Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●武器輸出三原則から戦争できる国へ: 「青年将校」氏が種をまき、小泉氏が水をやり、アベ様が収穫

2016年01月04日 00時00分27秒 | Weblog


asahi.comの記事『中曽根元首相、強気発言明らかに 対米武器技術供与巡り』(http://www.asahi.com/articles/ASHDQ6FJDHDQUTFK01F.html?iref=comtop_pickup_03)。

 《1982年12月、武器輸出三原則の初の緩和となる対米武器技術供与について「自分が決断すればいいことなので、いける。国会が止まることも覚悟」》。

 「青年将校」氏が今日の壊憲の種をまいていた訳です。小泉氏がせっせと水をやり、アベ様がその「果実」を収穫。武器輸出三原則は消えてなくなり、今や、戦争できる国に変貌。自公投票者や支持者、そして、その子や孫たちは「それでOK」ということらしい。

   『●『創(2011年1月号)』読了
   『●原発輸出のその上をいく、武器輸出への道
   『●原発再稼働ごり押しの陰で、
     消費税増税のドサクサに紛れて姑息な「憲法」改正
   『●原発推進国同士が手を携えて原発輸出、
      さらに「死の商人」へ: どうやら「恥」という概念は無いらしい
   『●田中正造さんと自公議員を比較しても仕方のないことだけれども・・・
   『●『自然と人間』(2013年8月号、Vol.206)についてのつぶやき
   『●「戦争できる国」の未来: 「兵士は言った。
       「歌ってみろ。それでも、歌えるものなら」」
   『●「(積極)平和主義」「不戦の誓い」が聞いて呆れる、
                  「死の商人主義」「外交破壊主義」
   『●ブレーキは無く、二つの「アクセル」な自公政権
   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」「これから4年間で
          この国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」
   『●まだ「積極的平和主義」を言うか!? ダメだこりゃ
           ・・・・・・「薔薇の花束」を理解できないアベ様!
   『●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア
   『●戦争法案・壊憲法案では核兵器も「弾薬」と解釈、
              つまり、何でもできる「積極的平和主義」
   『●経団連は、「プルトニウムをつくる装置」再稼働を後押し。
            そして、国家戦略としての「武器輸出」を推進!
   『●原発再稼働と「軍産複合体国家・米国の商売」と
      「原発は『プルトニウムをつくる装置』」と「閉じない環」
   『●「戦争屋」「死の商人」の胸に
     「老人のワッペン」はお似合い……「血税と赤紙」の時代


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http://www.asahi.com/articles/ASHDQ6FJDHDQUTFK01F.html?iref=comtop_pickup_03

中曽根元首相、強気発言明らかに 対米武器技術供与巡り
2015年12月24日10時07分

     (中曽根康弘首相とレーガン米大統領=1983年1月、AP)

 中曽根康弘首相がレーガン米大統領との初めての首脳会談を翌月に控えた1982年12月、武器輸出三原則の初の緩和となる対米武器技術供与について「自分が決断すればいいことなので、いける。国会が止まることも覚悟」と駐米大使に語っていたことが、24日付で公開された外交文書でわかった。内閣法制局には「違憲」との反対意見があったが、中曽根氏が押し切ったことも、後のインタビューで明らかにしている。

 文書は82年12月18日、中曽根首相が大河原良雄駐米大使に述べた内容。「武器技術供与については、自分が決断すればいいことなので、いけると考える。国会が止まることも覚悟して対処。三原則との関係については、メリット・デメリットを法制局等で検討の上、判断」などと述べている。

 さらに中曽根氏は引退後のインタビューで、「法制局が憲法違反だと言っていた」のを「首相の判断で押し切る、それが首相の立場だ」と明かしている。

 中曽根氏は83年1月の訪米時の首脳会談で、米国に日本の武器の技術を供与することを表明した。対米武器技術供与は日本国内では、首脳会談直前に後藤田正晴官房長官の談話として発表。佐藤栄作三木武夫両首相が表明した武器輸出三原則の初の緩和となり、国会で野党から「違憲」などと追及を受けた。武器輸出三原則は、小泉内閣の日米ミサイル防衛共同開発などで一層緩和され安倍内閣が昨年撤廃した。………。
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●アベ様の決まり文句「国民には丁寧に説明をしていく」、でも、そうしたタメシはなし

2014年11月01日 00時00分56秒 | Weblog


asahi.comの記事【室井佑月「首相に誰かレクチャーしておくれ」】(http://dot.asahi.com/wa/2014101400089.html)。

 「「憲法9条を保持してきた日本国民」に決まったら、ものすごく嬉しいんだけどな。・・・・・・つまり今回、ノミネートされた憲法9条はノーベル平和賞にふさわしいと思われて、その上、受賞してしまったらその後の期待が込められるってさ。受賞したら、この国では誰も止められない安倍首相の暴走の歯止めになるかも」・・・・・・ブログ主もそう思っていました。

   ●「憲法9条にノーベル賞を」!、暴走改憲を止める一矢に!
                    ~世界の笑いものにならないために~
   『●「憲法9条にノーベル賞を」!、
          たとえ外圧と呼ばれようともアベ様に一矢報いたいもの
   『●子どもたちが「キチンとした教育」を受けることができ、
                        平和に暮らせる世の中に
   『●「生まれた環境に縛られる、子どもたちの夢」
                (『カナエール福岡応援ページ』)


 「安倍さんはなにか質問されると、いっつも「国民には丁寧に説明をしていく」という。明白な危険とは、「まさに明白な危険」で、疑問に対しては、「国民に丁寧に説明をしていく」で終わり。頭をバリバリ掻きむしりたくなる」・・・・・・消費税増税についてもそう、「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」とまで言っていたTPPもそう、東電原発人災による汚染水漏れ対策についてもそう、原発再稼働問題もそう、「平成の治安維持法」をはじめ閣議決定による壊憲もそう、番犬様のための辺野古破壊もそう・・・・・・アベ様が「国民に丁寧に説明をしてい」ったタメシがない。そして、この政治的惨状。

 室井さん「彼がなに考えているのか、よくわからないんだもん」・・・・・・アベ様は何も考えていないんですよ、きっと、・・・・・・オカネマネー)のこと以外はね。

   ●「戦争も、原発も、本当の怖さを知る人の言葉をかみしめたい」:
                           あ~、アベ様らは聞く耳持たず
   『●「広島に続いて長崎でも、
        被災地の思いに応えることはなかった」「心や魂」無きアベ様
   『●「最高の責任者」アベ様のオツムの中身
   『●「戦争できる国へ」という信念を貫くアベ様の辞書には
                     「不戦の誓い」などという言葉は無い』 
   『●アベ様のオツムの中身のネタ元:
      「憲法改正、愛国心教育、自虐的歴史教育是正、戦後レジーム脱却」


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http://dot.asahi.com/wa/2014101400089.html

室井佑月「首相に誰かレクチャーしておくれ
(更新 2014/10/15 11:30)

 10日、ノーベル平和賞が発表された。受賞したのはパキスタンの少女マララ・ユスフザイさんとインドの人権活動家イラシュ・サティヤルティさん。しかし、作家の室井佑月氏は「憲法9条」の受賞に期待していたという。その理由とは。


*  *  *

 今日は10月5日。ノーベル平和賞の発表は、10月10日。この原稿がみなさんの目に触れるころにはもう発表されている。

 「憲法9条を保持してきた日本国民」に決まったら、ものすごく嬉しいんだけどな。

 ノーベル平和賞って、「『国家間の友愛関係の促進、常備軍の廃止・縮小、平和のための会議・促進に最も貢献した人物』に授与すべしとしているが、選考委員会では『平和』の概念を広く解釈しており、受賞対象者は国際平和、軍備縮減、平和交渉だけでなく、人権擁護、非暴力的手法による民主化や民族独立運動、保健衛生、慈善事業、環境保全などの分野にも及んでいる。また、ノーベル賞の中でもこの賞のみが受賞後の期待を込められ、この賞が付与されることがほとんどである」(ウィキペディア)

 つまり今回、ノミネートされた憲法9条はノーベル平和賞にふさわしいと思われて、その上、受賞してしまったらその後の期待が込められるってさ。

 受賞したら、この国では誰も止められない安倍首相の暴走の歯止めになるかも

 3日の衆議院予算委員会。安倍首相は、集団的自衛権の行使をどうするかの判断基準になる「新3要件」のうち「国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある」の「明白な危険の範囲に関し、

   「明白な危険とは、まさに明白だ

と答えた。このことについて、民主党の枝野幹事長が頑張って質問していたが、堂々と、

   「曖昧ではない」(首相)

 だって。いや、だから、それが曖昧だっていうんだよ。ひょっとして、ウケ狙いかとさえ思ってしまう。まさかね。国民の命がかかっている質問なのに。そこまで想像できていない?

 安倍さんはなにか質問されると、いっつも「国民には丁寧に説明をしていく」という。明白な危険とは、「まさに明白な危険」で、疑問に対しては、国民に丁寧に説明をしていく終わり

 頭をバリバリ掻きむしりたくなる。会話とはどういうものか、そっから誰かが彼にレクチャーしておくれよ、と思う。つーか、逆にはぐらかしの技術を誰かがレクチャーしていたり?

 ほんとうにノーベル平和賞、決まらないかな。そして、安倍さんのコメントを取りに、海外報道陣が集まらないか。

 きっと、この国でなされている質疑応答では許されない。安倍さんの考えについて、はぐらかしを許さず、突っ込んだ質問がされることを海外報道陣に期待してしまう。もうこの国の報道はダメそうだし

 あたしはあの方がよくいう「丁寧な説明」を、そろそろきちんと聞いてみたい。この国のマスコミも野党も腑抜けで、いちばん大切なその部分を追及しきれない。だから、彼の暴走を止めるような議論も巷から沸いてこない。彼がなに考えているのか、よくわからないんだもん

週刊朝日 2014年10月24日号
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●上野英信さんは「「侵略する側」にいた過去に戦後、どう向き合った」のか?

2014年10月07日 00時00分47秒 | Weblog


asahi.comの記事【筑豊に生きた作家の生きざま描く 戦前を切り口に出版】(http://www.asahi.com/articles/ASG9D5K0JG9DTIPE01P.html?iref=comtop_list_cul_n04)。

 「筑豊よ 日本を根底から 変革するエネルギーの ルツボであれ 火床であれ 上野英信」。上野英信さんについて、「「侵略する側」にいた過去に戦後、どう向き合ったかを切り口にして」の伝記が出版されたそうです。

   『
●『上野英信の肖像』読了(1/2)
   『●『上野英信の肖像』読了(2/2)
   『●『キジバトの記』読了(1/3)
   『●『追われゆく坑夫たち』読了(1/3)
   『●『追われゆく坑夫たち』読了(2/3)
   『●『追われゆく坑夫たち』読了(3/3)
   『●『石原莞爾/その虚飾』読了 (2/2)
   『●『蕨の家 ~上野英信と晴子~』読了(1/3)

   『●山本作兵衛翁の作品がユネスコ世界記憶遺産に!!
   『●記憶遺産その後 ~山本作兵衛翁のスケッチブック見つかる~
   『●筑豊の炭鉱記録画家山本作兵衛翁の記憶遺産、ユネスコが展示打診
   『●炭坑王一族の末裔による凄まじいまでの暴言・差別意識
   『●追われゆく坑夫と脇に追いやられた原発人災

   『●「筑豊よ 日本を根底から 変革するエネルギーの
               ルツボであれ 火床であれ 上野英信」


 例えば、中曽根康弘氏や瀬島龍三氏はどうだったでしょうか?

   『●『城山三郎の昭和』読了(2/3)

   『●『沈黙のファイル ― 「瀬島龍三」とは何だったのか ―』読了(1/5)
   『●『沈黙のファイル ― 「瀬島龍三」とは何だったのか ―』読了(2/5)
   『●『沈黙のファイル ― 「瀬島龍三」とは何だったのか ―』読了(3/5)
   『●『沈黙のファイル ― 「瀬島龍三」とは何だったのか ―』読了(4/5)
   『●『沈黙のファイル ― 「瀬島龍三」とは何だったのか ―』読了(5/5)

   『●(侵略)「軍の正体」と「不戦の誓い」:
        先の戦争でもそれが身に染みていない人々
   『●『朝日新聞』が「アベ様の犬HK」化しないことを望む:
             相対的に「大変にマシな報道機関」はどこか?


 城山三郎さんは?

   『●城山三郎さんと反戦』  
   「▼城山さんは「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。
    唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」と語っていた。戦争体験と憲法が
    強く結びついた世代は減っている。憲法への思い入れの少ない若い世代
    城山さんの言葉はどう伝わるのだろうか▼あの戦争で新聞は「旗」を振り、
    国民を熱狂させ国を破滅に導いた


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http://www.asahi.com/articles/ASG9D5K0JG9DTIPE01P.html?iref=comtop_list_cul_n04

筑豊に生きた作家の生きざま描く 戦前を切り口に出版
宮崎健二 2014年9月19日07時55分

写真・図版

(↑ブログ主注: すいません、勝手にコピペさせて頂きました
 [http://www.asahi.com/articles/photo/AS20140918001829.html

 反権力の立場から、福岡県・筑豊の炭鉱に身を投じて坑夫の過酷な生活を記録した作家、上野英信さん(1923~87)の生きざまを描いた本を、ジャーナリストの河内(こうち)美穂さん(55)=東京都国立市=が出版した。上野さんは戦前、中国東北部の満州国で、リーダーを養成する国立大の学生として軍事訓練などを受け、兵隊だった時期もある。本では、「侵略する側にいた過去に戦後、どう向き合ったかを切り口にしている。

 本のタイトルは「上野英信・萬人一人坑(ばんにんいちにんこう)」。河内さんが7年をかけて取材し、書き上げた労作だ。

 上野さんは戦後、京都大に入ったが、中退して筑豊の炭鉱の坑夫に。石炭が国を支えた時代、低い賃金で危険の多い過酷な現場で働かされ、炭鉱が閉山するとヤマを追われた坑夫の声を記録し続けた。彼らの貧しい生活をすぐ傍らで見つめ、肉声に耳を澄ませた
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●平和という「山」を動かしてはいけない: 土井たか子さん、亡くなる

2014年10月06日 00時00分22秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014092902000118.html)。

 土井たか子さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。

 「<山の動く日来る。/かく云へども人われを信ぜじ><すべて眠りし女今ぞ目覚めて動くなる>・・・・・・土井たか子さんが亡くなった・・・・・・土井さんも戦争で「きれいだったとき」を奪われた。平和という山だけは動かしてはならぬ。「平和憲法と結婚した」と言ってのけた人の願いであろう」。

 改めて、アベ様らに壊憲させてはいけない、と思います。平和という「山」を動かしてはいけない

    『●東京新聞の心に沁みた記事【園長から平和の伝言 保育者の思い】
    『●いろんな意味で疲れます・・・
          住民基本台帳活用とアイドルによる「番宣」で「果てしない夢」へGO!
    『●「広島に続いて長崎でも、
        被災地の思いに応えることはなかった」「心や魂」無きアベ様
    『●「最高の責任者」アベ様のオツムの中身
    『●「戦争できる国へ」という信念を貫くアベ様の辞書には
                     「不戦の誓い」などという言葉は無い
 

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014092902000118.html

【コラム】
筆洗
2014年9月29日

 <山の動く日来(きた)る。/かく云(い)へども人われを信ぜじ><すべて眠りし女(をなご)今ぞ目覚めて動くなる>▼昨日に続いて、山の話を書かざるを得ない。「魔の山」となった、御嶽山ではなく、別の山。途方もない夢や願いをなかなか動かぬ「山」と見て、それに挑み続けた女性のことである。女性初の衆院議長を務め社会党の委員長だった土井たか子さんが亡くなった▼冒頭の詩は与謝野晶子の「そぞろごと」の一部である。一九一一(明治四十四)年、日本初の女性文芸誌「青鞜」の創刊号巻頭に掲載された▼百三年前である。当時、女性の地位は低く、選挙権はもちろん、集会の自由さえ認められていない。詩が訴えたのは、押し黙る女性たちの目覚めだった。<その昔に於(おい)て/山は皆火に燃えて動きしものを>▼八九年の参院選で社会党大勝を導き、自民党の過半数割れを実現した。その時「山が動いた」は晶子の詩が念頭にある。あの参院選では、土井ブームで大勢の女性が当選した。動かしたのは自民党という巨大な山と、女性の地位向上というもう一つの山だった▼土井さんは、茨木のり子さんの詩「わたしが一番きれいだったとき」を愛していた。茨木さんと同じ世代の土井さんも戦争で「きれいだったとき」を奪われた。平和という山だけは動かしてはならぬ。「平和憲法と結婚した」と言ってのけた人の願いであろう
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●「戦争できる国へ」という信念を貫くアベ様の辞書には「不戦の誓い」などという言葉は無い

2014年08月20日 00時00分01秒 | Weblog


東京新聞の記事【首相 「不戦の誓い」今年もなし 69回目終戦記念日 戦没者追悼式】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014081590135749.html)。

 「安倍晋三首相は式辞で「世界の恒久平和に、能(あた)うる限り貢献する」と述べたが、昨年と同様、歴代首相が表明していたアジア諸国に対する加害と反省や、「不戦の誓いの言葉はなかった」・・・・・・「戦争できる国へ」という信念を貫くアベ様。その辞書には、きっと「不戦の誓い」や「反省」、「平和憲法」なんて言う言葉は無い。「ハタ」を打ち振り、「ウタ」を唱和し、「バンザイ」しながら、子どもたちに「人殺し」優待券を贈る」アベ様をはじめとした自公議員、翼賛野党議員に投票している人たちは一体何を考えているのだろうか?

   『●いろんな意味で疲れます・・・住民基本台帳活用と
       アイドルによる「番宣」で「果てしない夢」へGO!

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014081590135749.html

首相 「不戦の誓い」今年もなし 69回目終戦記念日 戦没者追悼式
2014年8月15日 13時57分

    (全国戦没者追悼式で黙とうされる天皇、皇后両陛下
     =15日正午、東京都千代田区の日本武道館で(佐藤哲紀撮影))

 六十九回目の終戦記念日を迎えた十五日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれ、天皇、皇后両陛下、遺族約四千七百人らが戦争の犠牲者約三百十万人の冥福を祈った。安倍晋三首相は式辞で「世界の恒久平和に、能(あた)うる限り貢献する」と述べたが、昨年と同様、歴代首相が表明していたアジア諸国に対する加害と反省や、「不戦の誓い」の言葉はなかった

 集団的自衛権行使を容認する七月の閣議決定後、初の追悼式。首相は式辞で「戦没者の貴い犠牲の上に、私たちが享受する平和と繁栄がある。そのことを片時たりとも忘れない」と述べた。

 「歳月が流れても、変えてはならない道がある。今日は、その平和への誓いを新たにする日だ」と強調したが、戦争の反省を踏まえた「不戦の誓い」や、アジア諸国に多大の損害と苦痛を与えたことへの「深い反省」には触れなかった

 アジア諸国への加害と反省は、一九九四年の式典で当時の村山富市首相が読み上げて以降、第一次安倍内閣での安倍首相を含め、歴代首相が踏襲してきた。「不戦の誓い」も例年読み上げられてきた。安倍首相は昨年の式辞でもこれらに触れず、批判を受けていた。

 首相は、七月に南太平洋のパプアニューギニアを訪問したことにも触れ、「いまだ故郷への帰還を果たされていないご遺骨のことも決して忘れない」と遺骨収集に意欲を示した。昨年の式辞と、部分的には同じ表現が盛り込まれていた。

 追悼式には衆参両院議長や最高裁長官らも参列。首相の式辞後、正午の時報と同時に、参列者全員が黙とうをささげた。

 天皇陛下は「戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」とお言葉を述べられた。

 また、遺族代表の牧野笑子(えみこ)さん(88)=愛知県豊橋市=は「過去の悲惨な戦争から学んだ教訓と平和の尊さを次の世代にしっかりと伝え、この悲しい歴史を二度と繰り返さないことを誓います」と追悼の辞を述べた。

 遺族の高齢化が進んでおり、参列予定者のうち戦没者の妻は十九人(0・4%)だけで、多くは戦没者の子どもや兄弟姉妹、孫。最年長者は神奈川県の難波いそさん(百歳)、最年少は鹿児島県の福田鈴(りん)さん(7つ)。


◆首相の式辞全文

 天皇、皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、戦没者のご遺族、各界代表、多数のご列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行致します。

 祖国を思い、家族を案じつつ、戦場に倒れられたみ霊(たま)、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遠い異郷に亡くなられたみ霊、いまその御前にあって、み霊安かれと、心より、お祈り申し上げます。

 戦没者の皆さまの、貴い犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります。そのことを、片時たりとも忘れません。

 いまだ、ふるさとへの帰還を果たされていないご遺骨のことも、決して忘れません。過日、パプアニューギニアにて、ジャングルで命を落とされ、海原に散った十二万を超える方々を思い、手を合わせてまいりました。

 いまは、来し方を思い、しばし瞑目(めいもく)し、静かに頭を垂れたいと思います。

 日本の野山を、せみ時雨が包んでいます。六十九年前もそうだったのでしょう。歳月がいかに流れても、私たちには、変えてはならない道があります。

 今日は、その、平和への誓いを新たにする日です。

 私たちは、歴史に謙虚に向き合い、その教訓を深く胸に刻みながら、今を生きる世代、そして、明日を生きる世代のために、国の未来を切り開いてまいります。世界の恒久平和に、能(あた)うる限り貢献し、万人が、心豊かに暮らせる世の中の実現に、全力を尽くしてまいります。

 終わりにいま一度、戦没者のみ霊に永久(とわ)の安らぎと、ご遺族の皆さまには、ご多幸を、心よりお祈りし、式辞と致します。

(東京新聞)
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●「憲法9条にノーベル賞を」!、暴走改憲を止める一矢に! ~世界の笑いものにならないために~

2014年04月24日 00時00分13秒 | Weblog


asahi.comの二つの記事【憲法9条にノーベル賞を 主婦が思いつき、委員会へ推薦】(http://www.asahi.com/articles/ASG422SDQG42UTIL008.html)と、
【「憲法9条をノーベル平和賞に」推薦受理 実行委に連絡』(http://www.asahi.com/articles/ASG4C2W6KG4CULOB001.html?iref=comtop_6_05)。
東京新聞の記事【集団的自衛権「砂川が根拠」 首相、歴代の議論無視】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014041190070021.html)。

 「戦争の放棄を定めた憲法9条をノーベル平和賞に推した「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(事務局・神奈川県相模原市)に、ノルウェー・オスロのノーベル委員会から推薦を受理したとの連絡があり、正式に候補になった」・・・・・・壊れゆく平和憲法壊憲から救う一つの手法となってほしい。でも、受賞しても壊憲しては、世界の笑いものに。 
 無責任・無自覚な自公政権投票者による暴走壊憲を止める一矢に!

   ●「平和憲法」が泣いている
   ●「(積極)平和主義」「不戦の誓い」が聞いて呆れる、
                   「死の商人主義」「外交破壊主義」
   『●「治安維持法」を止めるために:
       : 「アベ様のNHK」などマスメディアだけに任せてはおれない

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http://www.asahi.com/articles/ASG4C2W6KG4CULOB001.html?iref=comtop_6_05
 
憲法9条をノーベル平和賞に」推薦受理 実行委に連絡
2014年4月11日11時34分

   (ノーベル委員会から実行委員会にメールで届いた通知)

 戦争の放棄を定めた憲法9条をノーベル平和賞に推した「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(事務局・神奈川県相模原市)に、ノルウェー・オスロのノーベル委員会から推薦を受理したとの連絡があり、正式に候補になったことがわかった。

 連絡はメールで9日夜、実行委に届いた。「ノーベル委員会は2014年ノーベル平和賞の申し込みを受け付けました。今年は278の候補が登録されました。受賞者は10月10日に発表される予定です」との内容だ。

 事務局の岡田えり子さん(53)は「受理されてうれしい。受賞者は個人か団体となっているが、受賞者を日本国民としたことを委員会は受け入れてくれた。これで日本国民一人一人が受賞候補者になった」と話した。

・・・・・・・・・。
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http://www.asahi.com/articles/ASG422SDQG42UTIL008.html

憲法9条にノーベル賞を 主婦が思いつき、委員会へ推薦
柳沼広幸
2014年4月2日18時43分

   (台所の食卓でパソコンを開き、署名サイトにアクセスする
      鷹巣直美さん=神奈川県座間市)

 戦争の放棄を定めた憲法9条にノーベル平和賞を――。神奈川県座間市の主婦鷹巣直美さん(37)が思いつきで始めた取り組みに共感の輪が広がり、ノルウェー・ノーベル委員会への推薦に至った集団的自衛権の行使や改憲が議論される中、「今こそ平和憲法の大切さを世界に広めたいと願う

 鷹巣さんは20代のころにオーストラリアのタスマニア大学に留学。そこで出会ったスーダンの男性難民から、小学生の時に両親を殺され、正確な年齢も知らずに育ったと聞き、平和や9条の大切さを実感した。

 今は小学2年と1歳半の子育てに追われる日々。「子どもはかわいい。戦争になったら世界中の子どもが泣く」。家は空けられないので集会やデモには参加できない。自宅でできることを考えた。

 2012年の平和賞は231件の推薦の中から欧州連合(EU)が受賞した。「欧州の平和と和解、民主主義と人権の向上に貢献した」とされた。鷹巣さんは「EUには問題もあるが、ノーベル平和賞は、理想に向かって頑張っている人たちを応援する意味もあるんだ。日本も9条の理想を実現できているとは言えないが、9条は受賞する価値がある」と考えた。

 昨年1月、インターネットで見つけたノーベル委員会に、英文で「日本国憲法、特に第9条に平和賞を授与して下さい」とメールを送信。その後も計7回送ったが、返事はなかった。

 友人にやり方を教えてもらい、5月に署名サイトを立ち上げると、5日で約1500人の署名が集まった。ノーベル委員会に送信すると、すぐに返事があり、ノミネートの条件がわかった。推薦締め切りは毎年2月1日。国会議員や大学教授、平和研究所所長、過去の受賞者らが推薦できる。受賞者は人物か団体のみ。憲法は受賞できない。

 考えた末、鷹巣さんは受賞者を「日本国民」にした。「9条を保持し、70年近く戦争をしなかった日本国民の受賞に意味がある。みんなが候補として平和を考えるきっかけになれば

・・・・・・・・・。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014041190070021.html

集団的自衛権「砂川が根拠」 首相、歴代の議論無視
2014年4月11日 07時00分

 安倍晋三首相や自民党幹部が集団的自衛権の行使を容認するため、一九五九年の最高裁による砂川事件判決を根拠にする考えを相次いで示している。しかし、この判決は五十五年前のもの。歴代政権は判決を踏まえた上で、集団的自衛権の行使は「憲法上許されない」とした政府見解を三十三年前に定め、維持してきた。安倍首相らは今になって、判決に独自の考えを加えて解釈改憲に利用しようとしている。この判決の無効を求める動きまであり、憲法解釈の根拠とすることの正当性も揺らいでいる。 (金杉貴雄、新開浩)

 最高裁は砂川判決の一部で「わが国がその存立を全うするために必要な自衛のための措置をとり得る」とし、憲法九条の下でも自衛権は認められるとの見解を示した。

 集団的自衛権については触れていないが、政府はその後、六〇~七〇年代に集団的自衛権に関する憲法解釈を国会答弁などで積み重ね、八一年に「集団的自衛権は憲法上許されない」との答弁書を閣議決定。現在まで政府の見解として維持されている

 判決は個別的自衛権を認めたもので、集団的自衛権は問題になっていないとの考えが一般的な学説だ。歴代政権はこれを踏まえ、憲法解釈で集団的自衛権の行使を否定してきた。だが、首相は半世紀以上の経緯を無視するかのように「判決には集団的自衛権も入っている」と主張し始めた。

 長谷部恭男東大教授(憲法学)は「砂川判決から憲法上、集団的自衛権が行使できるとする結論は無理がある。判決で認められるなら、今までの政府見解に反映されたはずだが、そうなっていない」と指摘する。


◆元被告ら 再審請求検討

 この最高裁判決をめぐっては、有罪判決を受けた元被告らが夏ごろに再審請求する準備を進めている。請求の行方次第では、判決の存在自体が危うくなる。

 再審請求は、裁判長としてこの事件を担当した田中耕太郎最高裁長官(故人)が、判決直前にマッカーサー駐日米大使らと非公式に会談していたことが、機密指定を解かれた米公文書で判明したために提起されようとしている。

 日本の研究者らの開示請求で、二〇一一年に見つかった米国務長官宛ての公電(五九年十一月五日付)で、マ大使は、田中氏との会談の内容を報告。田中氏の言葉を「(一審を担当した東京地裁の)伊達(秋雄)裁判長が憲法上の争点に判断を下したのは、全くの誤りだったと述べた」と紹介し、「裁判長は、一審判決が覆ると思っている印象」と本国に伝えていた。

 開示請求にかかわった元山梨学院大学教授の布川(ふかわ)玲子氏(法哲学)は、これが評議内容を部外者に漏らすことを禁じた裁判所法に違反するとして、砂川判決自体を「無効」と指摘する。

 元被告の土屋源太郎氏(79)=静岡市=も「司法の中立を放棄した判決。安倍首相が解釈改憲の根拠にするのは問題」と批判。代理人の吉永満夫弁護士も「米公文書は再審の新証拠として十分成立する」と話す。


砂川事件> 1957年、東京都砂川町(現立川市)の米軍立川基地拡張に反対するデモ隊の一部が基地内に立ち入り、7人が日米安全保障条約に基づく刑事特別法違反の罪で起訴された事件。東京地裁は59年3月、米軍駐留は憲法9条2項が禁ずる戦力の保持に当たり、違憲として無罪を言い渡した。検察側の上告を受け、最高裁は同年12月、9条は日本に自衛権があると認め、安保条約のような高度に政治的な問題は司法判断になじまないとも指摘。一審判決は破棄され、その後有罪が確定した。

(東京新聞)
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●「積極的平和主義」の本性、つまり「死の商人」「そういうビジネス」

2014年04月12日 00時00分17秒 | Weblog


東京新聞の社説【集団的自衛権 「限定容認」という詭弁】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014040502000148.html)と、
コラム【筆洗』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014040502000114.html)。

 「限定的なら認められる、というのは詭弁(きべん)ではないのか。集団的自衛権の行使の「限定容認論」である。政府の憲法解釈は長年の議論の積み重ねだ。一内閣の意向で勝手に変更することは許されない」・・・・・・暴走する自公政権は聞く耳持たず。それにしても、「平和を愛する公明党」が聞いて呆れる。それに同調する翼賛野党。『集団的自衛権 「限定容認」という詭弁』。

   『●「与党公明党」: 平和を願っているらしい
                「学会さん」も「テロリスト」と呼ばれる日がいつか
   『●ブレーキは無く、二つの「アクセル」な自公政権


 「日本も世界の兵器市場に打って出るという。長年の信条だった「武器輸出の原則禁止」をやめると政府が決めた。政府開発援助(ODA)をからめた武器輸出の促進も考えているともいう▼NATOに加盟し米国製兵器のお得意さまとなった東欧諸国は、イラク戦争に出兵し、血を流すことになった。そのイラク戦争で兵器産業の巨人たちは、また大いに潤った。武器輸出というのは、そういうビジネスである」・・・・・・「積極的平和主義」の本性とは、つまり「死の商人」になって火に油を注ぎ、「人殺し」で「おカネ儲け」しましょう、ということ。「そういうビジネス」。自公に騙されること、無関心・無視でいいのか? 

   『●「平和憲法」が泣いている
   『●「(積極)平和主義」「不戦の誓い」が聞いて呆れる、
                            「死の商人主義」「外交破壊主義」
   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
   『●城山三郎さんと反戦  

    「▼城山さんは「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。
     唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」と語っていた。戦争体験と憲法が
     強く結びついた世代は減っている。憲法への思い入れの少ない若い世代
     城山さんの言葉はどう伝わるのだろうか▼あの戦争で新聞は「旗」を振り、
     国民を熱狂させ国を破滅に導いた

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014040502000148.html

【社説】
集団的自衛権 「限定容認」という詭弁
2014年4月5日

 限定的なら認められる、というのは詭弁(きべん)ではないのか。集団的自衛権の行使の「限定容認論」である。政府の憲法解釈は長年の議論の積み重ねだ。一内閣の意向で勝手に変更することは許されない。

 限定容認論とは、集団的自衛権の行使を「日本近海を警戒中の米艦船が攻撃を受け、自衛隊が防護する場合」など事例を限定して認めようというものだ。自民党の高村正彦副総裁が主張した。

 高村氏のよりどころは、米軍駐留の合憲性などが争われた最高裁による一九五九年の「砂川判決」である。

 日本の自衛権について「わが国が、存立を全うするために必要な自衛のための措置をとりうることは国家固有の権能の行使として当然」との判断を示した。

 高村氏はこれを論拠に「国の存立を全うする必要最小限度(の実力行使)には、集団的自衛権の範疇(はんちゅう)に入るものはある」として、米艦船の防護などは「必要最小限度に当たる」と主張している。

 政府の憲法解釈で違憲としてきた集団的自衛権の行使を、一内閣の判断で合憲とすることには公明党や自民党の一部に根強い慎重論がある。限定容認論は説き伏せる便法として出てきたのだろう。

 しかし、いかにも無理がある。

 個別的自衛権を有するかどうかが議論されていた時代の判決を、集団的自衛権の行使の一部を認める根拠にするのは「論理の飛躍」(公明党幹部)にほかならない。

 公明党の山口那津男代表は高村氏との会談で、個別的自衛権で対応できないか、まず検討すべきだと、限定容認論に慎重姿勢を示したという。当然だろう。

 集団的自衛権をめぐる議論の本質は、日本が直接攻撃されていないにもかかわらず、他国のために武力行使することが妥当か、長年の議論に耐えてきた政府の憲法解釈を、一内閣の意向で変えていいのか、という点にある。

 たとえ限定的だったとしても、政府の憲法解釈を根本的に変えることにほかならない。

 このやり方がいったん認められれば、憲法の条文や立法趣旨に関係なく、政府の勝手な解釈で何でもできる憲法が空文化し、権力が憲法を順守する立憲主義は形骸化する。イラク戦争のような誤った戦争に巻き込まれることも現実味を帯びてくる。

 限定容認なら大丈夫と高をくくってはいけない。立憲主義の危機にあることを、すべての国会議員が自覚すべきである。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014040502000114.html

筆洗
2014年4月5日

 米国のロッキード・マーティン社は、軍需での売上高が世界一とされる兵器産業の雄だ。日本の本年度の防衛予算四兆八千億円余にほぼ匹敵する売り上げを誇ると言えば、巨人ぶりが分かるだろう▼その実態を描いた『ロッキード・マーティン 巨大軍需企業の内幕』(草思社)を読めば、この巨人がいかに米政府に影響力を行使し、外交の舞台裏で動いてきたかが分かる▼冷戦が終わってから、米国は北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を進めた。東欧の民主化支援が旗印に掲げられたが、ロシアとの関係悪化を危ぶむ声もあった。だがロ社は異論を抑えるため巨額の政治献金も使って、猛烈な働き掛けをした▼東欧諸国がNATOに入れば、ソ連製兵器を買い替えることになる。東方拡大は米軍需産業にとっては、市場拡大。米政府に兵器の購入費を援助させることまでして、市場を獲得していったというのだ▼日本も世界の兵器市場に打って出るという長年の信条だった「武器輸出の原則禁止」をやめると政府が決めた。政府開発援助(ODA)をからめた武器輸出の促進も考えているともいう▼NATOに加盟し米国製兵器のお得意さまとなった東欧諸国は、イラク戦争に出兵し、血を流すことになった。そのイラク戦争で兵器産業の巨人たちは、また大いに潤った。武器輸出というのは、そういうビジネスである。
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●アベ首相が「プルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」の推進を表明」・・・もしかして「〇〇〇〇」?

2014年04月07日 00時00分10秒 | Weblog


東京新聞の二つの記事【首相 了承なく「推進」 核燃サイクル 与党協議の中】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014032190070907.html)、
【「軽視」自公の批判必至】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014032102000126.html)。

   『●教育破壊: 「「ボンクラ」「嘘つき」」につける薬なし、
                 そして、「戦争絶滅受合法案」の制定を!


 「原発の再稼働を前提に、使用済み核燃料から取り出した核物質プルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」の推進を表明・・・・・・核燃料サイクルを「推進する」と明記した政府のエネルギー基本計画案に対しては、与党内で反対論が根強く、まだ閣議決定がされていない。政府・与党の意思決定前に、世界に向けて日本が将来も原発を維持する方針を発信」・・・・・・また勝手なことを言っている。「」ずかしくないのかな? もう書き飽きたけれど、どこまで本気なのか、無知なのか、無関心なのか知らないが、核燃サイクルにまだ希望を抱いているとは、呆れる。「「ボンクラ」「嘘つき」につける薬なし」。それに、「原子力=核」が透けて見えて、あさましい。

   『●烏賀陽弘道さん『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』読了

 ここで、またしても、「平和を愛する」らしい学会さんには危機感は無いのかいな? 第3自民党=公明も口ばかりである。元祖自民党との猿芝居デキレースに忙しいらしい・・・・・「安倍首相が核安全保障サミットで核燃料サイクルの推進を表明する方針を決めたのに対し、自民、公明両党の原発再稼働慎重派議員を中心に「与党軽視だ」との批判が出るのは間違いない」

   『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の非常に危険な思い入れ、
                                    それに手を貸す責任

   『●「(積極)平和主義」「不戦の誓い」が聞いて呆れる、
                           「死の商人主義」「外交破壊主義」

   『●「与党公明党」: 平和を願っているらしい
                 「学会さん」も「テロリスト」と呼ばれる日がいつか

   『●ブレーキは無く、二つの「アクセル」な自公政権

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014032190070907.html

首相 了承なく「推進」 核燃サイクル 与党協議の中
2014年3月21日 07時09分

 安倍晋三首相が二十四、二十五両日にオランダ・ハーグで開かれる第三回核安全保障サミットで、原発の再稼働を前提に、使用済み核燃料から取り出した核物質プルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」の推進を表明することが分かった。核燃料サイクルを「推進する」と明記した政府のエネルギー基本計画案に対しては、与党内で反対論が根強く、まだ閣議決定がされていない。政府・与党の意思決定前に、世界に向けて日本が将来も原発を維持する方針を発信することになる。

 プルトニウムは核兵器の材料となるため、利用目的がはっきりしないまま大量に保有していれば、テロや核拡散を招くとして国際社会から疑念を持たれる。日本は長崎に落とされた原爆の五千発以上に相当する四十四トンものプルトニウムを保有している。

 首相は核サミットで「利用目的のないプルトニウムはつくらず、保持しない」との方針を表明。安全が確認された原発は再稼働させて、核燃料サイクルによりプルトニウムを使っていく考えを示す。

 ただ、大量のプルトニウムを消費するのに何年かかるかの見通しは立っていない。再利用を名目に長年にわたって原発を動かし続けることになりかねない。

 核燃料サイクルに関しては、取り出したプルトニウムを利用するはずだった高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)はトラブル続きでほとんど動いていない。通常の原発で使用済み核燃料のプルトニウムを使うプルサーマル発電も、通常の核燃料に比べて二倍の高レベル放射性廃棄物が発生するなど問題が多い

(東京新聞)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014032102000126.html

「軽視」自公の批判必至
2014年3月21日 朝刊

 安倍首相が核安全保障サミットで核燃料サイクルの推進を表明する方針を決めたのに対し、自民、公明両党の原発再稼働慎重派議員を中心に「与党軽視だ」との批判が出るのは間違いない。

 自公両党は政府のエネルギー基本計画案について協議を続けている。政府は早期の閣議決定を目指しているが、核燃料サイクルの「推進」の表現に異論は強い。

 自民党の会合では、河野太郎副幹事長が「サイクルが破綻しているのは明白」と指摘。「推進」の表現に対し、柴山昌彦衆院議員が「見直しをするという表現に改めるべきだ」と要求。秋本真利衆院議員も「『推進』は原発を残すことの裏返しだ」と批判した。

 昨年の参院選で、使用済み核燃料の再処理の見直し検討やもんじゅの廃止を公約した公明党からも、政府のエネルギー基本計画案との整合性を問題視する声が出ている。自公両党のワーキングチームは核サミット中の二十四日に核燃料サイクルを議題にする予定。原発維持を既成事実化する首相の方針表明に慎重派が硬化し、エネルギー基本計画案の見直しを迫る意見が強まる可能性がある。

 (後藤孝好宮尾幹成
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●首相は産経や読売以外も読んでるのね!?: 「首相はくず」とは言っていないけれど・・・

2014年02月19日 00時00分10秒 | Weblog


gendai.net/の3つの記事【「ある夕刊紙は…」愛読者の安倍首相、日刊ゲンダイを批判?】(http://gendai.net/articles/view/news/147952)、
【安倍首相の「私が最高責任者だ」大放言に党内からも非難の声】(http://gendai.net/articles/view/news/147967)、
【すべての判断が狂っている安倍政権】(http://gendai.net/articles/view/news/147955)。
asahi.comの社説【集団的自衛権―聞き流せぬ首相の答弁】(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p)と、
東京新聞の記事【「憲法分かってない」 首相解釈変更発言 与野党やまぬ批判】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014021502000098.html)。

 安倍首相が衆院予算委員会で「ある夕刊紙は私のことをほぼ毎日のように〈人間のくず〉と報道しております。私は別に気にしませんけどね」と述べたそうです。安倍首相が『日刊ゲンダイ』を愛読しているとは思いませんでした! 一方、その『日刊ゲンダイ』は、「もっとも、本紙は首相のことを「ボンクラ」「嘘つき」とは表現したが、一度も「くずとは報じていない」と反論(?)。

 それにしても、最近の首相の発言は凄まじい、「野党議員からの問いに、安倍首相は次のように答えた。 「憲法解釈の最高の責任者は私だ。政府答弁に私が責任をもって、そのうえで私たちは選挙で国民の審判を受ける。審判を受けるのは、内閣法制局長官ではない。私だ」」。こんな発言を許容できる自公支持者や自公議員への投票者の気が知れない。先の衆院選、参院選で一票を投じた人たちの「はあまりに重い

   『●国際的な「恥の上塗り」な恥さらし行為:
                   「安倍政権 「復興予算」を「原発輸出」に流用」
   『●「(積極)平和主義」「不戦の誓い」が聞いて呆れる、
                「死の商人主義」「外交破壊主義」

   『●「与党公明党」: 平和を願っているらしい
        「学会さん」も「テロリスト」と呼ばれる日がいつか

   『●「平和憲法」が泣いている
   『●「吸「血税」」・・・舛添新東京都知事の都政、
                   その崩壊は既に始まっている


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http://gendai.net/articles/view/news/147952

「ある夕刊紙は…」愛読者の安倍首相、日刊ゲンダイを批判?
2014年2月13日 掲載

 安倍首相が12日の衆院予算委員会で、NHK経営委員の百田尚樹氏が都知事選の応援演説で対立候補を「人間のくず」と表現したことを野党議員に追及され、「ある夕刊紙は私のことをほぼ毎日のように〈人間のくず〉と報道しております。私は別に気にしませんけどね」と笑いながら受け流した。

 どうも日刊ゲンダイを指しているようだが、権力批判や監視が命題のジャーナリズムとは違い、公人である百田氏の「くず」発言を笑いでゴマカすのには疑問が残る。もっとも、本紙は首相のことを「ボンクラ」「嘘つき」とは表現したが、一度も「くず」とは報じていない

 麻生副総理と同様、熱心な本紙読者として知られる安倍首相。今後は2人一緒に細心の注意で熟読してもらいたい。
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http://gendai.net/articles/view/news/147967

安倍首相の「私が最高責任者だ大放言に党内からも非難の声
2014年2月14日 掲載

 安倍首相の危うさを指摘すれば、それこそ枚挙にいとまがないが、これぞ決定的とも言えるのが12日の衆院予算委員会での答弁だ。集団的自衛権の行使容認について、これまでの政府見解との整合性を問われると安倍は逆ギレ。「政府の最高責任者は私だ。選挙で審判を受けるのは私だ」と言い放ったのである。選挙で洗礼を受けるのだから「何をやってもいいという居直りで、憲法によって権力者の行動を制約する立憲主義を完全否定するものだ。これは安倍の命取りになるゾ。

 問題発言の波紋は身内の自民党から湧き起こっている。13日の総務会では安倍発言への批判が噴出したのだ。村上誠一郎元規制改革担当相は「首相の発言は選挙で勝てば憲法を拡大解釈できると理解できる。その時々の政権が解釈を変更できることになる」と批判したし、船田元・憲法改正推進本部長も「拡大解釈を自由にやるなら憲法改正は必要ないと言われてしまう」と切り捨てた。

 独裁者、安倍の前に沈黙だった自民党総務会でこれだけの非難が出るのは珍しい。それくらい今の安倍はトチ狂っていて、“身内”も見ちゃいられないということだ。

   「靖国参拝が分水嶺になったような気がします。党内には『おかしい』という声が
    かなりあるし、これに原発再稼働や集団的自衛権の行使容認が重なった。
    安倍首相の右傾化路線には公明党も困惑している。学会・公明の協力が
    なければ当選が厳しい議員を中心に、不満が表面化してきたのです」
    (ジャーナリスト・山田恵資氏)

 そのうえ、見ちゃいられないのが安倍答弁の状況、背景だ。問題答弁は民主党の大串博志議員との質疑で飛び出したものだが、大串が法制局に質問を集中させていたものだから、安倍は苛立ち、何度も手を挙げて、二階委員長に「発言させろ」と迫っていた。ようやく答弁の機会を与えられて、思いのたけをまくし立てたのである。

   「あまりにも子供っぽい言動には多くの議員が驚いていました。こうなった
    背景には自らの肝いり人事で起用した小松一郎法制局長官が体調を崩し、
    1カ月もの長期入院を余儀なくされていることもあると思う。完全にシナリオが
    狂って、その焦りが勇み足放言になったのでしょう」(自民党関係者)


■小松 法制局長官の病状も深刻

 安倍は先月31日、その小松法制局長官を虎の門病院に見舞った。

   「検査入院が本当ならば、なぜ、総理が見舞う必要があるのでしょう?
    しかも30分も滞在したのに、その後、『元気そうだった』の一言もない。
    小松氏の病状については厳重な箝口令(かんこうれい)が敷かれているのです。
    長官交代も近いのではないか、とみられているのはそのためです」
    (官邸事情通)

 安倍の肝いり人事といえば、NHKの籾井会長も「もう持たない」といわれている。安倍の天下が一気にグラついてきたのは間違いない。
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http://gendai.net/articles/view/news/147955

【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
すべての判断が狂っている安倍政権
2014年2月14日 掲載

 リーダーに求められる資質のひとつに的確な判断力がある。豊富な知識と現状を理解する力がなければ、正しい選択はできない。多様な情報や考えの中から、最適と思われる決断を下す。簡単なことではないし、選んだ人は重い責任を背負うことになる。

 それでは安倍首相は日本のリーダーにふさわしいのか。正しい判断をしているのか。これは大いに疑問である。

 昨年12月の経常赤字が単月で過去最大になった。1年間トータルでは、経常黒字となっているが、10月から3カ月連続で赤字である。貿易収支は、すでに3年連続で赤字だ。

 為替を円安に導いた安倍政権は、輸出増で赤字を減らすシナリオを描いたようだ。しかし、現地生産が当たり前の今は、円安になっても、それほど輸出は増えない。むしろ、輸入する際の円換算額がかさみ、原材料費の高騰という負の側面が大きくなっている。原油や天然ガスの輸入額が増えているのは、原発停止の影響だけではない。円安による価格高騰も大きいのだ。

 NHK経営委員の人事をめぐっても、判断の間違いが明白になってきた。安倍首相が選んだ経営委のひとりは、東京裁判を「米軍による大虐殺をごまかすための裁判だった」としたそうだ。別のひとりは、拳銃自殺した新右翼の活動家の死を称賛する追悼文を発表していたと伝えられる。NHKはマスコミの中のマスコミだ。最も中立性が問われる放送局である。そこに偏った考えの持ち主を送り込むセンスは、信じがたい。

 そんな経営委が選んだ籾井新会長も、次々と問題発言を繰り返した。さすがに海外のメディアも公共放送の異様な変質に懸念を示しているようだ。米紙ワシントン・ポストは、「なぜ日本政府は明快に非難しないのかと、知らぬふりを続ける安倍政権を批判したらしい。

 安倍首相は国会で「最高責任者は私だ」と主張し、解釈改憲に踏み込む姿勢を見せたそうだ。憲法に縛られるはずの権力が、勝手に憲法を変えようとしている。その重大な過ちに気づこうともしない。なんとも恐ろしい状態だ。

 歴史認識も現状認識も欠けたリーダーは、日本をどこに向かわせようとしているのか。「日本を取り戻す」と声高に叫んでいたが、行き着く先がかつての「大日本帝国」でないことを祈るばかりである

【高橋乗宣】
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http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p

集団的自衛権―聞き流せぬ首相の答弁
2014年2月15日(土)付

 安倍首相の「立憲主義」や「法の支配」への理解は、どうなっているのだろうか

 集団的自衛権をめぐる国会審議で、こんな疑問をまたもや抱かざるを得ない首相の答弁が続いている。

 日本国憲法のもとでは集団的自衛権の行使は認められない――。歴代内閣のこの憲法解釈を、安倍内閣で改めようというのが首相の狙いだ。

 歴代内閣は一方で、情勢の変化などを考慮するのは当然だとしつつも、「政府が自由に憲法の解釈を変更することができるという性質のものではない」との見解を示してきた。

 この矛盾にどう答えるか。野党議員からの問いに、安倍首相は次のように答えた。

   「(憲法解釈の)最高の責任者は私だ。政府答弁に私が責任をもって、
    そのうえで私たちは選挙で国民の審判を受ける。審判を受けるのは、
    内閣法制局長官ではない。私だ」

 最高責任者は、確かに首相である。内閣法制局は、専門的な知識をもって内閣を補佐する機関に過ぎない。

 それでも法制局は、政府内で「法の番人」としての役割を果たしてきた。首相答弁はこうした機能を軽視し、国会審議の積み重ねで定着してきた解釈も、選挙に勝ちさえすれば首相が思いのまま変更できると言っているように受け取れる。

 あまりにも乱暴だ

 首相の言うことが通るなら、政権が代わるたびに憲法解釈が変わることになりかねない自民党の党是である憲法改正すら不要ということになる

 首相はまた、解釈変更の是非を国会で議論すべきだとの野党の求めも一蹴した。解釈変更は政府が判断する、その後に必要となる自衛隊法などの改正は国会で議論するからいいだろうという論法だ。

 ここでも議論が逆立ちしている。集団的自衛権の行使容認は本来、憲法改正手続きに沿って国会で議論を尽くすべき極めて重いテーマである。

 選挙で勝ったからといって厳格な手続きを迂回(うかい)し、解釈改憲ですまそうという態度は、民主主義をはき違えている

 一連の答弁から浮かび上がるのは、憲法による権力への制約から逃れようとする首相の姿勢だ。そのことは、こうした立憲主義を絶対王制時代に主流だった考えだと片づけた先の発言からもうかがえる。

 これでは、首相が中国を念頭にその重要性を強調する「法の支配」を、自ら否定することになりはしないか。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014021502000098.html

憲法分かってない」 首相解釈変更発言 与野党やまぬ批判
2014年2月15日 朝刊

 安倍晋三首相が集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更について「私が責任を持っている」とした国会答弁に、与野党から批判が相次いでいる。野党は、憲法が国家権力の行動を厳格に制約する「立憲主義」の理念や、内閣法制局が担ってきた憲法解釈を否定する発言だとして今後の国会で追及する構え。政府内からも、くぎを刺す動きが出た。 

 首相は十二日の衆院予算委員会で、憲法解釈の変更をめぐり自らが「政府の最高責任者」と主張。「政府の答弁に(内閣法制局長官ではなく)私が責任を持って、その上で選挙で審判を受ける」と強調した。

 この答弁に関して、公明党の井上義久幹事長は十四日の記者会見で、内閣法制局の役割について「事実上『憲法の番人』で、政府が法案提出する際、憲法との整合性をチェックしてきた。権力を抑制的に行使するという意味で大変重い」と指摘。歴代内閣と同様、内閣法制局の解釈を踏襲するよう安倍首相に求めた。

 民主党の枝野幸男憲法総合調査会長は十四日、会合で「権力者でも変えてはいけないのが憲法という、憲法の『いろはのい』が分かっていない」と首相を批判した。

 首相は国会答弁で「立憲主義」の考え方を「王権が絶対権力を持っていた時代の主流的考え方だ」と説明。枝野氏はこれについても「世界のほとんどの国が立憲主義に基づいて国家統治を行っている。こうした発言が外国に出て行くことは非常にずかしく、国辱的だ」と反発した。

 結(ゆ)いの党の小野次郎幹事長は「行政の最終責任者であることは分かるが、憲法解釈でそういう言い方をするのは違う」と指摘。生活の党の鈴木克昌幹事長も「二〇一四年度予算案成立した後、一気呵成(かせい)に(解釈改憲の)流れが進む」と危機感を示した。共産党の志位和夫委員長、社民党の又市征治幹事長も首相発言を厳しく批判している。

 自民党の石破茂幹事長は「首相は立憲主義をないがしろにしたのではなく、自分が言えば何でもできると言ったわけではない」と擁護。だが、自民党内でも「三権分立を崩す」などと首相を批判する声が多くある。谷垣禎一法相も十四日の記者会見で「憲法解釈は時代で変遷する可能性も否定できないが、安定性もないといけない」と語った。
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●「平和憲法」が泣いている

2014年02月01日 00時00分20秒 | Weblog


東京新聞の二つの記事【首相、集団的自衛権に意欲 中国を名指し批判、施政方針演説】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014012401001732.html)と、
【「維新分裂あり得る」 石原氏、自民合流に含み】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014012402000136.html)。

 「安倍晋三首相は衆院本会議で施政方針演説を行った。集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更に意欲を示し、自衛隊の海外展開を念頭に、世界の平和と安定に貢献するとうたう「積極的平和主義」の意義を強調」・・・・・・世も末だ、憲法が泣いている。戦争出来る国へ変えて「積極平和主義」だってさ。

   『●「(積極)平和主義」「不戦の誓い」が聞いて呆れる、
                            「死の商人主義」「外交破壊主義」

 城山三郎さん曰く「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」というのに。

   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
   『●城山三郎さんと反戦
  
    「▼城山さんは「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。
     唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」と語っていた。戦争体験と憲法が
     強く結びついた世代は減っている。憲法への思い入れの少ない若い世代
     城山さんの言葉はどう伝わるのだろうか▼あの戦争で新聞は「旗」を振り、
     国民を熱狂させ国を破滅に導いた

 さて、最後の記事。元東京「ト」知事殿がまたしてもご乱心。「将来的な自民党との合流について「否定しない」と発言。集団的自衛権の行使容認に慎重な公明党に代わり自民党と連立する可能性にも言及」したそうです。笑ってしまいます (横田一さん「維新とたちあがれ日本は〝水と油〟/石原氏の一本釣りを狙う橋下氏」、http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/71419ddb7021e63dfe3fab319d28f60f)。いっそのこと、自公と維新全員で合体したら? 

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014012401001732.html

首相、集団的自衛権に意欲 中国を名指し批判、施政方針演説
2014年1月24日 14時41分

 第186通常国会が24日召集され、安倍晋三首相は衆院本会議で施政方針演説を行った。集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更に意欲を示し、自衛隊の海外展開を念頭に、世界の平和と安定に貢献するとうたう「積極的平和主義」の意義を強調した。東シナ海上空への防空識別圏設定や海洋進出など権益拡大を図る中国を名指しで批判。4月の消費税増税対策に全力を挙げるとともに、経済の好循環実現に決意を示した。

 2012年12月の第2次内閣発足後初めて国会演説で集団的自衛権に明確に言及。

(共同)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014012402000136.html

「維新分裂あり得る」 石原氏、自民合流に含み
2014年1月24日 朝刊

 日本維新の会の石原慎太郎共同代表は二十三日、共同通信のインタビューに応じ、野党再編や政策をめぐる路線対立により党分裂もあり得るとの認識を示した。その上で将来的な自民党との合流について「否定しない」と発言。集団的自衛権の行使容認に慎重な公明党に代わり自民党と連立する可能性にも言及した。

 日本維新で結いの党や民主党との野党再編をにらむ大阪系議員は、原発政策などをめぐり推進派の石原氏らと溝がある。

 石原氏は党内対立に関し「決定的なものだったら党を割ってもいい」と明言。結いの党について「護憲政党で何の共通項もない」と指摘し、今月から始まった政策協議に不快感を重ねて表明した。

 同時に「野党を再編する必要はない」として、自民党に対抗できる二大政党を目指す野党再編に否定的な見解を示した。
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●「与党公明党」: 平和を願っているらしい「学会さん」も「テロリスト」と呼ばれる日がいつか

2014年01月30日 00時00分20秒 | Weblog


asahi.comの記事【与党公明党―野に下る気概はあるか】(http://www.asahi.com/paper/editorial.html2014年1月12日(日)付)。

 与党の片割れに何の期待もしていないけれども、平和を願っているらしい「学会さん」も「テロリスト」と呼ばれる日がいつか来る。社説には「支持者の厳しい反発が予想」とあるけれども、ほんとかね??

   『●「数十万人単位のテロリスト」のいる
             「そんな国の与党の首脳」が隠蔽法の本音をポロリ
   『●「(積極)平和主義」「不戦の誓い」が聞いて呆れる、
                           「死の商人主義」「外交破壊主義」
   

    「「公明党幹部」はアリバイ作りに必死だ! 「それにしても、「第三自民党
     公明党の議員の自民党議員化は目を覆うばかりだ。「平和」を願って
     いるらしい「学会さんらの心情や如何に」?」

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http://www.asahi.com/paper/editorial.html、2014年1月12日(日)付

与党公明党―野に下る気概はあるか
2014年1月12日(日)付

 公明党は今年、結党から50年を迎える。

 結成大会は1964年の東京五輪の直後だった。それから半世紀、公明党が日本政治に果たしてきた役割は小さくない。

 節目の年は与党公明党にとって正念場となる。連立を組む安倍政権が、集団的自衛権をめぐる憲法解釈の変更にいよいよ踏み切ろうとしているためだ。

 本来、憲法改正手続きを踏むべき国の基本方針の大転換である。「戦後レジームからの脱却」をめざす安倍首相の方向性は、戦後日本の価値観を大切にしてきた公明党の基本路線とは相いれない。

 それでも連立は安泰だろうと自民党から足元を見透かされているのは、どうしたことか。このまま押し切られれば公明党の存在意義が問われよう。

 集団的自衛権の行使について公明党は、憲法上認められず、憲法を改正して認める必要もないと主張してきた

 同党の山口代表は、なぜ、どのように変えるのかや、国内外への影響などを慎重に検討する必要性を強調。「国民と国際社会の理解を得る努力がなされていない」と指摘する。

 昨夏の参院選では「断固反対」と唱えた。およそ安倍首相と同じ考えとは思えない。

 だが、政治状況に応じて驚くような変わり身を見せてきたのが、この党の歴史でもある。

 55年体制下では「中道」として自民党との距離感を微妙に測ってきた。93年に「非自民」の細川政権で与党入りしたが、99年に一転、自民党との連立に踏み切った。

 自公連携の時代が長くなった。特定秘密保護法の議論では、修正によって政権を援護する役回りを演じた。期待された「ブレーキ役」にはほど遠い

 そして今度は安倍首相に引きずられるように、集団的自衛権の行使容認にカジを切るのか

 支持母体の創価学会では、平和の大切さが息長く語り継がれてきた。公明党が、草の根の地道な取り組みから遊離した決断をしようとすれば、支持者の厳しい反発が予想される。

 安倍首相は、日本維新の会やみんなの党との連携も視野に入れているのだろう。これに対して、公明党には選挙協力という強力なカードがある。

 結党50周年を、安倍自民党の補完勢力として迎えるのか。そもそも、なんのために与党にいるのか。公明党は本気で考えるべきだ。

 ここは連立離脱も現実の選択肢とし、野に下ることも辞さない気概をみせてはどうか。
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●「(積極)平和主義」「不戦の誓い」が聞いて呆れる、「死の商人主義」「外交破壊主義」

2014年01月09日 00時00分54秒 | Weblog


asahi.comの記事【弾薬譲渡、異なる説明 日本「緊急の要請」/韓国「予備のため」 南スーダンPKO】(http://www.asahi.com/articles/DA2S10897244.html?ref=com_top_pickup)と、
【韓国国防省「平和維持活動でよくある協力」 弾薬譲渡】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240095.html)。
東京新聞の記事【解釈変更、説明なし 南スーダンPKO銃弾提供】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013122502000122.html)と、
社説【PKO弾薬提供 文民統制を危うくする】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013122502000154.html)。
asahi.comの三つの記事【弾薬提供「武器禁輸三原則を形骸化」 吉田・社民党首】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240448.html)と、
【自衛隊の弾薬提供「危険な一歩」 共産・市田氏】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240446.html)、
【首相「不戦の誓いをした」 参拝後、記者団への発言詳細】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260370.html)。

 産経系新聞のアホみたいな批判ではなく、こういうことこそ韓国(軍)を批判すべきだ。「死の商人主義」「外交破壊主義」を手助けする愚な要請である。

   『●原発推進国同士が手を携えて原発輸出、
             さらに「死の商人」へ: どうやら「恥」という概念は無いらしい

 壊憲に向けて、既成事実で外堀をどんどんと埋めている。「積極平和主義」とは「死の商人主義」「外交破壊主義」。「数十万人単位の市民がテロリスト」なのか、それとも自公議員が戦争屋なのか?

   『●「数十万人単位のテロリスト」のいる
             「そんな国の与党の首脳」が隠蔽法の本音をポロリ

 「公明党幹部」はアリバイ作りに必死だ! 「それにしても、「第三自民党公明党の議員の自民党議員化は目を覆うばかりだ。「平和」を願っているらしい「学会さんらの心情や如何に」?

   『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の非常に危険な思い入れ、
                                      それに手を貸す責任


 最後の記事、「不戦の誓い」をしに靖国神社に参拝するって・・・・・・マンガだろうか何かの冗談だろうか? 「日本人だけではなくて、諸外国の人々も含めて、全ての戦場で倒れた人々・・・・・・全ての戦争において命を落とされた人々」の慰霊を靖国神社でやるのは支離滅裂ではないのか? その人々たちがそれを望んでいるのか? 

 橋下氏(『橋下氏、首相の参拝を擁護 「見送りやめたのは合理的」
               (http://www.asahi.com/articles/ASF0OSK201312260046.html?ref=com_top6_2nd):
    「外交上の配慮で参拝を見送るのはもうやめよう、と判断したことは非常に
     合理的だ」
   と理解を示した。その上で
    「首相はずっと配慮し続けてきたが、吹っ切れたところもあるのでは」
   と擁護・・・・・・さらに
    「今のこの状況では、靖国参拝は外交上の配慮をする領域の問題ではなくなった」
   と指摘。

 そして、河村氏(『河村市長「戦死は最高の美徳」 後に「訂正してもいい」
                        (http://www.asahi.com/articles/ASF0NGY201312260005.html):
    「現職総理だから行かないかん。祖国のために命を落とすのは最高の美徳の
     一つ」
   と語った。戦争の肯定とも受け取れる発言で、河村氏は同日夕、
    「戦争は最悪の悲劇だ。『美徳』はちょっと文学的な表現。訂正してもいい」
   と釈明・・・・・・
    「祖国のために命を落とした軍人に頭を下げるのは世界の常識。
     やっちゃいけないと(外国が)言うのは内政干渉だ」
   と述べ、首相の靖国参拝を擁護。

 両氏が賛意を示すのだから、靖国神社参拝の意味が分かろうというもの。それに、お二人が安倍首相を本件で非難することこそ全くあり得ない話でしょう。弁護士先生が、本件を「合理的」なんて論評するのも、全くお笑いである。

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http://www.asahi.com/articles/DA2S10897244.html?ref=com_top_pickup

弾薬譲渡、異なる説明 日本「緊急の要請」/韓国「予備のため」 南スーダンPKO
2013年12月25日05時00分

 安倍内閣が南スーダンの国連平和維持活動(PKO)で弾薬1万発を韓国軍に無償譲渡したことをめぐり、日韓双方の言い分が微妙に食い違いを見せている。「緊急事態」を強調して初の弾薬供与に踏み切った日本政府に対し、韓国側は「予備のため」との見解だ。

 「万が一の事態を憂慮した予備分だ」。国連南スーダン派遣・・・・・・
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http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240095.html

韓国国防省「平和維持活動でよくある協力」 弾薬譲渡
2013年12月24日13時02分

【ソウル=貝瀬秋彦】韓国国防省報道官は24日の記者会見で、国連南スーダン派遣団(UNMISS)で活動する韓国軍が自衛隊から弾薬の譲渡を受けたことについて、「平和維持活動をする中で、現地で必要な物品をお互いに協力して補充することはよくある。どの国とも行うことができる」と述べ、冷え込んでいる日韓関係とは無関係との認識を示した。

 一方、24日付の韓国紙・東亜日報は、安倍政権が掲げる「積極的平和主義の正当化を、韓国が手助けする形にもなったと指摘した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013122502000122.html

解釈変更、説明なし 南スーダンPKO銃弾提供
2013年12月25日 朝刊

 南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に参加中の自衛隊が韓国軍に銃弾一万発を譲渡したことに関して、関係閣僚は二十四日、「緊急時の人道的な観点で行った」と強調した。ただ、政府が「武器弾薬は提供しない」としてきた解釈を変更したことには、明確な説明はなし。政府が譲渡の理由とする「緊急性」も韓国側の説明で揺らいでいる。 (後藤孝好)

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十四日の記者会見で「人道性、緊急性の必要性が極めて高いことを考え、武器輸出三原則によることなく、譲渡した」と説明。岸田文雄外相も「人道的見地、緊急性を考えて判断した」と強調した。

 政府はこれまで、PKO協力法二五条に基づく物資協力を、武器や関連技術の海外提供を禁じた武器輸出三原則に従って実施。PKOの物資協力には「武器弾薬は含まれない」と解釈してきた。

 一九九八年には、自由党の佐藤茂樹衆院議員(現公明党)が国会で「『武器弾薬の物資協力は、あり得ない』と、条文に書かなくても大丈夫か」とわざわざ質問。政府側は「万が一つにもない」と明快に答弁していた。

 過去の国会答弁とのズレについて、小野寺五典(いつのり)防衛相は「なし崩し的という評価ではなく、人道的、緊急的な対応と理解いただきたい」と釈明。他の関係閣僚も、必要性を繰り返したが、従来の解釈との整合性をどう取るかの言及はなかった。

 安倍晋三首相は来年、集団的自衛権の行使を容認するための憲法解釈の変更を目指している。今回の銃弾の提供で、過去の国会答弁や政府解釈を容易に変える安倍政権の姿勢が鮮明となった。

 銃弾の提供は一部の閣僚が外交安保政策を密室で議論する国家安全保障会議(NSC)で即決された。十分な説明のないまま、国民の見えないところで、重要政策が転換される恐れが現実になったといえる。

 公明党幹部は「『緊急性』と『人道性』の二言は、思考停止を招く。一番危険だ」と政府を批判した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013122502000154.html

【社説】
PKO弾薬提供 文民統制を危うくする
2013年12月25日

 自衛隊による韓国PKO部隊への弾薬提供は国会での議論を全く経ていない。国連の要請があり、緊急性、人道性が高いとはいえ、武器輸出三原則をなし崩しにし、文民統制を危うくしかねない

 国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、日本の自衛隊が他国軍に弾薬を提供するのは初めてだ。同法は、必要なときには閣議決定で「物資」の提供ができると定めてはいるが、今回の弾薬提供が日本政府にとって想定外だったことは否めない。

 政府はこれまで、国際機関から武器弾薬の供与を要請されることは想定されず物資の中に武器弾薬は含まれない、仮に国連事務総長から武器弾薬提供の要請があっても「断る」としてきた。

 武器輸出を原則禁じる武器輸出三原則の縛りがあるためだ。

 PKOを通じた平和構築、人道支援協力は「平和国家」日本の望ましい国際貢献の姿ではある。

 しかし、これまで国会で提供しないと約束していた弾薬を、国会審議も経ず、政府が一方的に提供を決めることが許されるのか。

 専守防衛などとともに、戦後日本の「国のかたち」である武器輸出三原則を骨抜きにし、国会による文民統制(シビリアンコントロール)を形骸化するものだ。

 安倍内閣が先週決定した国家安全保障戦略には、武器輸出三原則の見直しが盛り込まれた。今回の弾薬提供を機に、武器輸出、提供を一気に拡大しようとする思惑があるのなら見過ごせない。

 殺傷や破壊に使われる恐れのある武器弾薬の輸出、提供を厳に慎む理念は堅持すべきである。

 安倍晋三首相らは、文民である首相、閣僚による国家安全保障会議(NSC)の決定こそ、文民統制と考えているのだろう。

 それは文民統制の一部を成すが全部ではない。国会によるコントロールこそが文民統制の中核だ。

 国会審議を経ず、議事録作成の義務すらない同会議を経るだけで安全保障政策を変えてしまうことは、日本の将来に禍根を残す。

 そもそも南スーダンは自衛隊派遣を継続できる治安状況なのか、弾薬一万発を提供する余裕があるのなら、いったい全部で何発持ち出したのか、緊急性が高いというが弾薬提供に本当に妥当性があるのか、疑問は尽きない。

 これらは国会で明らかにされなければならない。来年の通常国会を待たずに、速やかに閉会中審査を行うべきだ。文民統制を国会に「取り戻す」必要がある。
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http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240448.html

弾薬提供武器禁輸三原則を形骸化」 吉田・社民党首
2013年12月25日00時07分

■吉田忠智・社民党党首

 いったい、どういう手続きで日本の自衛隊に弾薬1万発の提供の話が来て、どのような判断で決まったのか、本当のことがまったく分からない。文民統制の観点からも非常に問題が大きい。NSC(国家安全保障会議)が設置されて、すぐにこんな話が出てくる。懸念されたことが早速表れた。武器輸出禁止三原則がなし崩し的に形骸化されるのではないかと強く危惧する。
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http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240446.html

自衛隊の弾薬提供危険な一歩」 共産・市田氏
2013年12月24日23時57分

■市田忠義・共産党書記局長

 日本の自衛隊が、武器・弾薬を外国の軍隊に提供するというのは歴史上初めてのことだ。(1991年の)PKO国会の時、「物資のなかには武器・弾薬は含まれない」「国際機関からの要請があっても断る」というのが政府の正式な答弁だった。それを、国会にもかけず、閣議決定だけで、政府の判断で勝手に武器輸出三原則を踏みにじる。安倍政権は「積極的平和主義」という名の下に、海外で戦争できる国づくりへの危険な一歩を踏み出した。許されない。

 91年当時、村岡官房長官は「国際機関から要望を受けても、物資の中に武器・弾薬は含まれないというのが政府解釈だから、絶対に出しませんとまで言っていた。そういう答弁が非常に軽くあしらわれる。政府答弁というのはもっと重いものだ。

 安倍政権の国会答弁は、まったく担保にならないことを実際の行動で示した。秘密保護法で、安倍首相は、一般の国民は罰せられないとか、報道の自由は著しく不当な方法でない限り制限されない、とか色々言ってきたが、その答弁はへの突っ張りにもならないということを実際の姿で示したのではないか。(党本部で記者団に)
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http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260370.html

首相「不戦の誓いをした」 参拝後、記者団への発言詳細
2013年12月26日18時18分

   (靖国神社参拝を終え、記者の質問に答える安倍晋三首相
           =26日午前11時53分、東京・九段北、代表撮影


 安倍晋三首相が26午前の靖国参拝後、記者団に語った内容は次の通り。

 ――就任後初の参拝。どのような思いで参拝しましたか。

「本日、靖国神社に参拝した。日本のために尊い命を犠牲にされたご英霊に対し、尊崇の念を表し、そして御霊安かれ、なれと手を合わせて参りました。そして、同時に、靖国神社の境内にあります、鎮霊社にもお参りして参りました。鎮霊社には、靖国神社にまつられていない全ての戦場に倒れた人々、日本人だけではなくて、諸外国の人々も含めて、全ての戦場で倒れた人々の慰霊のためのお社であります。その鎮霊社にお参りをしました。全ての戦争において命を落とされた人々のために手を合わせ、ご冥福をお祈りし、そして、二度と再び戦争の惨禍によって人々の苦しむことのない時代を作る決意を込めて、不戦の誓いをいたしました」

・・・・・・・・・。
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●(侵略)「軍の正体」と「不戦の誓い」: 先の戦争でもそれが身に染みていない人々

2013年11月29日 00時00分19秒 | Weblog


魚住昭さんの『魚の目』(http://uonome.jp/に出ていた記事【わき道をゆく第39回 女子大生に伝える"倒錯"】(http://uonome.jp/article/uozumi-wakimichi/2801)。

 戦争できる国の軍隊(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7408a0a5477439ac334576823e23618c)の姿は、例えば、以下の通り。

   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実

 自公議員の目指す壊憲にしろ、憲法もヘッタクレもなくなる特定秘密保護法案にしろ、戦争がしたくてしょうがない「ウソをつく人達」が「戦争できる国」に変えるための懸命な努力をしている訳で、そういう動きを許容し、その種の議員に無批判・無関心に投票する国民は(侵略)「軍の正体」も知らず、知ろうともせずに無関心で、「先の戦争で身に染みた」からこその「不戦の誓い」を足蹴にすることに足や手を貸している。「倒錯」した社会の「倒錯」した国民。

   『●『沈黙のファイル ― 「瀬島龍三」とは何だったのか ―』読了(1/5)
   『●『沈黙のファイル ― 「瀬島龍三」とは何だったのか ―』読了(2/5)
   『●『沈黙のファイル ― 「瀬島龍三」とは何だったのか ―』読了(3/5)
   『●『沈黙のファイル ― 「瀬島龍三」とは何だったのか ―』読了(4/5)
   『●『沈黙のファイル ― 「瀬島龍三」とは何だったのか ―』読了(5/5)

 魚住さんの本記事には:
  
   「当時の関東軍幹部に理由を聞いたらこんな答えが返ってきた。
    「横綱が土俵で戦っている時、観客に病人が出ても、相撲をやめ観客を
    救うようなことはしませんよ。それと同じで強大なソ連軍と戦っている時に
    居留民保護に向かうわけにはいかないんだ」 軍が「横綱」で国民は単なる「観客」。
    軍の正体をこれほど示す言葉はない。どんな軍隊も一皮めくれば、この論理の倒錯の
    上に成り立っている。私たちは先の戦争でそれが身にしみたからこそ不戦の誓いを
    立てたのではないか。もし参院選で改憲勢力が3分の2を占めれば、96条の改正を
    踏み台に日本は戦争への坂道を転げ落ちていくだろう
  
・・・・・・とある。また、澤地久枝さんが言うように:

   『●「「秘密」は秘密」: 「国家の秘密はときに悲劇を生」んでいた時代に逆戻り
   
    「それほど悪い法律で、憲法を変えなくても何でもできる。憲法九条や九六条を
     変えると言えば反論できるが、特定秘密の内容には反論できない
   
・・・・・・ようなとんでもない法案にもろ手を上げて喜ぶマスコミや国民が存在することに寒気を覚える。翼賛与党もどきの翼賛野党の修正協議を喜んで報じているようでは、自公の思う壺であり、この「毒薬」「猛毒」法案を回避することは難しい。

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http://uonome.jp/article/uozumi-wakimichi/2801

わき道をゆく第39回 女子大生に伝える"倒錯"
2013 年 11 月 7 日魚住 昭

 4月から東京女子大で週一度ジャーナリズムの話をしてきた。授業を始める前はキャピキャピの女の子たちを相手に話すのだろうと思っていたら、ちがった。
 みな恐ろしく真面目である。出欠をとってないのにちゃんと授業に出てくる。こんなうだつの上がらぬオッサンの話を聴いてるふりをしてるのかと思い、質問してみると、ちゃんと理解している。
 へーっ、なんでそんなに真面目なの?おかげで私はいい加減な話ができなくなった。毎回、この連載以上に気を遣い(失敬!)、時に優れたドキュメンタリーを観てもらいながら、ジャーナリズムについての思いの丈を語った。
 それがこの4カ月で彼女たちの心に響いたかどうかは知らぬ。ただ、今週末の最終授業では、彼女たちの胸を目がけてど真ん中の直球を投げ、いちばん大事なことを伝えたいと思っている。


 68年前の1945年8月、満州(現中国東北部)で実際にあった出来事である。
 8月9日、満州開拓団の一員だった大畑とめさんは満州国境の町・饒河でソ連参戦の知らせを聞いた。ウスリー川の向こうからソ連軍が攻めてくるというので、開拓団の女性と子供約100人が約80㌔南にある日本の関東軍陣地へ逃避行をはじめた。
 男手は軍に召集され、国境警察隊員しか残っていなかった。その隊員らに先導されながら、大畑さんは3女の幸子ちゃん(1歳)を背負い、長女の協子ちゃん(5歳)と2女の裕子ちゃん(4歳)の手を引いて徹夜で歩いた。
 雨で全身ぐしょぬれ。ちょっとでも休むと、おいて行かれるか ら小便は垂れ流した。ズック靴の爪先が破れ、足の爪がはがれた。
 ようやく陣地にたどり着くと関東軍はいなかった。早々と南に撤退していたのである。取り残された人々は広大な原野をさまよった。やがて大畑さんの三女・幸子ちゃんが背中で冷たくなった。
 大畑さんの回想。

   「空き家の土間に腰を下ろして亀さん(亀の甲型の背負い布)をほどいたら
    息をしてなかった。翌朝、幸子の体に亀さんを掛け、そのまま置いてきた。
    昼には裕子もぐったりして動かなくなった。『ごめんね』って草むらに残していったの」

 8月13日夕、ソ連の戦車隊が峠を越えて近づいてきた。大畑さんは協子ちゃんと道ばたの茂みに駆け込んだ。そのとき、警察隊員が「子供が泣くと見つかってしまうだろっ」と、大畑さんの手から協子ちゃんをもぎ取った。

   「協子を連れて行かれても、何も言えなかっただよ。その前から『私たちを殺して、
    殺して』って何度も(隊員に)頼んでたから…」

と大畑さんは言う。
 隊員は協子ちゃんを暗がりに連れ込み、刀を喉に突き刺した。

   「その後、協子と呼んでも返事がなかっただよ。泣き声もしないし死んだと思って。
    それに怖いのも先立つから、そこから逃げたの」

 大畑さんは仲間の沖田まさみさんらと一緒にアシの茂みの中をはった。所々に紫のキキョウや黄色のオミナエシが咲いていた。
 そのうち沖田さんの背中の子が泣き出した。途中ではぐれた知人の娘、和子ちゃん(2歳)だった。

   「タオルで首を絞めろ」

と隊員が言った。沖田さんは崩れるように座り込んだ。2歳の息子を背負った女友だちもへたり込んだ。
 まもなく戦車隊が遠ざかり、沖田さんと女友だちは暗闇に取り残された。大畑さんや警察隊員らは先に進んで見えなくなった。
 沖田さんの回想。

   「もう駄目だとあきらめたのよ。先に子供を死なせようと、ふたりとも
    背負っていた子供を下ろし、首に手をかけたの。『おばちゃんもすぐ行くから
    待っててね』『おかあちゃんも行くから』『ごめんね。ごめんね』って言いながら」

 柔らかい首に親指が食い込んだ。子供たちは声も立てなかった。

   「どれぐらい時間がたったのか。はっと気づいたら、子供たちはぐったり
    としていた。その後ふたりで呆然として…。星がよう見えてね。
    満天の星空だった。戦車の音も何もしなくなっていた」

 沖田さんらはナイフで自分たちの首を切ろうとした。

   「だけどやっぱりできないの。死ななきゃって焦るけど、できなかった。
    しーんと静まりかえった真っ暗闇の荒野で涙も出なかった」

 ふたりは子供たちの遺体のそばを数日離れなかった。その後、無人になった開拓村に行った。井戸を探していると、背後から「おばちゃん」と、か細い声がした。
 死んだはずの協子ちゃん(大畑さんの長女)だった。彼女の喉には5㎝ほどの刀傷があったが、血は止まっていた。水を飲ませると、ゴッゴッと音がして傷口から水が流れ出た。空き家にあった布団に寝かせると、安心したのかすぐに寝入った。

   「いい人に拾われて」

沖田さんらはそうお祈りして、協子ちゃんを残して家を出た。
 それから38 年の歳月が過ぎ、沖田さんは再び協子ちゃんと会うことになる。83年春、中国残留孤児の肉親探しの記事を読んだのがきっかけだった。沖田さんは大畑さんに連絡を取り、ふたりで協子さんの滞在先の国立青少年総合センターに駆けつけた。
 喉に傷跡を残した協子さんは母親の大畑さんの顔を見るなり、胸にすがって泣きじゃくった。

   「マーマ(お母さん)」


 これは18年前、私たち共同通信の取材班(当時)に大畑さんと沖田さんが語ってくれた出来事だ。関東軍はなぜ国境地帯の開拓民を見捨てて逃げたのか。当時の関東軍幹部に理由を聞いたらこんな答えが返ってきた。

   「横綱が土俵で戦っている時、観客に病人が出ても、相撲をやめ観客を
    救うようなことはしませんよ。それと同じで強大な ソ連軍と戦っている時に
    居留民保護に向かうわけにはいかないんだ」

 軍が「横綱」で国民は単なる「観客」。軍の正体をこれほど示す言葉はないどんな軍隊も一皮めくれば、この論理の倒錯の上に成り立っている私たちは先の戦争でそれが身にしみたからこそ不戦の誓いを立てたのではないか

 もし参院選で改憲勢力が3分の2を占めれば、96条の改正を踏み台に日本は戦争への坂道を転げ落ちていくだろう。

 東女での授業の最後に私は次の条文を黒板に書き、学生たちに読み返してもらおうと思う。

   憲法第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
            国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
            国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
         二 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
            これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。(了)

(編集者注・これは週刊現代連載『わき道を行く』の再録です。原文は七月の参院選前に書かれたものです。なお、文中の大畑さんらの回想は、『沈黙のファイル─「瀬島龍三」とは何だったのか』(新潮文庫)に収録されています)
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