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【『石原莞爾/その虚飾』、佐高信著】
「 手と足をもいだ丸太にしてかへし
万歳とあげて行った手を大陸へおいてきた
/・・・鶴彬は、こうした刺し貫くような反戦川柳をつくって逮捕され、赤痢にかかって、手錠をかけられたまま、二十九歳で病死した」(p.78)。
「のちに筑豊の炭鉱に入った記録文学作家の上野英信 (本名、鋭之進) も建大に学んだ一人・・・/・・・上野の小伝を書いている川原一之は、・・・/上野は建大時代のことを黙して語らなかった。・・・/・・・石原は「・・・、さっさと満州を去った」・・・。残された力なき若者たちは・・・、その精神に手ひどい傷を負った」(pp.153-155)。
「退官してもどこへも天下らなかった」〝異色官僚〟佐橋滋さん (pp.188-191)。
「留学生の父」と慕われた穂積五一さん (p.261)。
「尋問を受けたほとんど全員が「自分は戦争に反対だった」と言って責任をの免れようとする中で・・・」、ただ一人「・・・他人の戦争責任を語らず、尋ねられても「私は知らない」と詳述を拒んだ」広田弘毅、その広田の絞首刑の判決に下された時、首席検察官キーナンは「何と馬鹿げた判決か。広田の絞首刑は不当だ」 (p.305)。
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