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●映画『主戦場』で、〝否定派〟の論客の皆さん《杉田水脈衆院議員やケント・ギルバート氏…藤岡信勝氏、テキサス親父…櫻井よしこ氏》は…

2022年02月21日 00時00分48秒 | Weblog

(2022年02月13日[日])
リテラの記事【右派論客のトンデモ発言を収録した映画『主戦場』の裁判で、ケント・ギルバート、テキサス親父らの上映禁止請求が棄却!】(https://lite-ra.com/2022/02/post-6158.html)。

 《そんななか、最近、歴史否認歴史修正主義者たちの言論封殺の動きがNOを突きつけられる判決があった。旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐる論争を扱った映画『主戦場』(ミキ・デザキ監督)に関し、同作に出演するケント・ギルバート氏や藤岡信勝氏など右派論客が上映禁止を求めていた裁判で、1月27日請求が棄却されたのだ》。

   『●《内閣官房は文化審議会とは別の有識者会議を設けて「明治日本の
     産業革命遺産を推薦する」と…。最後は官邸主導の政治決断となり…》
   『●軍艦島を始めとする「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産に…
     ユネスコでの日本側のアノ「約束」から履行してみては如何だろうか?

 《保守》? 《プロパガンダ》?? 〝否定派〟の論客の皆さん《自民党・杉田水脈衆院議員やケント・ギルバート氏、「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝氏、テキサス親父ことトニー・マラーノ氏、櫻井よしこ氏など》は…カメラの前で、言いたいことを言ったんでしょうに、何が御不満のなのか? 
 (リテラ)《彼らは、2019年6月、同作の上映禁止と損害賠償1300万円を求めてデザキ監督と配給会社・東風を提訴したのだが、2年半もの長い裁判を経て、今回、東京地裁で請求が棄却されたのだ。当然の判決だろう》。

   『●《○○しかいない》お維の《言論の自由…憲法に反する発言を
           言論府が放置することこそ自らの首を絞める行為》
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 デマ屋・ヘイト者についての話題。…言いたいことを言ったんでしょうに、何が御不満なのか
 東京新聞の小倉貞俊記者による記事【慰安婦問題に迫るドキュメンタリー 映画「主戦場」めぐりバトル】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201905/CK2019053102000136.html)によると、《旧日本軍の慰安婦問題に迫るドキュメンタリー映画「主戦場」をめぐり、場外バトルが過熱している。四月に封切られるや、ネットを中心に賛否が噴出。出演した保守系論客らは三十日、都内で会見を開き「だまされた」と抗議した。日系米国人で来日中の監督側は六月三日に反論の会見を開くという。 (小倉貞俊)…元慰安婦の支援団体や研究者だけではなく、慰安婦問題に否定的な立場からも「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝副会長や米国の弁護士ケント・ギルバート氏、ジャーナリスト櫻井よしこ氏、杉田水脈衆院議員らが出演し、持論を展開している…作品中では複数の保守系出演者から差別的な発言が続出する。会見ではこの点もただされたが、発言内容の訂正などはなかった…デザキ監督は公式サイトで「彼らの発言は、彼らの自由意思。一般公開も考えている、との合意書を交わしている」とコメント…慰安婦問題の激戦地となりつつある作品について映画監督の森達也氏は「慰安婦問題を取り上げる映画は多いが、主張が対立する人たちが同じ作品中で語る例はほとんどなく意義がある。ドキュメンタリーは作家性もあり、完全な中立にはなり得ない。対象者が主張したいことと、監督が聞きたいことが食い違うのは当然だ」と話した》。
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   『●国連《表現の自由侵害許されぬ》…アベ様や最低の官房長官ら
                 馬さんや鹿さんの耳には、哀しき馬耳東風…
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 ところで、映画『主戦場』について。《保守》? 《プロパガンダ》?? カメラの前で、言いたいことを言ったんでしょうに、何が御不満のなか? 与党自公や癒党お維を支えているニセ保守・ニセ右翼な人たちは、恣意的な言論の自由、表現の自由の使い分けがお好きだね。アベ様の《メディアコントロール》を放置した〝毒〟は、ニッポンの社会のいろいろな部分に相当な悪影響を及ぼしている。
 マガジン9のコラム【こちら編集部/映画『主戦場』その後〜デザキ監督の記者会見から】(https://maga9.jp/190605-5/)によると、《藤岡氏らの記者会見では、内容が「フェア」なものになっておらず、「一方的なプロパガンダ映画だ」との主張も展開されました。デザキ氏は、「物事がフェアであるかどうかという判断は常に主観的なものです。もし、映画が彼らの主張に沿った(『慰安婦』問題の存在を否定するような)内容になっていたら、彼らはこれ以上フェアな映画はないと言っていただろうと確信しています」と指摘…「さまざまな意見に耳を傾けた上で、自分なりの結論を映画の中に入れることが、責任を果たすことだと考えました。すべての主張に同等の説得力があるわけではないことを示すのが重要だと思ったのです。私は、どちらの意見に説得力があるかを自分で判断して結論を導いたし、そのプロセスは映画の中で明らかになっています。それを見た上で、観客は私の結論に同意することも、同意しないこともできるのだから、プロパガンダとはいえません。私の出した結論そのものは重要ではなくて、観客自身が映画を見てそれぞれの論点について検証することを推奨しているのです」…そうした状況を生み出してきた責任の一端が、「慰安婦」問題を「タブー」としてなかなか扱わず、歴史修正主義の言説のおかしさをきちんと指摘してこなかったメディアにあることは言うまでもありません》。
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https://lite-ra.com/2022/02/post-6158.html

右派論客のトンデモ発言を収録した映画『主戦場』の裁判で、ケント・ギルバート、テキサス親父らの上映禁止請求が棄却!
2022.02.06 05:00

     (『主戦場』公式HPより)

 戦時中に朝鮮人の強制労働が行われていた歴史をめぐり韓国が異を唱えていた、「佐渡島の金山」の世界遺産登録への推薦に踏み切った岸田政権。「登録が見込めない」としていったんは推薦見送り方針だったにもかかわらず、「歴史戦」とやらを連呼する安倍晋三元首相ら極右勢力に媚びる形で一転、推薦強行に転じたのだ。

 戦時中、佐渡鉱山でも長崎の端島をはじめとする地域と同様、朝鮮人が強制的に連行された上で危険な労働を強いられていたことは新潟県が編纂した通史でも記述されている史実にもかかわらず、「韓国人強制労働の痛ましい歴史に目を背けている」という韓国政府からの当然の抗議に、林芳正外相は「韓国側の独自の主張は受け入れられず遺憾」などとフェイクまがいの反論

 「ハト派」「リベラル」を自称する岸田首相だが、岸田政権になっても歴史修正主義・韓国ヘイト路線を改めるつもりはまったくないらしい

 そんななか、最近、歴史否認歴史修正主義者たちの言論封殺の動きがNOを突きつけられる判決があった。

 旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐる論争を扱った映画『主戦場』(ミキ・デザキ監督)に関し、同作に出演するケント・ギルバート氏や藤岡信勝氏など右派論客が上映禁止を求めていた裁判で、1月27日請求が棄却されたのだ。

 2019年に公開された映画『主戦場』は、日系アメリカ人のデザキ監督が、慰安婦問題をめぐる“否定派”と“リベラル派”双方の主張を対比させ、一次資料を分析しつつ検証するという内容。なかでも見所は、自民党・杉田水脈衆院議員やケント・ギルバート氏、「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝氏、テキサス親父ことトニー・マラーノ氏、櫻井よしこ氏など右派論客が垂れ流す歴史修正や差別主義丸出しの言辞の数々だ

 たとえば、テキサス親父のマネージャーである藤木俊一氏は「フェミニズムを始めたのはブサイクな人たちなんですよ。ようするに誰にも相手されないような女性。心も汚い、見た目も汚い。こういう人たちなんですよ」と性差別を剥き出しに。杉田水脈議員は「どんなに頑張っても中国や韓国は日本より優れた技術が持てないからプロパガンダで日本を貶めている」などと陰謀論をぶちまけている

 同作はこうした“否定派”のトンデモ発言や、監督によって緻密に論点整理された構成が話題を呼び、国内外の多くのメディアに取り上げられた。2019年4月の東京を皮切りに全国順次公開し、大きな話題になったのだが、これに対してインタビューでトンデモ発言を口にしていた一部の右派論客が上映を中止させようと裁判を起こしたのである。

 訴えたのは、“否定派”の出演者であるケント・ギルバート氏、テキサス親父ことトニー・マラーノ氏、「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝氏、テキサス親父のマネージャーである藤木俊一氏、元「在日特権を許さない市民の会」の山本優美子氏(「なでしこアクション」代表)ら5名。彼らは、2019年6月、同作の上映禁止と損害賠償1300万円を求めてデザキ監督と配給会社・東風を提訴したのだが、2年半もの長い裁判を経て、今回、東京地裁で請求が棄却されたのだ。

 当然の判決だろう。実際、藤岡氏らの主張は説得力に欠けるものばかり。たとえば映画で「歴史修正主義者」「否定論者」「ナショナリスト」「極右」「性差別主義者」などと紹介されたことで著作者人格権を侵害されたと主張したが、その発言や主張から考えれば、正当な論評であると言っていい。

 また、「商業映画と知らされていなかった」などと難癖をつけていたが、事前にデザキ監督側の用意した「承諾書」「合意書」にサインしていた。この経緯については、2019年藤岡氏らが上映中止要求の会見を開いた際、本サイトでも報じていたが(https://lite-ra.com/2019/06/post-4752.html)、今回の判決でも退けられた。

 デザキ監督は判決後の会見で「この裁判の勝利は、日本における表現の自由の勝利」と判決を評価したうえで、右派連中の狙いについてもこう喝破した。

裁判の目的は、この映画の評価を毀損し、上映を止めるためのものだと明らかになったと思います」
「裁判に負けてしまうと、原告は慰安婦自体をフェイク、嘘の話と言ったはずですそういうことがあってはいけないということで、裁判に対して非常に重みを感じながら今日にいたりました」

 デザキ監督の言うとおり、歴史戦叫ぶ極右連中のやり口は、慰安婦問題の本質とは関係のない裁判を持ち出して「慰安婦はフェイク」「慰安婦は嘘」など史実を捻じ曲げるものだ。実際、映画『主戦場』でも彼らの歴史否認の本音がどこにあるかが否応なく伝わってくる。

 本サイトでは、2019年4月映画公開当時、デザキ監督のインタビューとともに映画『主戦場』を紹介する記事を配信した。以下に再録するので、歴史修正主義がいかに差別と表裏一体であるか、極右連中の「歴史戦」なるものの正体をあらためて認識してほしい。

(編集部)


■テキサス親父は慰安婦像を「ブサイクのガラクタ」杉田水脈は韓国を「嘘は当たり前の社会」と、加瀬英明は吉見義明も秦郁彦も「読んだことない」

 戦中の日本軍による慰安婦問題を題材にした映画『主戦場』が、反響を呼んでいる。

 出演者には杉田水脈衆院議員やケント・ギルバート氏、藤岡信勝氏、テキサス親父ことトニー・マラーノ氏、櫻井よしこ氏などといった従軍慰安婦を否定・矮小化する極右ネトウヨ論客が勢揃い。「慰安婦はフェイク」と喧伝する歴史修正主義者たちと、慰安婦問題に取り組むリベラル派の学者や運動家らがスクリーンのなかで“激突”するドキュメンタリー作品だ。

 同作の見所は何と言っても、慰安婦問題をめぐる国内外の“論客”を中心とする30名余りへのインタビューだろう。

 櫻井よしこ氏ら“極右オールスターズ”の面々は「慰安婦は売春婦だった」「合法であり犯罪ではない」「慰安婦像設置の背景には中国の思惑がある」などの主張を展開。これに対して、吉見義明・中央大学名誉教授や「女たちの戦争と平和資料館」の渡辺美奈事務局長、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)の尹美香常任代表らが反論を展開する。

 出演者らは顔を付き合わせて討論するわけではないが、論点を明確にして構成されていることで主張の対立点や強度を意識しやすく、ハイテンポなカット割りも相まって飽きさせない。映画は双方の主張を取材や資料を用いて細かく比較・検証し、その矛盾や恣意性を明らかにしていく

 とくに、本サイトがオススメする同作の鑑賞法は、歴史修正主義者の口から発せられる主張のトンデモさをじっくりと吟味することだ。

 たとえば保守派の重鎮で、慰安婦否定論者の加瀬英明氏(日本会議代表委員)の場合、「慰安婦問題に関して正しい歴史認識をしている歴史家は?」と聞かれて「私がそのひとり」と自認する。しかし驚くことに、加瀬は慰安婦問題研究の第一人者のひとりである吉見名誉教授のことは「知りません」と嘯く。それどころか、保守派の歴史家である秦郁彦・千葉大学名誉教授の著書すら「読んだことない」「人の書いたものあまり読まないんです。怠け者なもんで」などと宣うのだ。

 ちなみに、加瀬氏は「『慰安婦の真実』国民運動」という団体の代表も務めている。この極右団体は昨年、監事(当時)の藤井実彦氏が台湾で慰安婦像を蹴り、大きな国際問題になったことも記憶に新しい。他にも、同会は加瀬氏自身の名義で地方地自体が慰安婦問題を扱う映画を後援することにクレームをつけている。そんな人物が、基本的な慰安婦研究すら「知らない」「読んだことない」などと恥ずかしげもなく開陳するのだから、呆れてものも言えない。

 もちろん、右派のトンデモはこれだけではない。右派陣営のインタビューからは明確な人種差別・性差別の意識が浮かび上がる。

 たとえば杉田水脈は“米国での慰安婦像設置のバックにいるのは中国”などと言い出し、「どんなに頑張っても中国や韓国は日本より優れた技術が持てないからプロパガンダで日本を貶めている」と陰謀論を全開。さらには「日本が特殊なんだと思います。日本人は子どものころから嘘をついちゃいけませんよと(教えられてきた)」「嘘は当たり前っていう社会と、嘘はダメなのでほとんど嘘がない社会とのギャップだというふうに私は思っています」とヘイトスピーチを連発する。

 また、テキサス親父は「慰安婦像を見に言ったとき、私は(像の顔にかぶせるための)紙袋を持って行った。それがふさわしいと思ってね。ブサイクのガラクタには紙袋がお似合いだ」などと笑いながら語り、テキサス親父のマネージャーである藤木俊一氏は、「フェニミズムを始めたのはブサイクな人たちなんですよ。ようするに誰にも相手されないような女性。心も汚い、見た目も汚い。こういう人たちなんですよ」と言い放つ

 映画のなかでもナレーションで「差別意識が元慰安婦は偽証しているとの考えに繋がっているようだとはっきり指摘されていたが、まさにその通りとしか言いようがないだろう。


■暴かれるIWG報告書の虚構と櫻井よしこの調査費支払いの事実

 慰安婦問題をめぐる右派の性差別的・人種差別的な態度については、映画の後半でも「元修正主義者」と紹介される女性が証言する。保守界隈に身を置いた立場から否定主義者たちの振る舞いについて語るのだが、実はこの女性は、数年前まで「ネクスト櫻井よしこ」として保守論壇で注目を浴び、実際、右派の月刊誌にも何度か寄稿したことのある人物。だが、あるときから「ナショナリスト」たちの主張を疑うようになり、今は距離を置いているという。

 さらに、この女性が“否定主義者の嘘”を告白する場面は、映画『主戦場』のハイライトのひとつとなっている。詳しくは劇場で直接見ていただきたいのだが、ここでは予備知識として、あるいは鑑賞後のための補足情報として記しておこう。

 はじまりは、産経新聞が2014年11月1日の紙面で〈著名な米国のジャーナリストが日本の慰安婦問題の調査に本格的に取り組み始めた〉として、マイケル・ヨン氏というフリージャーナリストを紹介したことだった。これに続けて産経は、同月27日付で「慰安婦『奴隷化』文書なし 米政府2007年報告に明記」と題した記事を掲載。ともに古森義久・ワシントン駐在客員特派員による署名記事である。書き出しはこうだ。

〈米政府がクリントン、ブッシュ両政権下で8年かけて実施したドイツと日本の戦争犯罪の大規模な再調査で、日本の慰安婦にかかわる戦争犯罪や「女性の組織的な奴隷化」の主張を裏づける米側の政府・軍の文書は一点も発見されなかったことが明らかとなった。〉

 記事の言う「大規模な再調査」というのは、2007年に米政府がまとめた「ナチス戦争犯罪と日本帝国政府の記録の各省庁作業班米国議会あて最終報告」(通称・IWG報告書)のことを指している。産経は、〈慰安婦問題の分析を進める米国人ジャーナリスト、マイケル・ヨン氏とその調査班と産経新聞の取材により、慰安婦問題に関する調査結果部分の全容が確認された〉として、IWG報告書のなかに「慰安婦関連は皆無」だったことを根拠に〈日本側の慰安婦問題での主張の強力な補強になることも期待される〉と書いた。

 マイケル・ヨン氏は「IWG報告書をスクープ」ともてはやされ、「正論」(産経新聞社)や「週刊文春」(文藝春秋)でも「報告書は『二十万人の女性を強制連行して性奴隷にした』という事実が一切ないことを証明している」などと触れ回った。これ以降、保守界隈では「結果的にIWGは『慰安婦を軍が強制連行などして性奴隷とした証拠はなかった』とするもの」(ケント・ギルバート)などとして広く流通。ようするに、IWG報告書は右派陣営から“慰安婦問題の犯罪性を否定する切り札”として扱われてきた。

 ところが、である。映画『主戦場』では、このIWG報告書をめぐる右派の言説が見事にひっくり返される。実は、前述の「元修正主義者」の女性こそ、ヨン氏とは別の米国人とともにくだんの報告書を「発見」した人物で、いわば真のオリジネーター。その彼女が、映画のなかで後悔の言葉とともに語るのが、“IWG報告書をめぐる右派の宣伝がいかに虚構であるか”という具体的な説明なのだ。

 しかも、映画のなかでは名指しこそされていないが、マイケル・ヨン氏は慰安婦問題をめぐって、普通では到底考えられない額の「調査費」まで受け取っていたとされる。実際、ヨン氏は自身のブログに〈櫻井女史らは、私に調査をするようにお金を支払った〉と記しているのだ。あまりに生臭い話だが、映画ではこの「高額調査費」問題についても監督が櫻井氏に直撃しているので、ぜひ櫻井氏の“反応”をスクリーンで確認してほしい。


■『主戦場』ミキ・デザキ監督が本サイトに語った「どっちもどっち」批判

 ちなみに、映画の公開前には、出演者に極右歴史修正主義者やネトウヨ文化人が多数ラインナップされていることから「否定派の宣伝になるのではないか」との懸念の声もネット上で散見された。だが、この映画は単なる「両論併記」で終わらない。

 本作が映画デビュー作となるミキ・デザキ監督は、1983年生まれの日系アメリカ人2世。日本での英語教師やYouTuber、タイでの僧侶経験もあるという異色の映像作家だ。2013年にYouTubeで日本社会のなかのレイシズムの存在を指摘したところ、ネトウヨに炎上させられた。そうしたなかで、朝日新聞の植村隆・元記者に対するバッシングを目の当たりし、慰安婦問題への関心を高めたという。両陣営から介入されないため、クラウドファウンディングで資金を集めて『主戦場』を製作した。

 デザキ氏は本サイトの取材に対し、「両方の主張のどちらがより筋が通っているかを比較するべき」と語る。

「論点を並べて“どっちもどっちだ”というやり方は、実のところ政治的なスタンスの表明に他なりません。慰安婦問題に関しては、いま日本では右派の主張がメインストリームになっている。そこに挑戦を示さないことは、彼らの言いなりになるということであり、その現状を容認することに他なりませんから。日本のメディアの多くは両論併記を落としどころにしていますが、それは、客観主義を装うこと語るべきことにライトを当てていないということ。単に並べるだけでなく、比較することで生まれる結論があります」

 従軍慰安婦をめぐる否定派/肯定派の「論争」にスポットライトを当てながらも、決して“どっちもどっちにならない映画『主戦場』。終盤では、日本の歴史修正主義の背景にある極右団体「日本会議」や安倍晋三首相に連なる戦後日本政治の流れもフォーカスされる。

 一般公開に先駆けて行われた日本外国特派員協会での上映会後の質疑応答では、デザキ監督に対し否定派の言論人から批判的な質問も飛んだ。4月19日には、日本会議が〈この映画には、日本会議に関して著しい事実誤認が含まれている〉などとする声明をHPで公表。4月25日発売の「正論」ではケント・ギルバート氏が「とても見るに値しない映画」などとこき下ろしている。まさに大慌てといった感じだが、ようするに、それだけ否定論者たちの核心に迫った映画だということだろう。いずれにせよ、判断するのは観客だ。

(編集部)
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●「歴史修正主義 日本の政治家に蔓延する病」 『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号)・・

2014年11月04日 00時00分24秒 | Weblog


週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、横田一さん【安倍首相から名指しされた藻谷浩介氏のアベノミクス批判 “経済的反日”政権の幻想から目覚めよ】と武田砂鉄氏【新作ドキュメンタリーが公開された綿井健陽監督インタビュー イラク戦争が突き付ける日本の立ち位置】。

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■①『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 「歴史修正主義 日本の政治家に蔓延する病」。北方農夫人氏【政治資金の運用めぐり相次ぐ経産相の不祥事 安倍の〝ご都合閣僚人事〟露呈】。アベ様の暴走人事http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a5da5f4aa6d60a32ca0d977fac41ea64)に加えて、麻生太郎副総理とともに夜な夜な何をやっているのか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/53deb705b1b4e29d076b8fafa638dc35

■②『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 俵義文さん【「道徳の教科化」答申で文科省は2018年度実施を表明 考え方や行動まで評価対象に】、「第一次安倍政権の「教育再生」政策の「目玉」の一つだった」。「教育破壊」。石坂啓さん曰く「道徳心とか愛国心とかがコドモたちにとって安全かどうか、なぜ疑ってかからない」?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/0d50fc835a5ca548b35c9ef75c68acb2

■③『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 藍原寛子さん【福島県知事選で示された新たな課題 内堀氏圧勝で再稼働加速か】、「自民・民主党などのなりふり構わぬ相乗り・抱きつきで「敗北回避戦略」「原発論争潰し」が奏功」。原発人災に誰も責任を取らない自民党(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ac9dd80a2c09c853c915871008694a40

■④『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 佐高信さん【風速計/『読売新聞』は新聞か?】、「内の権力者を批判できない記者に外の権力者を批判することは不可能」。『読売』君は、「アベ先生、悪いのは『アサヒ』君だけじゃありません!」ってなぜ言わぬ!(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/44adbca723d0de16cc51c008d7cb8eae

■⑤『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 【黒島美奈子の政治時評/沖縄県知事選が告示 国策盲信と住民の命】、「翁長氏の矛盾をあぶり出そうとする3氏の態度は、図らずも今選挙に対する強い危機意識を露呈」。「(安倍首相の言う)『日本を取り戻す』の中に間違いなく沖縄は入っていない」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/9e9a0e0a08814c53118382328bc87f7a

■⑥『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 横田一さん【安倍首相から名指しされた藻谷浩介氏のアベノミクス批判 “経済的反日”政権の幻想から目覚めよ】。アベ様のドアホノミクス・・・「相手を転ばせてケガさせておいて「さあ、クスリを買え」というような話」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/443ceb37b8a532030b763db154f88974

■⑦『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 横田一さん【安倍首相から名指しされた藻谷浩介氏のアベノミクス批判 “経済的反日”政権の幻想から目覚めよ】、「原発再稼働の噓~国富流出は円安が原因」「株価上昇への反論~貿易赤字国に転落」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/443ceb37b8a532030b763db154f88974

■⑧『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 横田一さん【安倍首相から名指しされた藻谷浩介氏のアベノミクス批判 “経済的反日”政権の幻想から目覚めよ】、「経済的反日政権~中国との貿易も赤字に」「大企業・富裕層優占から里山資本主義へ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/443ceb37b8a532030b763db154f88974

■⑨『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 能川元一氏【国会内外の妄言に見る「自民党・右派の醜態」】、「「強制連行」はあった・・戦時性暴力被害者に対する悪質な二次加害」。「産経のドン」故・鹿内信隆氏やナチ曽根氏も証言(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/fd17f09a886a3b53315797304b4c033e

■⑩『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 前田朗さん【右派に媚びた単なる国内向けポーズか 「クマラスワミ報告」に安倍内閣が修正要求】、「そうした行為が世界での日本の評価をどれだけ貶めるか、安倍首相は冷静に考えるべき」。『朝日』叩きに熱狂する人たち(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f41c1aaa053eab2ca02bbc5ad00553da

■⑪『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 【福島みずほ参議院議員が語る「慰安婦」問題 女性への性暴力、人権侵害だということを今一度共有すべきです】、「日本のイメージを傷つけているのは一体誰なのか」?、それは『朝日』叩きに熱狂する人たちの方(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f41c1aaa053eab2ca02bbc5ad00553da

■⑫『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 篠田悠三氏【復命書が示す「拉致同様」の動員 「百田尚樹さん!朝鮮人強制連行は戦時の徴用とは違いますよ」】、「百田・・がかみついた・・「日韓併合後に強制連行はなかった」・・。・・有無を言わさずに連行」。アベ様のお友達(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/58e212b5dfd5f86bcc2fa64d5d490603

■⑬『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 【吉見義明・中央大学教授インタビュー 改めて「慰安婦」問題の本質を問う】、「日本を「貶めている」のは、安倍首相や自民党、右派ではないのか」。『朝日』の「誤報」よりも、誰が国際社会の印象を落としているでしょうか?http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/62a82250c5ba66a70f10829a76237225

■⑭『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 武田砂鉄氏【新作ドキュメンタリーが公開された綿井健陽監督インタビュー イラク戦争が突き付ける日本の立ち位置】、「新作『イラク チグリスに浮かぶ平和』・・僕自身、石川文洋さんや沢田教一さん等の写真でさまざまな戦争を記憶してきた」

■⑮『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 武田砂鉄氏【新作ドキュメンタリーが公開された綿井健陽監督インタビュー イラク戦争が突き付ける日本の立ち位置】、「新作『イラク チグリスに浮かぶ平和』」。イラク人女性、「自衛隊を派遣した日本にも、(この事態を引き起こした)責任がある」http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b7bf174830af46389179f7c8999df6c9

■⑯『週刊金曜日』(2014年10月31日、1014号) / 岩本太郎さん【「橋下vs桜井」面談の舞台裏でメディアも罵倒した桜井氏】、「この醜い攻防が全国に伝えられた価値はあったかもしれない・・・・・・在特会も・・・・・・逆に自らの首を絞めつつある」。本当に醜い攻防http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/2e186baf9198ad9e6a18f782006789c1
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●『自然と人間』(2013年8月号、Vol.206)についてのつぶやき

2013年08月04日 00時00分57秒 | Weblog


自然と人間』(2013年8月号、Vol.206)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 最も注目の記事は、【大谷昭宏の言いたい放題/13パーセントしか進まない復興、巨額の予算は何処に! 官僚の天下り先の隠し金庫か! なぜ復興庁を被災地に置かなかったのか!】と志葉玲氏【日本の兵器が中東を焼く日 安倍政権の「武器輸出三原則」緩和の行方】。

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■『自然と人間』(2013年8月号、Vol.206) / 森達也さん【第89回つぶやくニッポンの街角 誰が誰に何を言ってんの?】、写真は「靖国神社境内の展示施設「遊就館」にて」、でっ、なぜか田母神元幕僚長http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8a49c7023d15d6173bdac043082ac207)の著書が山積みの写真

■『自然と人間』(2013年8月号、Vol.206) / 志葉玲氏【日本の兵器が中東を焼く日 安倍政権の「武器輸出三原則」緩和の行方】、「憲法無視の兵器開発へ参画」「武器輸出三原則の廃止を求めるアーミテージ・レポート」「中東の人々を犠牲にしていいのか」。「戦争できる国へ」=「誇りなき国へ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C9%F0%B4%EF%CD%A2%BD%D0

■『自然と人間』(2013年8月号、Vol.206) / 村田くみ氏【日本軍「慰安婦」問題研究の第一人者中央大・吉見義明教授インタビュー 被害者の声に向きあって】。先日、維新議員に「捏造だ、という捏造」をされてしまった吉見さん(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/058f907b5d6554f8bf40238474d54757

■『自然と人間』(2013年8月号、Vol.206) / 翰光氏【橋下発言を許すな! 憤る中国の性暴力被害者たち】、「故意に歴史を無視する発言」「少女の見た人間地獄」「日本軍の性暴力被害は終わっていない」。元大阪「ト」知事(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/058f907b5d6554f8bf40238474d54757

■『自然と人間』(2013年8月号、Vol.206) / 【大谷昭宏の言いたい放題/13パーセントしか進まない復興、巨額の予算は何処に! 官僚の天下り先の隠し金庫か! なぜ復興庁を被災地に置かなかったのか!】。東電原発震災は全く収束を見ないのに再稼働や輸出なんてふざけ過ぎ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a9f6490140092861c9699d5edd7b60a2

■『自然と人間』(2013年8月号、Vol.206) / ■『自然と人間』(2013年8月号、Vol.206) / 【大谷昭宏の言いたい放題】、「復興と関係ない事業に巨額の復興予算が」「復興に不可欠な事業予算が門前払い」「官僚と二人三脚の自民党の勝利で暗澹たる気持ち」。反省なき自民党(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/bbd454decf606e18e45b2bb2400acafa
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●『自然と人間』(2013年7月号、Vol.205)についてのつぶやき

2013年07月15日 00時00分29秒 | Weblog


自然と人間』(2013年7月号、Vol.205)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 最も注目の記事は、「古川琢也氏【跋扈する「ブラック企業」にどう抗うか】」と「粟野仁雄さん【虚飾政治家を持ち上げ続けるメディア 「強きに媚び弱きを挫く」 橋下徹市長の正体】」。

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■『自然と人間』(2013年7月号、Vol.205) / 相田くみ氏【生活保護改悪で断ち切れない 〝貧困の連鎖〟】。自公政権の目指す社会、それに投票できる人たちって一体何だ?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/c007564828f64859e07763882b08f63c

■『自然と人間』(2013年7月号、Vol.205) / 古川琢也氏【跋扈する「ブラック企業」にどう抗うか】、「巧妙化する手口」「「ブラック企業」という言葉が意識を変える」。先日竹山徹朗さんのブログを紹介(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4c1828721a3d68184a6c912ea1bcc1a4

■『自然と人間』(2013年7月号、Vol.205) / 鎌倉孝夫氏【クビ切り前提の正社員改革を掲げる 安倍政権の労働政策】、「解雇がしやすい「ジョブ型正社員」」「派遣労働は非正規ではない?」「「労働者のため」というウソ」「新自由主義は労働者をモノ扱いする」「めざすは労働基準法の否定」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f9ce1977066cdb1c77a5c9156e35e026

■『自然と人間』(2013年7月号、Vol.205) / 粟野仁雄さん【虚飾政治家を持ち上げ続けるメディア 「強きに媚び弱きを挫く」 橋下徹市長の正体】、「アメリカ社会の猛反発」「「政治利用は御免」中止になった面談」「中央大学吉見義明教授も講義」「許されない「上書き主義者」」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/edc3094e4dd1f56a278d63c3f0fa2273

■『自然と人間』(2013年7月号、Vol.205) / 田城郁氏【安倍政権は憲法違反の政権だ ――田城郁参議院議員に聞く】、「増税できる経済状況にはない」「危険な「公的企業の競争促進」」「解雇しやすい新たな雇用形態」「原子力ムラのストーリー」「第13条が憲法の基本」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7ca1886d9988a22cccc4306912b4cac7

■『自然と人間』(2013年7月号、Vol.205) / 橋本淳司氏【TPPに参加すると地下水を失う】、「減反政策は減水政策」「海外への食糧依存」「一石三鳥の策」。コモンズと新自由主義(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/32a570e780c5f96137403248e288f890

■『自然と人間』(2013年7月号、Vol.205) / 【大谷昭宏の言いたい放題/従軍慰安婦は必要だった 米兵に風俗活用の勧め 橋下発言】、「「大誤報をやられた」とメディアに責任転嫁」「一発逆転を狙うも火に油の外国特派員協会での講演」「安倍首相の右旋回を止める皮肉な結果に」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/058f907b5d6554f8bf40238474d54757
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