲンダイのコラム【適菜収 それでもバカとは戦え/言論統制が深刻化…確実な証拠がないから追及が必要なのだ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248550)。

 《東京新聞の望月衣塑子・社会部記者に対する安倍官邸の“弾圧”が、日に日に激しさを増している》。
 《安倍官邸が、東京新聞の望月衣塑子・社会部記者を官房長官会見から排除しようと圧力を強めている問題》。
 《望月衣塑子記者が、官房長官の菅義偉に対し、辺野古の米軍新基地建設について「…」と質問。すると官邸は激怒し「事実に反する質問が行われた」との文書を出した。では、事実に反するのはどちらなのか? …そのときの満足げな表情は、望月記者をいじめ抜いたときと同じだった。菅の行動原理が読めないという話はよく聞くが、単なるサディストなのかもしれない。言い過ぎだって? いや、そのご指摘はあたらない

   『●記者イジメ…最低の官房長官が《民主主義を守るために努力》
                 《国民へ情報を知らせる義務》を果たしてる?

 最低の官房長官は、「この会見は一体何のための場だと思っているのか」?、と言う。一方、《権力を監視し、政府が隠そうとする事実を明らかにするのは報道機関の使命》…会見に参加している多くの政治部記者は、それを理解しているだろうか?

 リテラの別の記事【田畑毅元議員“準強制性交事件”で捜査潰しの動き! 山口敬之氏への逮捕状執行を止めた中村格・警察庁官房長が介入か】(https://lite-ra.com/2019/03/post-4581.html)によると、《実は、こうした愛知県警の消極姿勢の裏には、例の安倍政権のおぼえめでたい警察官僚の介入があったのではないかといわれている…「…捜査の指揮を執る県警の加藤達也本部長が警察庁に呼ばれ、中村格官房長から慎重捜査を厳命されたようなんです。この話が流れたあと、県警の捜査本部の空気ががらりと変わった」》。
 《菅官房長官の秘書官だった警視庁の中村格刑事部長(当時)》…最低の官房長官の息のかかったこういった人たちがアベ様のお気に入り連中を「見逃す」よう、「手心加える」よう警察や検察に圧力をかける一方で、前川喜平さんや望月衣塑子記者記者のあら捜しをしている訳ですね。

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源で
          “主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻

 日刊ゲンダイのコラム【ここがおかしい 小林節が斬る!/報道機関の記者は紛れもなく主権者国民の代表である】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248548)によると、《東京新聞が「記者は国民を代表して質問に臨んでいる」と記したら、官邸が「国民の代表とは選挙で選ばれた国会議員で、東京新聞は民間企業で、会見に出る記者は社内の人事で決められている」「記者が国民の代表とする証拠を示せ」と返したとのことである…そして、その中で重要な役割を果たしてきたのが主権者国民の知る権利を代表する報道の自由である。つまり、国民が皆それぞれに自分の生活に忙殺されている日常の中で、職業としての権力監視機関として、報道が発達し、憲法の重要な柱のひとつとして確立され、世界に伝播していったのである。だから、報道機関は紛れもなく憲法上、国民の代表であり、また、権力を監視する以上、権力の紐が付かない民間機関なのである。これは、わが国を含む自由で民主的な社会における世界の憲法常識である》。
 《記者が国民の代表とする証拠を示せ》だって? 最低の官房長官殿、そんな認識の「あなたに答える必要はない」でしょ?

 適菜収さんが仰るように、《菅の行動原理が読めないという話はよく聞くが、単なるサディストなのかもしれない》! でっ、マゾヒスティックな記者が支える、サディスティックな最低の官房長官の会見という訳か。

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https://lite-ra.com/2019/03/post-4576.html

新聞労連・南彰委員長が語る“望月記者排除”の構造(前編)
菅官房長官の質問拒否だけじゃない、官邸の“望月記者ハラスメント”の実態! 不倫デマまで流して記者を分断
2019.03.01 11:30

     (定例会見での菅官房長官(首相官邸ホームページより))

 東京新聞の望月衣塑子・社会部記者に対する安倍官邸の“弾圧”が、日に日に激しさを増している。昨年12月28日に内閣記者会(官邸記者クラブ)に提示された望月記者を排除しようとする“圧力文書”に対し、今年2月5日に日本新聞労働組合連合(新聞労連)が〈記者の質問の権利を制限し、国民の『知る権利』を狭めるもの〉だとして抗議声明を出したことをきっかけに官邸の報道圧力に批判の声があがったが、菅義偉官房長官は国会でも望月記者への敵意を剥き出しに
 さらに、2月26日の記者会見では、望月記者が“圧力文書”について「我が社以外のメディアにもこのような要請をしたことがあるのか。また、今後もこのような抗議文を出しつづけるおつもりなのか」と質問すると、菅官房長官は「この場所は記者会見の質問を受ける場であり、意見を申し入れる場所ではありません」と返答。「意見」などではなく明確な「質問」をおこなったのにそれを拒絶し、重ねて望月記者が「この会見は一体何のための場だと思ってらっしゃるんでしょうか」と問うと、強い口調でこう言い放った。

あなたに答える必要はありません

 これは「気にくわない相手の質問は拒絶して当然」という職責の放棄であると同時に、国民の「知る権利」を蔑ろにする権力の暴挙だ。この回答について、翌27日の会見で菅官房長官は「これまで国会やこの記者会見の場でも累次にわたって『官房長官記者会見は記者からの質問に対し政府の見解・立場を答える場である』というふうに述べてきた。ですからそのことを、あえて繰り返さないとの趣旨だった」と言い繕ったが、「この会見は何のための場と考えるか」と見解を問う質問を拒絶しておきながら、こんな言い訳が通用するはずがない
 しかも、この菅官房長官の回答拒絶は、望月記者のみならず、すべての記者に突きつけられた“宣戦布告”だ。にもかかわらず、驚いたことに官邸記者クラブは、会見をボイコットするでもなく、それどころか抗議文さえいまだ出していない
 国民の知る権利を守るため、国民の代表として権力を問いただす任を負っているはずの記者たちが、その権利を脅かされているというのに沈黙してしまう──。いま、官邸記者クラブはどうなっているのか。そして、どうしてこのような構造が生まれたのか。さらに記者を萎縮させるために官邸はどのような手段に出ているのか。官房長官会見で500回以上質問をおこなった経験をもち、今回の望月記者排除問題を提起した新聞労連・南彰委員長に話を聞いた。


●望月記者への「あなたに答える必要はない」は菅官房長官の本音

──まず、菅官房長官の「あなたに答える必要はない」発言、南委員長はどう受け止めましたか。

 あれは菅さんの本音がそのまま出てしまった、という感じですよね。菅さんは2017年8月8日の会見でも、望月さんの質問に「ここは質問に答える場所ではない」という暴言を吐いているんですが、今回も、不都合な質問や自分の意に沿わない記者が質問したものに対しては答えたくない、という彼の姿勢が如実に表れてしまったんだなと。

 そもそも、質問されて説明ができないのであれば、菅さんは権限を持つなという話なんです。ここまで官邸の権限を肥大化させ、それを行使しておきながら「忙しいから説明はほどほどで」というのは道理が通らない。

──その上、2月15日には、安倍政権は〈(官邸が)申入れを行ったことが「報道機関への不当な介入」及び「記者の質問権のみならず国民の知る権利をも侵害する行為」であるとの御指摘は当たらない〉という答弁書を閣議決定までしました。これはもはや「これからもガンガン行くぞ」という脅しでは……。

 そう、今後も妨害はあると完全に正当化してきたということです。しかも、官邸は申し入れ前に官邸記者クラブに対して望月さんの排除を求める要求を水面下でおこなっていたようなのですが、これを記者クラブ側は突っぱねた。そのため、官邸からの申し入れを「受けていない」という立場なんですが、ところがこの答弁書では〈申入れを行った〉となっているんです。自分たちは申し入れを受け取っていないのに、申し入れをおこなったとなっているのだから、官邸記者クラブはそこで抗議するチャンスがあった。でも、その閣議決定の重要性に反応しきれなかった感じですよね。


■記者クラブでは望月記者と喋っているのを見られたくない、という萎縮も

──やはり、ここまで菅官房長官をはじめとする官邸にやりたい放題、言いたい放題にされてもなお、官邸記者クラブが明確に「官邸のやり方はおかしい」と非難の声をあげていないことには、多くの人が違和感をもっていると思います。先日、共同通信が配信した記事では、〈官邸記者クラブのある全国紙記者〉による「望月さんが知る権利を行使すれば、クラブ側の知る権利が阻害される。官邸側が機嫌を損ね、取材に応じる機会が減っている」というコメントが掲載され、約5時間後に共同がこの箇所を削除。しかも、その削除理由が〈内容を見た加盟社から電話が入り、記者クラブと官邸が癒着していると思われる恐れがあると指摘を受けた〉ことだったと神奈川新聞が暴露しました。全国紙記者のコメントはもちろん、「癒着していると思われる恐れ」という指摘で削除してしまう共同もどうかしているとかしか言いようがない。どうして、こういう状態になっているんでしょうか。

 まず、あの全国紙記者のコメントは、「みんなの知る権利を守っていくにはどうしていけばいいのか」と考えなければいけないところを、自分の目先の取材のことしか見ていないという意味で最悪です。その上、「機嫌を損ね」って……。ご機嫌取りのための取材をしているのか、という話ですよ。当初、原稿に盛り込んでいた共同の記者には、そのおかしさを世の中に問いかけようという思いがあったと思います。
 でも、官邸クラブ員からこうしたコメントが出る背景には、官邸からメディア側に対するプレッシャーのかけ方が、いままでの政権よりもひどいという状況もあります。なかでも官房長官の番記者にとっては、人事や政局など重要な情報を菅さんに確認できる関係を持っているかというところで評価を問われる。それを官邸はわかった上で、どんどん締め付けているという。
 あともうひとつあるのは、クラブ内で望月さんに対する評価が二分されているということ。それがこの問題をややこしくしていると思います。

──評価が二分されている、というのは?

 望月さんが官房長官会見で質問するようになったのは加計問題が盛り上がっていた2017年の6月で、8月くらいまでの時期は、会見は望月さんの独壇場のような状態でした。実際、そうした追及によって「総理のご意向」文書の再調査に追い込んだわけで、そのときは「やられたな」と思ったし、「こういうやり方があるのか」と思った記者はかなりいた。ただ一方で、望月さんも当時は冗長な質問もあったり、あと政治部と社会部という流儀の違いもあったりで、わだかまりが生まれてしまった。それがまだ解消されていないように思います。
 しかし、望月さんの質問も、当時といまでは変わっていて、いまは望月さんの質問が最後に追いやられ、さらに「次の質問最後でお願いします」と制限を受けている。だから、1問しか質問できないというところで、望月さんも相当絞りに絞って質問している。でも、記者のなかにはそういう最初のころの印象を引きずっている人も多い。

──たしかに、いまは望月記者の質問時間はほかの記者にくらべて長いわけではないんですよね。つまり、官邸の上村秀紀報道室長が「簡潔にお願いします」と質問に割って入る行為は、質問妨害であるのと同時に「質問が長い」と思わせるための印象操作でしかない、と。

 そこには、官邸からの記者に対する刷り込みもあると思います。たとえば、記者会見が終わったあと、官房長官番の記者はバックヤードで菅さんを囲んで会見内容の補足説明を受けたり確認をしたりするんですが、その場からして菅さんが不機嫌なのはみんな感じているし、菅さんもそこで望月さんの質問に対する不満を口にしている。そうやって菅さんの番記者をやっていく中で「望月さんはおかしい」と刷り込まれつつある人もいるし、「さすがに言い過ぎでは」と諫めるようなことも言えない。ましてや望月さんと一緒に喋っているようなところを見られたら大変なことになる、という萎縮も働いている。 

──それって、学校でスクールカースト上位の影響力をもつ生徒が「あいつは気にくわないからハブろう」と、いじめをけしかける構図と同じじゃないですか……。

 実際、新聞労連だけではなくて民放労連なども入ったマスコミ全体の労働組合の集まりである日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)が2月18日に出した声明では、〈一連の首相官邸の行為は、権力者による記者に対するハラスメント(いじめ、嫌がらせ)行為です〉と書いてあるんですね。もちろん、いちばんいけないのは、ハラスメントをしている菅さんです。でも、それを記者たちが指摘できない、言い出せない状況があるということです。

 

■新聞労連の声明に官邸スタッフが“望月と不倫関係”とフェイク攻撃

──そうした官邸記者クラブの黙認姿勢というか腰の引けた感じがあるために、社会でも官邸に対して「こんなことを許していていいの?」という空気が生まれない原因になっている気がします。しかも、申し入れにあった望月記者の質問に「事実誤認」があったというのは虚偽の主張であるにもかかわらず(詳しくは既報を参照https://lite-ra.com/2019/02/post-4548.html)、ネット上ではそれが望月記者の排除を正当化する材料にされています。

 たしかに、官邸はいま、いろんな情報を流しています。たとえば、今回、新聞労連が声明を出しましたよね。そのことについて、じつは官邸のスタッフが、記者に対して“望月さんと僕が不倫関係にあるから声明を出したんだ”と説明しているようなんです。「あいつらはそういう関係なんだ」と。

──えっ? それ、ほんとうなんですか?

 不倫関係になんてあるわけがないじゃないですか。まったく根も葉もない、事実無根です

──いやいや、そうではなくて、官邸側がそういう情報を流しているんですか?

 政治部の記者のメモになって流れているんですよ。情報戦は多かれ少なかれ永田町界隈ではある話ですけど、まさかこんな話をでっち上げるとは……。記者には「そういう人たちにあなたは関わるの?」と揺さぶりをかけ、一方でこうしたフェイクニュースがネットで流れはじめ、バッシングが加速するという図式ですよね

──前川喜平・元文科事務次官の“出会い系バー通い”報道にも「官邸はここまでやるのか」と仰天しましたが、あまりにもゲスすぎる……。

 そのうち、この不倫の話もネットで流れるかもしれませんが、先に断言しておきます。それは官邸発のフェイクニュース、誹謗中傷です

(つづく)
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 記者の活動に圧力をかけるために、でっち上げのフェイクニュースまで流す──。まったく恐ろしい話だが、南委員長は「記者の質問が妨害されたり、制限が加えられるような状態は、いままでになかったこと」だという。一体、安倍政権はどのようにして官邸記者会見を変えていったのか。インタビュー後編では、その問題にスポットを当てたい。

(取材・構成/編集部)

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https://lite-ra.com/2019/03/post-4577.html

新聞労連・南彰委員長が語る“望月記者排除”の構造(後編)
官邸の“質問締め出し”を受けているのは望月記者だけじゃない! 記者の沈黙で日本は「質問できない国」に
2019.03.01 12:15

     (知られざる締め出しの実態とは(首相官邸ホームページ))
……

 安倍官邸が、東京新聞の望月衣塑子・社会部記者を官房長官会見から排除しようと圧力を強めている問題。ついには菅義偉官房長官が「あなたに答える必要はない」と堂々と言い放ち、“報道機関への不当な介入でも国民の知る権利をも侵害する行為でもない”とする答弁書を閣議決定までしてしまった。
 記者への圧力を正当化し、事実上「今後も弾圧をつづける」と宣言した安倍政権。そこで本サイトでは、今回、問題を最初に提起した日本新聞労働組合連合(新聞労連)の南彰委員長に緊急インタビューを実施。前編では、官邸による驚愕のフェイクニュース流布の実態まであきらかになった。
 そしてこの後編では、一体、安倍政権下でどのようにして記者による自由な質問が奪われていったのかを南委員長に語ってもらった。そこから浮き彫りになる、不都合な追及を封じ込めようとする官邸の動きと、ご都合主義の御用メディアの追随とは──。


●かつての官房長官会見では、質問妨害や制限が加えられることはなかった

──南委員長は、官房長官会見で500回以上、質問をおこなった経験をもっていると。以前といまとでは、どういう変化があったのでしょうか。

 まず、記者の質問が妨害されたり、制限が加えられるような状態は、いままでになかったことです。
 僕が朝日新聞社の政治部記者として官房長官会見に入るようになったのは、2008年、自民党の福田内閣のときで、当時は町村信孝さんが官房長官を務めていました。会見場の最前列に官房長官番の記者が15〜6人並んでいるという光景は当時もいまも変わらないんですけど、違うのは、番記者の後ろの席にいる記者たちも自由に手を挙げて自由に質問し、それに官房長官も答えていたということ。僕は当時、総理番で会見に入りたてでしたけど、訊きたいことがあれば自由に質問して、町村さんもそれに対して普通に答えるし、僕の質問に官房長官番が何か言うわけでもない。それは次の麻生内閣で河村建夫さんが官房長官だったときも同じような感じでした。
 その後、民主党政権になって、僕はいちばん最後の野田内閣のときに藤村修官房長官の番記者を1年4カ月やったんですけど、そのときも後ろから普通に質問は出ていたし、官房長官番から厳しい質問が出ることも普通にありました。それがいまは、官房長官番以外の質問は減った印象がありますよね。

──当時、厳しい質問をして、官房長官から嫌がらせを受けるようなことはなかったんですか?

 ないですよ。もちろん、秘書官から「南さん、あれなんですか」とか、そういう電話はしょっちゅうかかってくるんですよ。「ああやって訊くのはないんじゃないの」とか。かといって、それで萎縮するようなものではなかった。そうした記者と官邸側のせめぎ合いはつねにあるし、そのなかでどうかわしながらやっていくかというのが大事なわけですから。

──では、南さんが明確に「変わったな」と肌で感じたのは、いつごろですか。

 民主党政権が終わってから僕は大阪に2年半行って、戻ってきたのが2015年9月の安保法制のときでした。でも、当時は官房長官会見で何が語られているかというのは、そんなにつぶさに見てはいなかったんです。それが、2017年に国会審議の担当をやっているときに、菅官房長官が「総理のご意向」文書のことを「怪文書のような文書」と発言するなどいい加減な質疑がつづいていて、「もうちょっと突っ込んで訊いてくれないかな」「こんな言いっ放しで終わっているとまずいのでは」と思うようになって。それでその年の6月後半くらいから会見に入るようになりました。


■記者の質問への締め付けは、官房長官会見だけではなく総理の記者会見でも

──当時は孤立する望月記者に、南さんや、ジャパンタイムズの吉田玲滋記者が援護射撃をしていましたよね。

 こう切り込めばもうちょっと引き出せるとか、政治部なりの技術もあるので、それを望月さんの質問に組み合わせていけばいいんじゃないかなと思ったんです。それに何より、望月さんのあとに誰かがつづかないと、官邸から分断を図られたときにこの流れは立ち消えてしまうと感じていた。しかも、断ち切られたときには、もう一回アクションを起こすことは難しいだろうと。少なくとも質問の機会を拡大して、ちゃんと追及しなくてはいけない場面だということは、記者全体で共有したほうがいいなと思っていたんです。けれども、そこがあんまり広がらなかった。
 そして、その年の8月には、官邸側が「公務がある」ことを理由に、質問数に制限をくわえるルールをつくってしまったんです。

──官房長官番以外の質問が減り、その質問にもまともに答えず、さらには追及の手を緩めない記者の登場に対して質問を制限する勝手なルールで縛るようになった……。

 以前までは「説明がおかしいんじゃないんですか」と言えていたのに。しかし、記者の質問への締め付けが厳しくなったというのは、官房長官会見だけではなく、総理の記者会見でも起きています。
 総理会見というのは儀式的なところが昔からあって、総理会見では更問い(追加質問)ができないので、結局、総理の言いっ放しになってしまう。そういう部分は昔もいまも変わらないんですが、第2次安倍政権では、まず会見の回数自体が減ってしまった。たとえば、首相官邸での総理の単独記者会見は、森友・加計問題が起こった2017年は4回、昨年は3回。ちなみに前の民主党政権最後の2012年は13回です。
 しかも、総理会見では、こういうこともありました。安保法制をやっていたころと思いますが、ある記者が総理会見の前に、こういうテーマで質問しようと思っていますと官邸側に伝えていた。ところが、会見の流れが変わったので違う質問をしたら、「なんであなたはそんな失礼なことをするんですか」と、記者が怒られてしまった。
 でも、ほんとうによくなかったのは、総理の「ぶら下がり取材」をなくしてしまったことだと思うんですよ。やめたのは3.11がきっかけで、これは民主党政権の罪だと思っているんですが、それを安倍政権も踏襲した。
 総理のぶら下がりは、かなり自由にやれていたんです。もちろん、事前に秘書官が「どういう質問するんですかね」と訊いてくるんですが、絶対に応じないというグループもあって、つねに一定の活気はあった。それがスタンダードだったんです。つまり、いろんな仕掛けをして、相手を困らせながらも何かを引き出すということを、最高権力者である総理に対してやっているのだから、ましてや二番手の官房長官には、事前に通告してこいだのなんだのと言われる筋合いはないんじゃないか、という感覚です。
 その総理のぶら下がりがなくなって、総理記者会見は更問いもできないし、そもそも当てられる質問の数も少ない。そういうなかで、それまで闊達にできていた官房長官会見までもが雰囲気が変わってしまったわけです。


■産経新聞の阿比留記者は菅直人首相の会見で直接、退陣を迫っていた

──首相に自由に質問を浴びせる機会が失われ、総理会見の儀式的な流れが官房長官会見にも波及してしまった。そしていま、その空気に抗って質問をする望月記者が排除されようとしている、と。

 だから、これは望月さんだけの問題ではないということなんです。たとえば民主党政権のとき、産経新聞の阿比留(瑠比)さんは菅直人首相の会見で直接、「総理の存在自体が国民の不安材料になっている」「一体、何のためにその地位にしがみ付いていらっしゃるのか」と退陣を迫る質問をしていましたが、いまの状況は、そんな質問ができなくなるということなんですから。

──しかも阿比留記者がいる産経は、そうやって自由に質問していたのに、いまは自由に質問しようとする記者の足を引っ張ろうと、官邸に丸乗りで必死に望月記者をバッシングするような記事を流しているという……。

 どんな政権が出てくるかはわからないから自由に質問できることは必要だ、というところは認識してほしいですよね。いいんですよ、どんな質問をしたって。ほかの人が「ちょっとやりすぎかな」っていうくらいでもいい。自由にやっておけば、ここぞというときにいろいろできるわけですから。
 それをいま、不都合な質問をする記者を官邸が締め出そうとしたり、質問する権利を無視したりするなかで、官邸側に同調する、あるいは沈黙するのは、ゆくゆくは自分たちの首を絞めることになるんです。
 実際に、最近では望月さんだけではなく、官邸が官邸記者クラブに提示した文書について質問した朝日新聞の記者や、辺野古新基地建設について質問した琉球新報の記者も、質問妨害に遭っています
 つまり、官邸にとって都合の悪い質問は潰されていく、ということ。「質問ができない国」になるということです。
 トランプ政権がCNN記者の記者証を取り上げた際、政権寄りのFOXも異議を唱えました新聞労連ではこのとき、ホワイトハウス記者協会と連帯するという声明を出し、〈ホワイトハウスでの出来事は、日本で働く私たちにとっても他人事ではありません〉と書いたんです。対岸の火事じゃない、いま官邸で起きていることも同じだ、と。NHKをはじめ、日本のメディアはトランプ政権のそうした問題を面白がって報じるけれど、そんな場合じゃないですよ、と。でも、そうした危機感も広がらず、ズルズルときてしまった。それがいまの現状であり、将来世代がまともに取材できる環境に変えていくための最後のチャンスなんだと思っています。

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 記者に弾圧が加えられ、フェイクニュースを流すことさえ厭わない安倍官邸。だが、これはたんに記者に対する嫌がらせや妨害ではなく、「知る権利」を踏みにじろうという国民に対する圧力・恫喝だ。そして、国民が当事者として「許せない暴挙」だと認知できなければ、このまま状況は悪くなっていくだろう。メディアはもっと大きく、さらに継続して警鐘を鳴らしつづけなくてはならないはずだ。

(取材・構成/編集部)

【プロフィール】
南彰●1979年生まれ。2002年、朝日新聞社に入社。2008年から東京政治部、大阪社会部で政治取材を担当。2018年9月より新聞労連に出向、中央執行委員長を務める。共著に『安倍政治100のファクトチェック』(南彰、望月衣塑子/集英社新書)、『ルポ・橋下徹』(朝日新聞大阪社会部/朝日新書)がある。
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248550

適菜収 作家
1975年生まれ。早大で西洋文学を学び、ニーチェを専攻。ニーチェの「アンチクリスト」を現代語訳した「キリスト教は邪教です!」、「ゲーテの警告 日本を滅ぼす『B層』の正体」など著書多数。近著に「もう、きみには頼まない 安倍晋三への退場勧告」。


それでもバカとは戦え
言論統制が深刻化…確実な証拠がないから追及が必要なのだ
2019/03/02 06:00

     (菅官房長官(C)共同通信社)

 ナチスの宣伝相でヒトラーの女房役のゲッベルスによるプロパガンダの手法は、より洗練された形で今の日本で使われている。デタラメな説明を一方的に繰り返し、都合が悪くなれば、言葉の置き換え、文書の捏造、資料の隠蔽、データの改竄を行うわが国は再び20世紀の悪夢を繰り返そうとしているが、言論統制も深刻な状況になってきた。
 2018年12月、東京新聞の望月衣塑子記者が、官房長官の菅義偉に対し、辺野古の米軍新基地建設について「埋め立て現場では今、赤土が広がっており、沖縄防衛局が実態を把握できていない」と質問。すると官邸は激怒し「事実に反する質問が行われた」との文書を出した。では、事実に反するのはどちらなのか?
 土砂投入が始まると海は茶色く濁り、沖縄県職員らが現場で赤土を確認。県は「赤土が大量に混じっている疑いがある」として沖縄防衛局に現場の立ち入り検査と土砂のサンプル提供を求めたが、国は必要ないと応じなかった。その後、防衛局が出してきたのは、赤土投入の件とは関係のない過去の検査報告書だった。
 東京新聞は官邸から過去に9回の申し入れがあったことを明らかにし、反論を掲載。それによると望月記者が菅に質問すると報道室長が毎回妨害。安倍晋三が流した「サンゴ移植デマ」についての質問は開始からわずか数秒で「簡潔に」と遮られた。国会で「申し入れは報道の萎縮を招く」のではないかと問われた菅は「取材じゃないと思いますよ。決め打ちですよ」と言い放ったが、特定の女性記者を「決め打ち」しているのは菅だ
 もちろん、メディア側が間違うケースもある。にもかかわらず、疑惑の追及は行われなければならない。モリカケ事件の際も「確実な証拠があるのか」とネトウヨが騒いでいたが、アホかと。確実な証拠があるならすでに牢屋に入っている。確実な証拠がないから追及が必要なのだ。事実の確認すら封じられるなら、メディアは大本営発表を垂れ流すだけの存在になる
 「(沖縄の県民投票が)どういう結果でも移設を進めるのか」と問われた菅は「基本的にはそういう考えだ」と述べていたが、そのときの満足げな表情は、望月記者をいじめ抜いたときと同じだった。菅の行動原理が読めないという話はよく聞くが、単なるサディストなのかもしれない。言い過ぎだって? いや、そのご指摘はあたらない
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●衆院北海道5区補選、大変に残念な結果に…なんとか4割の「眠り猫」の皆さんに目覚めてもらわねば

2016年04月26日 00時00分31秒 | Weblog


asahi.comの記事『おおさか維新、党名変更論の再燃も 京都補選で惨敗』(http://www.asahi.com/articles/ASJ4S4GF2J4SUTFK00B.html?iref=comtop_6_01)と、
東京新聞の社説【衆院補選 野党共闘に課題残す】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016042502000145.html)。

 北海道新聞の記事【道5区補選の投票率57・63% 前回比0・8ポイント減】(http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0263184-s.html)によると衆院補選の結果は以下の通り。細かくみると、池田真紀さんは、和田氏に千歳市と恵庭市で大きく引き離されていました。とても残念です。池田さんを応援された方に敬意を表しますし、お疲れ様でした。来る参院選での巻き返しに期待します。大変な選挙制度上の「差別」の中、池田さんは大善戦だったと思います(CMLの記事【[CML 042780] ご存知ですか 差別の北海道5区選挙制度】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-April/042883.html)参照)。「差別」に起因して、無意識に自公お維大地の候補者に投票している方々をコチラに振り向かせることももちろん大事ですが、やはり、ポイントの一つは投票率57.63%だと思います。4割にも及ぶ「眠り猫」の皆さんを揺り起こし、とにかく投票に行ってもらわねば、お話になりません。和田義明議員の今後の行動に注目し、投票に行かなかったこと、池田さんに投票しなかったことを後悔して頂くことも重要。

 和田義明 135,842票
 池田真紀 123,517票


 一方、京都新聞の記事【民進・泉氏が圧勝 衆院京都3区補選、投票率は最低】(http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160424000145)によると、補選の結果は以下の通りなのですが、投票率は30・12%では、やはり、若干残念な結果と言わざるを得ません。7割の方が選挙に行くことさえしないというのは、どういうことなのでしょう…。無関心? 絶望?? 『●「絶望は愚か者の結論」を心に、壊憲を続けるアベ様に根気強く対抗を』するしかないと思いますし、無関心は『●「騙されることの責任」とハンナ・アーレント氏「考えないことの罪」』に繋がる行為だと思います。

 泉健太(民前)     65,051 
 森夏枝(お新)     20,710 
 小野由紀子(日新)   6,449 
 田淵正文(無新)     4,599 
 大八木光子(諸新)   2,247 
 郡昭浩(無新)        370 


 《おおさか維新は国政選挙での初陣となった衆院京都3区補選惨敗した。党の顔だった橋下徹・前代表は昨年末に退任。参院選の全国展開に黄信号がともる》。
 《与野党一騎打ちとなった衆院北海道5区補選は自民党候補の勝利に終わった。民進、共産など野党四党は候補者を一本化して臨んだが及ばず、夏の参院選に向けた野党共闘に課題を残す形となった》。

 とにかく、京都3区の皆さん、「癒」党を蹴落としてくれて、有難う! 「野党」と「野」党との闘いではありませんでした。「癒」党に票が流れなかったことが救いです。あとの始末は、大阪の皆さんにお願いしたいところ。

 来る参院選では、投票率がもっと上がり、4~7割の「眠り猫」の皆さんに起きて頂かないと、「ネジレ」を取り戻すのは難しい。自公お維大地の議員を一人でも落選させるように頑張りましょう。

   『●アベ様に「参院選勝ち抜」かせてはいけない、「ネジレ」を取り戻そう
   『●同感…「民主党は本気で安倍政権を
        倒す気があるのか?――そう疑わざるを得ない」
   『●「ちっ、ほっといたら民主なんて、そのうち死ぬ運命だったのに。
                     余計なことしやがって…ってことだわな」
   『●平和憲法を壊憲し軍隊を持ち「戦争できる国」の時代に: 
               「ネジレ」を取り戻し、「厭戦」の世に戻したい
   『●自公お維大地を支持=「自らは安全地帯にいて
      ナショナリズムをあおる政治家が姿を消さない」ニッポン
   『●衆院北海道5区の方、補選で選ぶべき候補者は誰ですか?  
                 大西英雄氏が応援する候補者で良いの??
   『●「ネジレ」を取り戻すために重要な
     2016年4月衆院補選: アベ様の政の評価は如何に?

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http://www.asahi.com/articles/ASJ4S4GF2J4SUTFK00B.html?iref=comtop_6_01

おおさか維新、党名変更論の再燃も 京都補選で惨敗
2016年4月24日21時52分

 おおさか維新は国政選挙での初陣となった衆院京都3区補選惨敗した。党の顔だった橋下徹・前代表は昨年末に退任。参院選の全国展開に黄信号がともる。

 報道各社が厳しい選挙情勢を一斉に伝えた18日。松井一郎代表(大阪府知事)は京都市伏見区での街頭演説で「松井・橋下でやってきた改革を京都でもスタートさせる」などと、橋下氏の名前を15分間に10回、引用した。橋下氏は退任後、顔写真や音声を選挙活動で使うことを一切認めておらず、代わりの「タレント」は不在のまま。松井氏らの演説の聴衆が、ほぼ報道陣だけの場所すらあった
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016042502000145.html

【社説】
衆院補選 野党共闘に課題残す
2016年4月25日

 与野党一騎打ちとなった衆院北海道5区補選は自民党候補の勝利に終わった。民進、共産など野党四党は候補者を一本化して臨んだが及ばず、夏の参院選に向けた野党共闘に課題を残す形となった。

 夏の参院選を控え、安倍政権はほっと胸をなで下ろしているに違いない。二選挙区で投開票が行われた衆院補選。町村信孝前衆院議長の死去に伴う北海道5区は、自民党公認の和田義明氏(44)が野党統一候補の池田真紀氏(43)を破り、補選全敗を回避した。

 二〇一四年の第三次安倍内閣発足後初の国政選挙である。安全保障関連法や経済・子育て政策などが争点だったが、政権が積極的に信任されたというよりも、町村氏の地盤を娘婿である和田氏が守り抜いたといった方がいいだろう。

 通例なら、自民党候補が有利に戦いを進める「弔い合戦」だが、安全保障関連法廃止と立憲主義回復を掲げて共闘し、激しい選挙戦に持ち込んだのが民進、共産、社民、生活の野党四党である。

 敗北したとはいえ、野党共闘の有効性が確認された選挙戦ではなかったか。野党の力が分散しては安倍自民党の「一強」に対抗することは、とてもできまい

 野党四党が候補者を統一して推薦し合う共闘の形は、参院選でも一つのモデルとなるはずだ。

 参院選では三十二ある改選一人区が勝敗の行方を左右する。すでに半数以上で野党統一候補の擁立で合意しているが、残る選挙区でも共闘を模索してほしい。

 課題も浮き彫りになった。

 与党陣営は野党共闘を「理念も政策もバラバラ」と執拗(しつよう)に攻撃した。今回の補選にとどまらず、参院選でも同様の批判を展開するだろう。それにどう対抗するのか。

 政権批判を糾合することは一強多弱の政治状況を転換し、政治の誤りを正すには当然だが、有権者に浸透しなければ意味がない。

 現政権の問題点を粘り強く訴えると同時に、安倍政治に代わるビジョンを示すことも重要だ。四党間に理念・政策の違いがあるのは当然だが、共通政策づくりに向けた協議も急ぐべきである。

 一方、不倫が発覚した宮崎謙介元自民党衆院議員の辞職に伴う京都3区では、民進党公認の前衆院議員、泉健太氏(41)が勝った。

 今年三月に発足した民進党初の議席だが、敵失での議席獲得でもある。勝利に浮かれてばかりもいられまい。野党勢力結集に指導力を発揮できるのか、民進党にとっては、これからが正念場である。
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●「ネジレ」を取り戻すために重要な2016年4月衆院補選: アベ様の政の評価は如何に?

2016年04月14日 00時00分29秒 | Weblog


東京新聞の社説【衆院補選告示 「安倍政治」問う前哨戦】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016041302000149.html

 《夏の参院選の前哨戦であり、安倍政権への評価が問われる…補選が行われるのは、町村信孝前衆院議長の死去に伴う北海道5区と、育休宣言後に不倫が発覚した宮崎謙介前自民党衆院議員の辞職に伴う京都3区の二選挙区》。

 一つは自公の不戦敗。自公お維大地に投票してはイケナイ、「眠り猫」ではイケナイ。
 衆院北海道5区の方、補選で選ぶべき候補者は誰ですか? 大西英雄氏が応援する候補者で良いの?? 京都3区の方、自公政権を支える「癒」党候補者に投票して大丈夫ですか?? 《野党同士が争う構図》ではありません、「癒」党に投票していて大丈夫ですか?

   『●「橋下(徹)行政最大の負の遺産はヘイトスピーチの隆盛」
                 …そんな彼らが今やアベ様をバックアップ
   『●衆院北海道5区の方、補選で選ぶべき候補者は誰ですか? 
                 大西英雄氏が応援する候補者で良いの??

   『●戦争屋による憲法違反の「集団的自衛権」閣議決定
          ・・・「やめろと言わないのは“許した”のと同意」
   『●アベ様に逆らう者は「誰一人残っていなかった」、
       ニーメラー牧師「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」
    「記事の中に《マルチン・ニーメラー牧師
     「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」》が引用されている。
     《誰一人残っていなかった》状態は、もうすぐそこかもしれない。
     「やめろと言わないのは“許した”のと同意」、自公お維大地に投票し、
     「眠り猫」となり投票に行かないことは、アベ様らに「同意」したこと同じ」

   『●アベ様ら「貧しい人」=「ぜいたくな暮らしを際限なく求め、
              欲の奴隷となって」政を行い、人殺しへと誘う
    「「積極的平和主義」の名の下、「自らは安全地帯にいて
     ナショナリズムをあおる政治家が姿を消さない」ニッポン。
     自公お維大地を支持し、彼/彼女らに投票するということは、
     「戦争できる国」への道の舗装をせっせと進めていることと同じ。
     人の「親」として「子」に「人殺し」へ行かせたいのでしょうか?、
     そうであるならば、ブログ主には理解不能です」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016041302000149.html

【社説】
衆院補選告示 「安倍政治」問う前哨戦
016年4月13日

 衆院の補欠選挙が告示された。夏の参院選の前哨戦であり、安倍政権への評価が問われる。選挙結果は、安倍晋三首相が衆参同日選に踏み切るかどうかも左右する。選挙戦の行方を注視したい。

 補選が行われるのは、町村信孝前衆院議長の死去に伴う北海道5区と、育休宣言後に不倫が発覚した宮崎謙介前自民党衆院議員の辞職に伴う京都3区の二選挙区。

 北海道5区は自民党公認で公明党など推薦の和田義明氏(44)と、民進、共産、社民、生活各党推薦の野党統一候補、池田真紀氏(43)との新人対決。京都3区は自民党が擁立を見送り、野党同士が争う構図となった。

 今回は、二〇一四年の前回衆院選後に発足した第三次安倍政権にとっても、今年三月発足の民進党にとっても初の国政選挙だ。

 北海道では町村氏の女婿である和田氏が弔い合戦を制することができるのか、京都では前衆院議員の泉健太氏(41)が民進党初の議席を得られるのかが焦点となる。

 北海道で自民党が敗れ、京都で民進党が勝てば政権批判の根強さが裏付けられる。参院選での野党共闘が加速し、首相が模索しているとされる衆参同日選は見送りを迫られるだろう。首相が在任中の実現を目指す憲法改正の筋書きにも狂いが生じるに違いない。二議席を決める以上に、政治の行方を左右する重みがある補選である。

 北海道5区では野党四党が安全保障関連法廃止立憲主義回復を掲げて共闘する。経済政策や環太平洋連携協定(TPP)、社会保障に加え、安保関連法も重要な争点だ。選挙区内には自衛隊基地も多く、両陣営は重点的に訴える。

 与党側は野党共闘を、日米安保条約廃棄や自衛隊解消を目指す共産党との野合だと批判する。民進党支持の保守層や組合関係者にあるとされる「共産党アレルギー」に訴え、共闘に水を差す戦術だ。

 しかし、問われるべきは歴代内閣が継承してきた集団的自衛権の行使を禁じる憲法解釈を一内閣の判断で変更し、戦後日本の専守防衛政策を変質させる安保関連法の成立を強行した「安倍政治」そのものである。

 与党側は野党共闘を「理念も政策もバラバラ」と批判するが、政権批判を糾合することは一強多弱の政治状況を転換し、政治の誤りを正すためには当然ではないか。

 全国の有権者が安倍政治に断を下す参院選の前哨戦として関心を集める補選である。中傷合戦ではない、堂々の舌戦を期待したい。
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●崩壊への第一歩は始まっている: 6回目の失望下の祝当選、でも近々またしても都知事選がある予感

2014年02月10日 00時00分57秒 | Weblog


当選を祝して、舛添新都知事に関するgendai.netの記事【有権者に寄付行為市民団体が舛添氏を選挙違反で刑事告発】(http://gendai.net/articles/view/news/147845)と、
My News Japanに出ていた三宅勝久さんの記事【政党交付金から身内会社「マス研」に家賃3000万円環流 舛添要一都知事候補のモラルなき吸「血税」ぶり】(http://www.mynewsjapan.com/reports/1980)。

 投票締め切り直後に「当確」が出ました(『舛添氏が当選確実 都知事選、宇都宮氏・細川氏ら破る』http://www.asahi.com/articles/ASG2776FCG27UTIL04K.html?iref=comtop_6_01、2014年2月9日20時00分)。いや~お目出度い。民度がしれようというものですね。脱原発派の都民の皆さんには、本当にお気の毒、としか言いようがない。都民ではありませんが、脱原発派候補に投票していただいた皆様に、大変に感謝します。お疲れ様でした。
 それから、「矢崎泰久さん【発言2014】、「・・脱原発なら誰でもいいのか恥知らずな軽率な行動に思えてならない」。全く同感」、「「小泉さんが本当に脱原発なら宇都宮さんを応援すればよかった・・」と参加者・・・」、「結果として批判されるのは宇都宮健児氏サイドのような気がして、それも腹立たしい。「脱原発を目指す人たちがお互いを傷つけ」合わせようとしているのは誰か、明白なのに」、「脱原発派が敗れた時の宇都宮健児さんへの批難が怖い」・・・・・・そう思ってきましたけれども、現実のものになりそうで怖いです。

   ●小泉純一郎-細川護煕連合: 脱原発派の分断にしか過ぎないのでは?
   ●都知事選: 小出裕章さんの発言を
                 「自分(サイドへ)の宣伝」に利用してすいません・・・・・・

 さて、三宅勝久さんによると「マス研に流し込まれた税金は3000万円以上にのぼる。また、1999年の都知事選に立候補した際には、自ら支部長をする自民党支部から政党交付金2300万円を自分自身に「寄付」させ、選挙運動に費やしていたこともわかった。生活保護基準の切り下げに血道をあげた元厚労相による血税へのタカりぶりは、目を覆うばかりだ」

 また、先日の「つぶやき」から:

   ■④『週刊金曜日』(2014年2月7日号、978号) / 三宅勝久さん
     (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/36ce19fbf26d913e335af69dccc1ba9f)の
     興味深い記事【舛添氏の危うい政党交付金ビジネス 3千万円超が
     自宅家賃に還流】、「公金感覚の欠如を疑わせるような事実が発覚・・
     税金から「家賃」を払わせるとは、品性を疑う


 このオカネ・「マネー」への意地汚さはきっと命とり。この「品性の無さは絶対に命取りとなるはず。きっと猪瀬氏二の舞になる、と確信します。税金の無駄遣いで都民の皆さんにはお気の毒だけれども、4年も待たずに、都知事選が行われるはず。誰が、昨年の今頃、1年も待たずに都知事選があると思っていただろう。でも今回は、確信します。
 都知事選6回目の失望を祝して、舛添氏のこれまでの「貢献」を以下に。

   『●『石原慎太郎よ、退場せよ!』読了(3/3)
     「舛添要一元厚相に言われちゃおしまい。・・・都知事を総理に
      という声があるが、との問いに答えて、「・・・国会じゃ友だちいないし、
      鼻もちならないし、あいつはイヤって意味において、石原が総理に
      なったって3日持たない。・・・『友だちのいない国王』は、知事だから
      やってられるの」、「吉田 ・・・そしてね、石原慎太郎という男は・・・
      リアルな政治力学に手を汚さないで済む政治家だから
      気楽でいいね・・・・・・と笑ってたぜ」(p.142)。」

   『●『思考停止社会 ―「遵守」にむしばまれる社会―』読了(3/3)
     「もう一つの問題点は、トップの姿勢としての当時の舛添厚生労働大臣
      発言と態度(p.150)。「自分の部下である社保庁職員を
      こき下ろし、事実を確認する前から組織や部下の職員の刑事責任にまで
      言及したのです。/・・・基本的な事項について十分に理解していた
      とは思えません。/・・・社保庁職員に対する批判が
      ここまでエスカレートすることはなかったでしょう」(p.151)」

   『●相変わらず辛辣な・・・
     「参院選対策本部長代理就任を舛添氏に打診するなんて
      センス悪るすぎますよ。(応援する気はまったくないですが)自民党に
      とって、断られて良かったです、きっと。舛添氏が人気あるなんて、
      (大)マスコミだけが言っていることとしか思えません。身の回りで
      舛添氏を応援している、なんていう(私の身の回りにほとんど
      いませんが・・・)自民党支持者を見たことがありませんもの。
      党内情勢として、「党内では世論調査の「首相にふさわしい政治家」で
      トップを走る舛添氏を選挙の顔とするしか打開の道はないとの意見が強い。
      ベテラン議員は「人気のある舛添氏を幹事長に起用すれば、参院選は
      絶対勝てる」と太鼓判を押す」、なんて本当かしら?・・・
      また“ヤルヤル詐欺”か 舛添要一いつ離党するのか」

   『●逆の立場なら?
     「もっともな指摘ですね。逆の立場なら、「朝までなんとか・・」なんて深夜の
      テレビ番組で舛添氏は議員辞職を要求しそうです。要は金の問題なの
      ですね。「国民第一」ではなく「(私の)お金・選挙第一」なわけです・・・
      しかし、つくづく人望のない人です。以下の記事の通り。
       伊吹文明氏や町村信孝氏なんかにここまで言われるというのは
      すごいことでしょう。「膿み」ですって。石原慎太郎 都知事に「人望が無い
      なんて言えた義理ではないようです。また、〝衣替え〟党では
      荒井広幸幹事長なんかと上手くやっていけるとはとても思えないです・・・
      「やっとうみが出た」…自民冷ややか」

   『●野中氏の爆弾発言
     「ちょっと見ていない間に、自民党関係者のこんなに笑える記事が多数。
       『「助成金ドロボー」の批判飛び交う舛添商店の悪評』(・・・・・・)」

   『●原発マネーに群がる ~読売が最悪~
     「血税、東電マネーも注入 ・・・「公益財団法人 日本生産性本部」・・・
      この組織内に、「フォーラム・エネルギーを考える」がある。メンバー・・・
      舛添要一(参院議員)、山谷えり子(同)・・・」

   『●「曽野綾子とは何か」 『週刊金曜日』(2014年1月24日号、976号)についてのつぶやき
     「■⑨『週刊金曜日』(2014年1月24日号、976号) / 【西川伸一の
      政治時評/舛添氏が当選しその得票より細川・宇都宮両氏の得票が
      上回る――これが最大の悪夢】。きっとその時批難されるのは
      宇都宮氏側だ・・小泉氏の「分断工作」に迂闊にも乗った人たちによって
      (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/eb6f5b48605f2d6df539290d1e636ef5)」

   『●都知事選: 小出裕章さんの発言を「自分(サイドへ)の宣伝」に利用してすいません・・・・・・
     「そして、今回の知事選では、私は舛添さんに勝たせることだけは
      あってはならないと思います。・・・今回、細川さんを支持した人たちの
      中には、舛添さんを勝たせたくないと思っている人がたくさんいると、
      私は思います。・・・脱原発の人が多くの票を集めてくれることを願いますが、
      票が割れる中、舛添さんが利を得ることを私は怖れます

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http://gendai.net/articles/view/news/147845

有権者に寄付行為 市民団体が舛添氏を選挙違反で刑事告発
2014年2月8日 掲載

 日刊ゲンダイ本紙が7日報じた都知事選・舛添要一候補の選挙違反疑惑が市民団体の告発に発展した。

 「市民連帯の会」(代表・三井環元大阪高検公安部長)は、個人演説会で来場者に「五輪バッジ」を配っていたとして、舛添本人と演説会の受付スタッフを、公職選挙法違反(寄付の禁止)の容疑で、8日警視庁に告発状を送付したという。

 告発状によると、今月5日、東京都町田市のホテルで開催された個人演説会で、舛添本人と受付スタッフ数人は約500人の来場者に対し、選挙用の法定ビラと一緒に東京五輪の特製バッジ(時価3000円相当)を配布して、同額を寄付したとしている。

 公選法199条2の寄付行為の罰則は、1年以下の禁錮または30万円以下の罰金。舛添がたとえ都知事になったとしても、猪瀬同様、公選法違反容疑で追及される可能性が出てきた。
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http://www.mynewsjapan.com/reports/1980

政党交付金から身内会社「マス研」に家賃3000万円環流 舛添要一都知事候補のモラルなき吸「血税」ぶり

三宅勝久 03:10 02/07 2014

 原発推進を掲げる安倍自民党政権と電力会社など大企業の御用組合「連合」の後押しを受けて東京都知事選に立候補している舛添要一・元厚労相が、自身が代表をする政党支部に自宅を貸した格好にして、多額の政党交付金を家族経営の株式会社「舛添政治経済研究所」(以下マス研という)に還流させていたことがわかった。マス研に流し込まれた税金は3000万円以上にのぼる。また、1999年の都知事選に立候補した際には、自ら支部長をする自民党支部から政党交付金2300万円を自分自身に「寄付」させ、選挙運動に費やしていたこともわかった。生活保護基準の切り下げに血道をあげた元厚労相による血税へのタカりぶりは、目を覆うばかりだ。(政治資金収支報告書や登記簿謄本など証拠書類はPDFダウンロード可)

     元厚労相で参議院議員・舛添要一都知事候補の自宅。
     (株)舛添政治経済研究所、自民党東京都参議院比例区第28支部、
     新党改革比例区第4支部、舛添要一後援会、グローバルネットワーク研究会
     ――の1会社法人、2政党支部、2政治団体が置かれていた。支部には
     2億円を越す政党交付金が入り、そこから「家賃」を会社に払う形で
     3千万円もの税金が還流していた(世田谷区代田)。


【Digest】
◇黙殺されたスクープ
◇政党交付金使途等報告書 
◇3年間で3団体から「家賃」1500万円
◇官報DBでさらに追跡調査 
◇自民経由で交付金1千6百万マス研に
◇マス研への税金還流「3千万円」一覧表


◇黙殺されたスクープ

 〈舛添氏政党支部/自宅に事務所費800万円/政党助成金を懐に
  /10~12年ファミリー企業に支出〉

 そうした見出しの記事が日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』に掲載されたのは、東京都知事選が告示された1月23日のことだった。記事によれば、舛添氏が代表をする自民党支部や新党改革支部に政党交付金(税金)が支給され、そこから家族会社である舛添政治経済研究所に支部の「事務所家賃」が払われていたという。家賃名目でマス研に還流した税金は、2010年~12年の3年間に800万円に上る、と記事は指摘している。

 国会議員、厚生労働大臣という経歴を持つ都知事候補に関する不公正な行状の告発である。だが一般紙やテレビ、通信社などの記者クラブメディアは、この問題を取り上げようとしなかった。当日1月23日の夕刊や翌24日朝刊、翌々日もその次も、いっさい報じられることはなかった。まるで誤報か、あるいはウラが取れずに後追いできなかったかのように、完全無視である。

 筆者は日本共産党の党員ではなく、同党の候補を応援する義理もない。しかし、赤旗が報じた都知事候補・舛添氏の「税金還流」問題は、もっと広く伝えられるべきではないかと強く疑問を持った。有権者にとっては、根拠のよくわからない「出口調査」などより、よほど意味があるニュースではないだろうか。

 もしかして記者クラブメディアは舛添候補に勝ってほしいのだろうか――不信と疑問を持ちながら、筆者は自分で取材に着手することにした。結論から述べれば、「還流」した税金は800万円どころではなく、実質的に3000万円を超すことがわかった。以下順を追って説明したい ・・・・・・・・・。
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●特定秘密保護法案: 「うそをつく人たちが作」る猛毒を「いい内容に仕上がっている」認識とは!?

2013年11月14日 00時00分45秒 | Weblog


神保哲生さんのvideonews.comの三つの記事【特定秘密保護法案 西山太吉がわれわれに残した宿題と政治家の問題意識を問う】(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/003011.php)、【特定秘密保護法案「国民の知る権利にも配慮したいい法案ができたと思う」 町村信孝氏(衆院議員・党秘密保全PT座長)】(http://www.videonews.com/press-club/0804/003019.php)、【特定秘密保護法案 われわれは内容を知らされないまま裁かれることになる インタビュー:海渡雄一氏(弁護士)】(http://www.videonews.com/interviews/001999/003018.php)。

 特定秘密保護法案について、「うそをつく人たちが作ろうとしている」猛毒を「国民の知る権利や取材の自由などが保障されたいい内容に仕上がっている」という認識を示した方が居られます。また、壊憲党の同氏は、「西山氏の事件は取材方法に違法性があったことが問題なのであって、特定秘密保護法案の問題とは直接関係がない。特定秘密保護法の議論で西山事件が引き合いに出されること自体がおかしい」とも指摘したそうです。西山太吉氏の言う「うそをつく人たち」の意味が本当によく分かります。「一般の市民はどの情報を聞き出したり漏らしたりしたことが違反に当たるかを知らされないまま逮捕、起訴され、裁判でも何が秘密かが明らかにならないまま、有罪判決を受ける恐れが現実のものとな」り、「それ招く萎縮効果は絶大」で、「このままでは濫用の暴走が避けられない」ような猛毒が、「いい内容」だそうです。それは、「うそをつく人たち」にとって都合の「いい内容」でしょう。

   『●東京電力原発人災「被ばくに関する正確な情報が
            伝えられなかった・・・身近で必要な情報が一層隠される」
   
     「田島泰彦氏の発言で気になるのは、「日本は今でさえ、
       本来なら国民が知るべき情報が出てこない。原発事故で・・・
      「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」や
      被ばくに関する正確な情報が伝えられなかったのがその表れだ・・・
      身近で必要な情報が一層隠される」という部分。
       ホント~にロクでもない事ばかりする政権!」

   『●西山太吉さん密約事件が示すもの:
          「一人歩きし、拡大解釈され、時の権力によって必ず乱用される」
   
     「「首相のウソを暴いた西山太吉さん。それが今後できなくなる」
      (佐高信さん、10月13日『サンデーモーニング』)。また、「西山事件が
      示している通り、必ず一人歩きする。拡大解釈される。その時の権力に
      よって必ず乱用される」(岸井成格さん、同番組)」
     「「公務員法でも政と官がその気になれば、
      ジャーナリストなんぞ簡単に逮捕できるということ」だったが、
      それ以上の強力な「猛毒」を安倍首相や自公議員は欲しいらしい。
      自公議員への投票者や支持者は、そんな「猛毒」をどう思っている
      のでしょう?」

   『●西山太吉さんが喝破、「うそをつく人たちが作ろうとしている危険な法案」
   
    「西山太吉さん曰く、「政府に都合が悪い情報が、永久に秘密にされる恐れが
      あることだ。・・特定秘密の指定から30年たっても内閣が承認すれば
      無期限に指定を延長できる。国には昔から情報を国民に隠す体質があるが、
      法案が成立すれば隠蔽される情報の範囲がさらに広がる。
      秘密国家の誕生につながりかねない、恐ろしい法律」。そして、
      安倍晋三首相や麻生太郎外相らのような「うそをつく人たちが作ろう
      としている危険な法案」と喝破」

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http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/003011.php

ニュース・コメンタリー (2013年11月02日)
特定秘密保護法案
西山太吉がわれわれに残した宿題と政治家の問題意識を問う
西山太吉氏(元毎日新聞記者)、町村信孝氏(党PT座長)、海渡雄一氏(弁護士)

 沖縄返還に際して日米密約の存在を暴きながら機密文書の入手方法の違法性を問われて逮捕・起訴され有罪判決を受けた元毎日新聞記者の西山太吉氏は、特定秘密保護法案を推進する政府・自民党を厳しく批判する。たびたび西山氏の取材方法の問題を取り上げながら密約の存在を認めようとはせず、いまだに国民への釈明・謝罪がないからだ。
 「外国政府との密約は国家の根幹に関わる問題。そこに目を向けないで、私の取材論だけを指摘するのは、問題の本質から目を反らすための行為だ」と西山氏は、10月27日のビデオニュース・ドットコムとの取材で答えた。
 これに対して、自民党で秘密保護法案を検討したプロジェクトチームの座長を務める町村信孝衆院議員(元外務大臣)は、11月1日、日本記者クラブの講演で、「西山氏の事件は取材方法に違法性があったことが問題なのであって、特定秘密保護法案の問題とは直接関係がない。特定秘密保護法の議論で西山事件が引き合いに出されること自体がおかしい」と指摘した。
 1978年、最高裁は西山氏が外務省の女性職員との肉体関係を通じて機密文書を持ち出させたのは国家公務員法で規定する「そそのかし」にあたるとして上告を棄却し、西山氏の有罪が確定していた。
 しかし、1990年代後半に入り、アメリカで当時の機密文書が25年の期限を経て機密が解除され、国立公文書館で公開されたことで、西山氏の暴いた日米密約が実際に存在したことが次々と明らかになった。
 民主党政権下では岡田克也外相の下で密約の調査が進んだが、自民党政権はまだ密約の存在を一度も認めていない
 2009年には、密約の日本側の当事者だった当時の外務省アメリカ局長の吉野文六氏が、法廷で密約の存在を証言したために、密約が存在していたことは、確実なものとなっている。しかし、依然として、自民党は密約の存在を認めず、その釈明や謝罪の意思を見せていない
 町村氏は、密約が日本の安全保障に関わる問題である以上、秘密にされていたことは当然のことだと語っている。しかし、密約が公開されれば、日本のどのような国益が損なわれるかは説明されていない。「自分が外務大臣当時、この問題は主要な問題とはならなかった」ことを理由に、そもそも密約の存在すら認めていないのだ。
 日米沖縄密約とは、日本国民にはアメリカ側が負担していると説明されていた、米軍施設の原状回復費の400万ドルを始めとする総額で億ドル単位の資金が、実際には日本の国庫から支出されていたことを秘密にしておくことを日米間で約束したもの
 弁護士の海渡雄一氏は、特定秘密保護法案が法制化されれば、一般市民は自分が入手した情報のどれが特定秘密かわからないまま逮捕・起訴され、裁判にかけられることになると指摘。裁判でも、秘密指定された情報は明らかにされないので、自分の行った行為のどの部分が違法行為に当たるのかがわからないまま有罪判決を受ける可能性があるため、弁護のしようがない可能性があると言う。
 識者へのインタビューを通じて見えてきた特定秘密保護法案の問題点について、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
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http://www.videonews.com/press-club/0804/003019.php

プレスクラブ (2013年11月01日)
特定秘密保護法案
「国民の知る権利にも配慮したいい法案ができたと思う」
町村信孝氏(衆院議員・党秘密保全PT座長)


 特定秘密保護法案を検討してきた自民党の「インテリジェンス・秘密保全等検討プロジェクトチーム(PT)」の座長を務める町村信孝衆院議員が11月1日、日本記者クラブで講演し、現在国会に提出されている特定秘密保護法案は、国民の知る権利や取材の自由などが保障されたいい内容に仕上がっているとの認識を示した。
 町村氏は同法案について、公明党との修正協議などを経て、国民の知る権利や報道の自由などにも配慮された点を強調。秘密に指定できる期限は原則30年とし、延長には内閣の承認を必要としたことで、無節操に秘密が延長されていく恐れも取り除くことができたと説明し、理解を求めた。
 しかし、秘密に指定された情報の妥当性を監視する第三者機関の設置や、インカメラ条項を入れることで裁判所に秘密の妥当性を問う役割を持たせるなど、濫用を防止するための措置については、今後国会で民主党などと議論をしていくと述べるにとどめた。
 元毎日新聞記者の西山太吉氏が暴露した沖縄返還にかかる日米密約については、安全保障に関わる問題のため秘密にされるべき情報だったとの認識を示したほか、「そもそもあれは取材のやり方が問題だった」と語り、特定秘密保護法案に関連した議論で引き合いに出すには不適当であるとの考えを強調した。
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http://www.videonews.com/interviews/001999/003018.php

インタビューズ (2013年11月02日)
特定秘密保護法案
われわれは内容を知らされないまま裁かれることになる
インタビュー:海渡雄一氏(弁護士)

 1980年代から秘密保全法制の制定に反対をしてきた弁護士で「何のための秘密保全法か」の共著がある海渡雄一氏は、この法律ができれば、一般の市民はどの情報を聞き出したり漏らしたりことが違反に当たるかを知らされないまま逮捕、起訴され、裁判でも何が秘密かが明らかにならないまま、有罪判決を受ける恐れが現実のものとなると指摘する。
 同法案では秘密の内容はおろか、秘密の存在まで明かされない。しかし、同法案は故意ではない過失による秘密漏洩やその教唆でも罪に問われることになる。ある情報が特定秘密に指定されていることを知らずに、政府関係者から情報を聞き出したり、それをネット上に公開したりすれば、それが違反に問われる可能性もあり、それ招く萎縮効果は絶大だ、と海渡氏は言う。
 要するに、この法案が、単に秘密を守るだけでなく、「何が秘密かも秘密」という極度の秘匿性を持っており、しかも秘密の内容に対する第三者のチェック機能がまったくビルトインされていないために、このままでは濫用の暴走が避けられないというのだ。 
 特定秘密保護法が制定された場合に、どのような問題が現実に生じうるかについて、ジャーナリストの神保哲生が弁護士の海渡氏に聞いた。
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●JR: 安全は二の次?、民営化の果てに・・・ ~石田禮助氏は何を想う?~

2013年10月03日 00時00分49秒 | Weblog


東京新聞の記事『JR北海道 本線でも異常放置 レール97カ所全道に拡大』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013092302000120.html)、
gendai.netの記事【JR北海道レール異常放置のウラにドロドロの人事抗争】(http://gendai.net/articles/view/syakai/144744)、
東京新聞の社説【JR北海道 許されぬ無責任体質だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013092502000133.html)、
CMLの記事【[CML 026779] (無題)】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-September/026715.html)。

 民営化すると、国鉄よりも夢のようにスッバラシイ民間鉄道会社に変わるんじゃなかったの?? 国鉄時代の安全性と比べてどうなんでしょうかね? 金儲けのためなら、安全性なんて二の次?

   『●国労組合員恣意的不採用問題、一歩前進

 石田禮助氏は草葉の陰で何を思っていることだろう?

   『●『「粗にして野だが卑ではない」――石田禮助の生涯』読了(1/2)
   
     「「国鉄は昼も夜も休みなく、年間五十億の命を預かって運ぶ」
      「仕事の質が違う」「仕事の匂いがちがう」―――。」
     「優待パスをすべて返上した。/モラルあってのソロバンである。
      正々堂々と働き、正々堂々と生きよ
     「「パブリック・サービス」を生きがいとする人々が、グリーン車にただ乗りして、
      心に卑しさを感じないものなのか」」
     「「わしがそんなミーンなことをすると思うのか」」

   『●『「粗にして野だが卑ではない」――石田禮助の生涯』読了(2/2)
   
     「「閥をつくらぬし、あんなに敬愛できる人はいない。総裁を天職と信じ、
      生き方に自信があった。人間のスケールが違っていた」」
     「・・・石田にとっての何よりの勲章として・・・これこそ、「マンキー
      にふさわしい勲章。「死後、政府から勲一等叙勲の申し出があったが、
      これも未亡人つゆが頑として受けなかった。・・・」
     「石田は吐きすてるように、/「おれはマンキーだよ。マンキーが勲章を
      下げた姿が見られるか。見られやせんよ、キミ」/・・・ただし、ただの
      マンキーではない。/国鉄総裁になり、はじめて国会へ呼ばれたとき、
      石田は代議士たちを前に自己紹介した。/
      「粗にして野だが卑ではないつもり」・・・「国鉄が今日のような状態に
      なったのは、諸君たちにも責任がある」」

   『●『創(2009年7月号)』
   『●『城山三郎の昭和』読了(1/3)

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013092302000120.html

JR北海道 本線でも異常放置 レール97カ所全道に拡大
2013年9月23日 朝刊

 JR北海道がレール幅の異常を補修せず放置していた問題で、野島誠社長は二十二日、札幌市で記者会見し、何らかの補修が必要なレール異常の放置が、特急などが主に走行する本線を含め、さらに八十八カ所で判明したと発表した。これまでの判明分と合わせレール異常の放置は計九十七カ所に上った。 

 列車の安全運行に欠かせない保線の不備が全社的にまん延していた実態が判明、公共交通機関としての信頼がさらに損なわれた。野島社長は「お客さまにご迷惑をおかけし、社内の規則も守られず大変申し訳ない」と陳謝。自身の進退については「考えていない。体制の立て直しに先頭に立って取り組みたい」と述べた。

 JRによると、九十七カ所のうち、本線で放置されたレール異常は四十九カ所。全道に及び、特急列車が最高速度百三十キロで走行する区間も含まれていた。待ち合わせなどで使う待機用線路(副線)は少なくとも四十八カ所に上った。

 異常はレール幅が許容値(十九ミリ)を超えて広がっていた事例に加え、左右のレールの高低差やねじれなどの許容値超過があり、社内規定では異常を確認した場合、十五日以内に補修しなければならないが、いずれも放置されていたという。JRは二十二日までに判明分すべてで補修を終えたという。

 放置の原因について、JRは(1)本線の補修を優先し、副線を後回しにしたため失念した(2)保線現場の社員の情報共有が乏しかった(3)必要な予算が不足していた可能性があった-と説明した。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/144744

JR北海道 レール異常放置のウラにドロドロの人事抗争
2013年9月25日 掲載

 JR北海道の相次ぐトラブルで野島誠社長(56)が集中砲火を浴びている。何しろ、報道陣から異常レールを放置していた原因を聞かれ、「補修を先延ばししているうちに失念した」と平然と答えるありさま。自身の進退についても「身を引くことは考えていない。先頭に立って体制の立て直しに取り組む」とまるで反省の色がないのだ。

 さすがに菅官房長官も24日、「(異常を)分かっていて対処していないのは極めて悪質性がある。組織、体質的な問題もあるのではないか」と呆れた様子だった。

 しかし、野島社長が簡単にケツをまくれるほどコトは単純ではない。JR北海道には、まさにドラマ「半沢直樹」を地で行くようなドロドロの派閥争いがあるのだ。

   「同社のトップ人事は、小池明夫会長(67)派と、2年前に自殺した
    中島尚俊元社長(当時64)派とに色分けされます。もともと、小池氏と
    中島氏は東大同期で国鉄入社(69年)も同期の間柄。しかし、中島氏は
    石勝線の脱線炎上事故で内外から突き上げられ、石狩の海に身を投げた。
    その後、小池氏が社長に復帰しましたが、今年6月には死んだ中島氏に
    近いとされる野島氏が新社長に就任しました」(マスコミ関係者)

 その「中島―野島」の背後にいるのが、JR北海道の“ドン”といわれる坂本真一相談役(73)だ。


<悲願達成のために人命軽視>

   「坂本相談役は、自分と同じ技術畑の野島新社長を強烈に後押しした
    ともっぱら。坂本相談役には2つの夢があって、ひとつは吉永小百合の
    映画を北海道で撮ること。これは05年の『北の零年』に出資して
    実現しました。もうひとつは、北海道新幹線の誘致です」(同社関係者)

 北海道新幹線は、40年前に整備計画が出来た旧国鉄の亡霊。2015年に開通する「新青森―新函館」だけで5500億円の予算が投じられ、さらに2035年をメドに1兆6700億円をかけて新函館から札幌まで延伸する計画だ。

 だが、年商が約800億円しかなく、鉄道部門に限れば、335億円の赤字(13年3月期)のJR北海道にとって、「新幹線は身の丈に合っていない」と内部からも疑問の声が出ている。

   「坂本相談役にとって、今ここで野島社長が辞任してしまうと、
    札幌延伸計画が頓挫する可能性が出てくる。それは札幌市の一部を
    地盤にする町村信孝元官房長官の意図するところでもない」
    (前出・マスコミ関係者)

 人命を省みず、総額2兆円超の新幹線建設に突き進むとしたら、驚くべき厚顔無恥の連中としか言いようがない。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013092502000133.html

【社説】
JR北海道 許されぬ無責任体質だ
2013年9月25日

 JR北海道の無責任体質には言葉を失う。道内九十七カ所でレールの異常を把握しながら放置していた実態が露呈した。人命軽視も甚だしい。公共交通機関としての当事者能力を疑わざるを得ない。

 函館線大沼駅で十九日に発生した貨物列車脱線事故に絡み、国土交通省の指示を受けて調べた結果だ。すべて補修を終えたとはいえ、安全運行の大前提となる保線の不備が全社的に見過ごされていた形といえる。

 脱線現場ではレール幅が社内規定の許容値より広がっていた。昨年十月の検査で異常に気づきながら一年近く補修していなかった。

 JR北海道は二十一日にこの現場をはじめ、追い越される列車が待機する副線で九カ所の不備があったとのみ発表していた。しかし、翌二十二日になって一気に八十八カ所の不備を追加した。

 副線では四十八カ所に増え、さらに、最高速度百三十キロの特急列車が走る区間をふくめ本線で四十九カ所が発覚した。レール幅の広がりに加え、左右のレールの高さが違ったり、波打ったようにゆがんだりしていた事例があった。

 異常が確認されたら十五日以内に補修する決まりなのに、いずれも長期間ほったらかしだったというから言語道断だ。人命にかかわる重大事故を招きかねないという危機意識がなぜ希薄なのか

 二〇一一年五月には石勝線で特急が脱線炎上し、七十九人が負傷する事故が起きた。当時の社長は「お客さまの安全を最優先に」と訴える遺書を残して自殺した。JR北海道はその遺志を継ぎ、信頼回復を誓ったはずではないか。

 それなのに列車から出火したり、運転士がミスを隠すため自動列車停止装置を壊したりと由々しき事態が止まらない。レールの不備の蔓延(まんえん)と無縁ではないだろう。

 石勝線の事故以来となる事業改善命令を視野に、国交省は特別保安監査を進めている。保線の在り方にとどまらず、経営状態や組織体制、技術レベル、社内モラルまで洗いざらい検証すべきだ。

 国鉄末期に新規採用を控えたため、世代間で技術や意識が断絶している。赤字経営で人手や予算が不足している。そんな構造的な問題が背景事情として指摘されている。

 安全第一の鉄則に照らせば、すべて言い訳にすぎない。一五年度に開業予定の新幹線はもとより、在来線の運行にさえ大きな不安と深い不信がつきまとう。もはや根底から会社を立て直すべきだ。
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-September/026715.html

[CML 026779] (無題)
・・・・・・
2013年 9月 26日 (木) 11:03:04 JST



国労の久下です。先ほどfacebookに投稿した文章です。

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● がんばれJR北海道の労働者 ●

 私は東京の山手線にある駅で働く定年間際の労働者です。厳冬の北海道、たとえば吹雪の荒れる日に荒野を走る長い線路を保守して歩くJR北海道の皆さんの仕事を思うと、さぞや大変な仕事だろうと思います。

 今、JR北海道では走行中の列車火災、貨物列車の脱線というような重大な事故が続発し、ついに、規定を上回るレールのゆがみ270カ所を放置していたことが明らかとなって、厳しく批判されていますね。しかし私は、経営者も現場労働者も一緒くたに批判する、政府やマスコミの姿勢は間違っていると思います。

 分割・民営化で本州と切り離され、厳しい経営を余儀なくされたJR北海道では、発足当時の14000人が半減され、仕事の外注化も極限まで進んでいると聞いています。

「現場は圧倒的に人とモノが足りていない。レールの補修が、内規で定められた15日以内の期限を過ぎることを承知の上で、先送りするケースは日常的にある」

「予算の制限から、朽ちた枕木を満足に交換できないことも多々ある」

「許容値より1、2ミリの多さは理解できるが、そこまで放置されたとなると別次元。重い貨物列車なら、十分、脱線が起きうる極めて危険なレベルだと保線社員なら誰でも知っている」

 これは皆、北海道新聞に載った皆さんの声です。私は、現場の実情を誰よりも知っている皆さんが、今こそ声をあげてほしいと思います。

 国鉄には安全綱領がありました。

1.安全は輸送業務の最大の使命である。
2.安全の確保は規定の遵守および執務の厳正から始まり、不断の修練によって築きあげられる。…3.4.5…。

 私たちは出勤するたびに、安全綱領を唱和して仕事についたものです。そして、職場には「抵抗なくして安全なし。安全なくして労働なし」というスローガンを炭労の仲間から教えられた労働組合が組織されていました。

 「規定が守られているか」を点検することは、労働組合にとって、もっとも初歩的な取り組みでした。分割・民営化で国労北海道が大打撃をうけて解体されていなかったら、規定を超えたレールのゆがみが半年も一年も放置されることはあり得なかったと思います。乗客と労働者の安全を確保することは、公共交通の経営者にとって絶対の責務ですが、経営者が経営上の観点から安全をおろそかにしたとき、労働組合は乗客と労働者の安全を確保する最後の砦となるべきなのです。

 分割・民営化でJR北海道に採用を拒否され、広域採用でJR東日本に来た仲間が、ふるさとに残った同僚が、「職場は疑心暗鬼でバラバラ。皆、自分だけは助かろうと自己保身に走っている。俺は嫌になって若年退職する」と言っていると教えてくれました。JRだけでなく、北海道の経済全体が地盤沈下しているなかでは、労働組合が、安全を確保するために必要な人とカネを要求しても、世間の支持は得られないのかもしれません。職場から信頼できる労働組合が一掃されている状況では、首をすくめて嵐の過ぎ去るのを待つのが一番いいのかもしれません。まだ恵まれた首都圏で働く労働者には想像できないたくさんの苦しさが皆さんを取り巻いているのだと思います。

 しかし、誰かが声を上げねば状況は変わりません。分割・民営化政策そのものを問い直すことを含めて、安心して利用できる公共交通を再建するために、JR北海道の労働者が声を上げることを、心から願っています。

がんばれ! JR北海道の労働者!
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●東京〝ト〟知事の息子を〝ト〟知事に

2012年10月10日 00時00分12秒 | Weblog


困った親子についてのgendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/138861)と、サメ脳と呼ばれた元首相との「バーター取引」についての、山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、10月5日)。

 嗤える記事だけど、本気だったら笑えない。東京〝ト〟知事の息子を〝ト〟知事に? 二世〝ト〟知事。まっ、悪い冗談だとは思いますが、東京都の皆さん、心配です。
 2番目の記事も、「バーター取引」だの、「密約」だの、困った人たちです。「息子を首相にするために、やりたくもない知事をやってもらっては都民はたまったものではない。また、ただ息子というだけで、無能な者に首相をやられては国民全体はたまったものではない」。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/138861

総理がムリなら 伸晃次は都知事
2012年9月27日 掲載

オヤジの後釜狙い
 総裁選終了後、勝った安倍を囲むように候補者が一列に並んだが、石原伸晃は予想を超えた惨敗にボー然とした様子だった。
 大本命といわれ、長老連中が揃って支援したのに決選投票にも進めなかった。陣営は党員票を70票前後と予想していたが、結果は38票。谷垣を裏切り「平成の明智光秀」と批判されたうえ、アホな失言を連発したから、党員に「総裁の器じゃない」と判断されても仕方がない。
 親父・慎太郎と叔父・裕次郎の「14光」もあるのに、こんなに党員に嫌われているんじゃ、もう「次」はない。それで、都政関係者からこんな声が上がっている。

   「総裁がムリなら、オヤジの後釜で都知事を狙うしかないんじゃないか」

 慎太郎は今月30日で80歳。現在4期目。過去2回の都知事選では勇退説が浮上しながら、適当な後継者がいないために再出馬を続けてきた。

   「これまでも、後継として伸晃の名前が挙がっています。でも、
    『総理総裁の目があるから』という理由で見送られてきた。
    総理になれないとなったら、調子のいい伸晃のことだから、
    さっさと方向転換しても不思議じゃありません」(自民党関係者)

 とはいえ、総裁選でお膝元の自民党都議団は「自主投票」だった。都議団にも嫌われていては、やっぱ都知事もムリか。
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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、10月5日】

2012/10/05
森元首相が暴露ーー息子のために居座る、石原慎太郎都知事の老醜
執筆者: Yamaoka (7:45 pm)

 本人は“暴露”ではなく、自慢話をしたつもりなのだろうが、10月1日、「産経」で報じられた、森喜朗元首相(75)のインタビュー記事が少なからず話題になっている。
 この記事、タイトルに「石原伸晃氏支援は都知事との約束」とある。
 なぜ、森氏が先の自民党総裁選で、自分が派閥の長を務めた町村派の町村信孝氏、あるいは安倍晋三氏ではなく、石原氏支持に回ったかというと、石原慎太郎東京都知事(80)は4選出馬する気はなかったが、自民党責任者として森氏は、「息子を(首相に)頼む」との石原知事とのバーター取引で、無理やり4選させた約束があったからというのだ。
 息子を首相にするために、やりたくもない知事をやってもらっては都民はたまったものではない。また、ただ息子というだけで、無能な者に首相をやられては国民全体はたまったものではない
 実質、森氏はたいへんな“密約”を暴露しているのだ。
 だが、無能なのは森氏も同じだ。
 さすがに森氏、そこまでして石原知事を4選させた理由については述べていない。

・・・・・・。
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●ダブル党首選の街頭演説ネタ二題

2012年09月22日 00時00分48秒 | Weblog


いつも辛辣なgendai.netの自民党、民主党の街頭演説ネタを2題(http://gendai.net/articles/view/syakai/138786http://gendai.net/articles/view/syakai/138764)。

 どうでもよい内容ですが、過去の人、三人、安倍晋三氏・麻生太郎氏・田母神俊雄氏についての記事。こんな軽薄3人に大きな顔をされたのでは、日本もお終い。安倍氏が党首となり、再び総理へ・・・なんて、想像しただけで私は耐えられません。自民党に相も変わらず投票し続けている人たち、本当に大丈夫ですか? 田母神氏の「トリクルダウン理論」もどき、小泉純一郎氏の盟友、そして、橋下大阪元〝ト〟知事の「ブレイン」竹中平蔵氏そっくりで、吐き気をもよおす。

   『●『新版 悪夢のサイクル/ネオリベラリズム循環』読了(2/4)
   『●『創(2009年7月号)』
   『●懲りない自民党議員、いまだに原発の安全神話の悪夢から覚醒せず
   『●原発人災、犯罪者を追求すべし:
            なぜ自民党議員は口を閉ざし、マスコミは黙り込むのか?
   『●12月25日「クリスマスは東電会長の家へ リアリティツアー」
                                   〝転び公妨〟に御注意を
   『●『創 (12月号)』読了 (2/2)

 一方、当選確実視されるムダ首相。ブッシュ氏のように、記者会見で記者から靴が飛んでこないだけ、マシな街頭演説です。福島の被災者・被爆者の方たちや、消費税増税で苦しむ人たちからは、罵声どころか物を投げつけたくなる気持ちをグッとこらえておられるのでは。さっさと退陣し、選挙でしっかりと落選させたいもの。民主党支持者の皆さんがきちんと落し前をつけてください。

   『●『松下竜一未刊行著作集3/草の根のあかり』読了(2/2)
   『●靴を投げられたブッシュ氏のいま
   『●『松嶋×町山 未公開映画を見る本』読了

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http://gendai.net/articles/view/syakai/138786

総裁選 麻生が失言安倍マッ青
2012年9月21日 掲載

聖地アキバで有頂天の末
 この男の失言癖は少しも直っていなかった。
 自民党総裁選(26日投開票)に立候補している安倍晋三元首相(58)が20日夜、秋葉原で開いた演説会に“助っ人”として駆けつけた麻生太郎元首相(72)。漫画やアニメ好きで、2年前の参院選以来の“聖地”での演説に気合が入りすぎたのか、安倍をさんざん持ち上げた後、こう口を滑らせた。

   「安倍さんの健康がどうとか言っている人がいたけど、
    言っていた人の方が倒れた。健康というのは、
    人が(とやかく)言うんじゃない。自分が一番分かっているのだから」

 安倍の体調を不安視しながら、18日に入院した町村信孝元官房長官(67)を痛烈に批判したのだ。その瞬間、笑顔を振りまいていた安倍の顔は引きつり、陣営スタッフは頭を抱えた

   「安倍さんは町村派の所属です。今回、一本化できずに両者、
    出馬しましたが、もし安倍さんと石破さんの決選投票になった時は、
    町村派の大半が安倍さんに投票してくれる。町村さんは
    大切な“身内”なのです。それなのに大観衆の前でコケにした。
    そもそも今回の総裁選は、お互いの批判はしないというルールが
    あった。麻生さんは、相変わらず迷惑な人ですよ。本人は失言とも
    思っていないので、さらにタチが悪い」(安倍陣営の中堅議員)

 麻生の演説はニコニコ動画で生中継され、ユーチューブでもアップされた。町村陣営はカンカンで、すぐさま安倍陣営に抗議の電話をしたというから深刻だ。
 おとといは、民間人が主催した「安倍を応援する会」でも失言が飛び出した。安倍の熱烈な応援団で知られる田母神俊雄・元航空幕僚長が壇上で「人権救済法案が閣議決定されました。弱者が権力を握ろうとしています。国をつくってきたのは権力者と金持ち。言葉は悪いが貧乏人はおすそ分けにあずかって生きてきた」と発言。参加者はドン引きし、ネット上では「右翼バカ」「こんなやつの支援を受ける安倍さんは応援しない」との声が広がっている。

   「大本命だった石原伸晃さんの失速で、タナボタ2位に浮上している
    安倍さんですが、今回の2つの失言が命取りになる可能性もある。
    残りの期間は他人に頼らず、自力で戦うしかありません」(党関係者)

どいつもこいつも、レベルが低すぎる
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http://gendai.net/articles/view/syakai/138764

野田首相初の街頭演説「人殺し」「辞めろコールに思わず涙目
2012年9月20日 掲載

自宅にもデモをかけられ…>
 野田首相は、自分がどれだけ国民から嫌われているか、身に染みて分かったのではないか。
 19日、民主党代表選の街頭演説が東京・新宿で行われた。詰めかけた聴衆の手には「辞めろ」「ウソつき」などと書かれたプラカード。野田が登場すると、「帰れ!」「人殺し!」とヤジや罵声が飛び、最後は「辞めろ」コールの大合唱で演説がまったく聞こえないほどだった

   「反原発の官邸デモの件もあって、総理は街頭演説を嫌がっていた。
    今回は反原発の左翼だけじゃなく、尖閣問題で右翼も
    警戒しなければならない。それで、大阪と福岡で行われた
    演説会も屋内開催になったのです。しかし、自民党総裁選が
    各地で街頭をやっているのに、民主党が1回もやらないのでは
    批判されると中央選管から泣きつかれ、急きょ投票2日前の
    街頭演説会となった。新宿駅は聴衆と選挙カーの間に大きな道が
    あって安全ということで、総理も納得してくれました。警視庁とも相談し、
    警備しやすい安全な場所を選んだのですが……」(官邸関係者)

“演説力”が自慢の野田にしては意外な気もするが、街頭演説は首相就任後これが初めて。昨年12月に新橋駅前で予定されていた街頭は、直前に北朝鮮の金正日総書記死去の一報が入って取りやめになった。
 今回は万全の警備態勢を取り、民主党関係者も動員したのだが、野田が演説を終えても拍手は皆無。怒号とヤジがやむことはなく、さすがに野田も涙目になっていた。これがトラウマになり、二度と人前に出てこられないんじゃないか。最初で最後の街頭演説かもしれない。

   「右からも左からも、これだけ攻撃される首相は珍しい。
    最近は、千葉県の野田首相の事務所や自宅でも『落選デモ』が
    数回にわたって繰り広げられています。首相の自宅前をデモ隊が
    通るなんて、自民党政権では考えられなかったこと。かつて
    渋谷区松濤にそびえる麻生元首相の豪邸を見にいこうとした
    市民団体は、渋谷駅前のハチ公広場からスクランブル交差点を
    渡ったところで止められ、3人が逮捕された。警察も、野田政権は
    長く続かないと考えているのでしょうか。もはや政権の体をなして
    いません」(ジャーナリストの田中龍作氏)

 こんなに嫌われている男が再選確実なんて、悪い冗談としか思えない。民主党が国民から見放されるのも当然だ。
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●逆の立場なら?

2010年04月27日 05時04分52秒 | Weblog


もっともな指摘ですね。逆の立場なら、「朝までなんとか・・」なんて深夜のテレビ番組で舛添氏は議員辞職を要求しそうです。要は金の問題なのですね。「国民第一」ではなく「(私の)お金・選挙第一」なわけです。

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【http://www.asahi.com/politics/update/
             0422/TKY201004220214.html】

舛添氏が離党届 改革クを「新党改革」に衣替えで調整
                        
2010年4月22日15時0分

 新党結成を表明した舛添要一前厚生労働相は22日午後、矢野哲朗前参院国対委員長とともに、自民党に離党届を提出した。新党に参加する国会議員6人も固まり、23日に結党会見を開く予定。舛添氏は夏の参院選の候補者を公募する考えで、党名は「新党改革」とする方向で調整している。
 新党参加者は舛添、矢野両氏のほか、自民党に離党届を提出済みの小池正勝参院議員、同党と国会で統一会派を組む改革クラブの渡辺秀央、荒井広幸、山内俊夫の各参院議員の4人。舛添氏は代表、荒井氏は幹事長に就任する見通し。
 舛添氏は離党届提出に先立って、国会内で記者団に「一番コストがかからないということで、いったん改革クラブに入らせていただき、これを新党に替える形の手続きになると思う」と述べ、まず改革クに入り、新党に衣替えする意向を表明。改革クが受け取っている政党交付金の一部を引き継ぐためだが、新党参加を拒否する議員もおり、調整が難航する可能性もある。
 舛添氏は参院選の対応について「(候補者を)広く一般から公募し、私たちが審査して、候補として適格ならば全面支援したい」と語った。
 一方、自民党の大島理森幹事長は22日午前、党本部で記者団に「舛添議員は(自民党の)比例代表として当選した。この政党の政治家のあるべき道として議員を辞職し、我が党に議席を戻したうえで新党に参画すべきだ」と舛添氏を批判した。
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 しかし、つくづく人望のない人です。以下の記事の通り。
 伊吹文明氏や町村信孝氏なんかにここまで言われるというのはすごいことでしょう。「膿み」ですって。石原慎太郎 都知事に「人望が無い」なんて言えた義理ではないようです。また、〝衣替え〟党では荒井広幸幹事長なんかと上手くやっていけるとはとても思えないです。

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【http://www.nikkansports.com/general/
    news/f-gn-tp3-20100422-621271.html】

「やっとうみが出た」…自民冷ややか

 自民党執行部を批判してきた舛添要一前厚生労働相が新党結成のため離党届を提出したことについて、自民内から22日、「やっとうみが出た」(伊吹文明元幹事長)などと、冷ややかな声が相次いだ。ただ、離党者続出で生じかねない動揺を抑えるための強気発言との見方もできそうだ。
 派閥会合で伊吹氏は「心から喜び賛意を表したい。残った者で一致協力する態勢ができた」と指摘。町村信孝元外相も「去る人は去る人で、引き留めたってしょうがない」と突き放した。
 谷川秀善参院幹事長は「人気が高く、目がくらんだのではないか。目が上にしかついていないヒラメみたいなものだ」と酷評。茂木敏充幹事長代理は新党の参加予定者を念頭に「数合わせの印象だ」と疑問を呈し、後藤田正純衆院議員は「季節外れの感は否めない。同床異夢のメンバーでは国民の支持は得られない」と述べた。
 一方、河野太郎幹事長代理は「残念だ。政策が全然違う人と一緒になるのは、ちょっとかわいそうだ」と表明。舛添氏が主宰してきた政策勉強会の関係者も「勉強会は続けるが、舛添氏がいないと人が集まらない」と、マイナスの影響を懸念した。(共同)
                     [2010年4月22日23時29分]
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