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●室井佑月さん:アベ様に「マスコミは甘すぎやしないか?…いっそう乱暴になるし、国民の知る権利が妨害」

2016年05月05日 00時00分45秒 | Weblog


asahi.comの社説【NHKの使命 政府の広報ではない】(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p)と、
(週刊朝日)コラム【室井佑月「問題をひた隠しにする政府をマスコミはなぜ甘やかすのか?」】(http://dot.asahi.com/wa/2016042800274.html)。

 《当局の発表をただ伝えるだけでは、報道機関の使命は果たせない。それは放送人としての「イロハのイ」だ》

 アベ様の《「公式発表」のみを事実として扱うことを求め、…ものごとを様々な角度から見つめ、事実を多面的に伝えるという報道の基本を放棄せよ》という籾井勝人NHK会長。「アベ様のNHK」と呼ばれる所以です。

   『●「川内原発を地図からトリミング」というのは穿ち過ぎか
                と思ってたら、「アベ様の犬HK」ときたら…
   『●アベ様に逆らう者は「誰一人残っていなかった」、
      ニーメラー牧師「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」

 テレ朝もふくめて…アベ様に逆らう者は「誰一人残っていなかった」状態は加速。アベ様に飼いならされるマスコミ。
 《私はTPP断固反対といったことは一回も、ただの一回もございません》…なんて言わせて、なぜ平気? なぜ、アベ様を責めないの?
 自公お維大地支持者も、アベ様から《説明したって、おまえらわからないだろ? なら、黙ってついてくればいい》と言われて、ヘイコラ投票し続けるの?

   『●「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」、
                   騙す阿呆に、騙される阿呆

   『●公約破りの自民党が推進するTPP、その旗を振るマスコミにも呆れる
   『●ISD条項はどうなった?…TPP問題、
       自民党の「悪辣」ぶりは、今に始まったことではない


 《政府に寄り添うような発言はその都度批判されてきたが、一向に改まらない。このままでは、NHKの報道全体への信頼が下がりかねない》…これは、「アベ様のNHK」に限った話しではない。マスコミ全体の話し。アベ様は、《そう堂々といい切ってしまえるお人なのだ。2012年の総選挙のポスターが、証拠として残っていてもマスコミは彼に甘すぎやしないか? そういった甘やかしが、いったい誰のためになる? 彼はいっそう乱暴になるし、国民の知る権利が妨害されるだけ》なのに。

 「闘い」続けた忌野清志郎さんは、かつて、「日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ」と仰っていました。

   『●これが民意なの?
    《「地震の後には戦争がやってくる軍隊を持ちたい政治家
     TVででかい事を言い始めてる国民をバカにして戦争にかり立てる
     自分は安全なところで偉そうにしてるだけ」。昔、有名なロック歌手が
     そう書いていた▼「日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を
     持つべきだ」という題名でつづったのは、四年前に亡くなった
     忌野清志郎さん。雑誌で連載していたエッセーをまとめた
     『瀕死(ひんし)の双六(すごろく)問屋』(小学館文庫)に収録されている》

 『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事【今日が命日…忌野清志郎の「表現の自由を奪う圧力」との闘い、そして憲法9条への美しすぎるメッセージ】(http://lite-ra.com/2016/05/post-2205.html)によると…、

   《忌野清志郎の楽曲をめぐって起きた発売中止、放送中止の圧力事件、
    その圧力に抗し続けた清志郎の言動にフォーカスをあてて、
    彼の歴史を振り返ってみたい》
   《彼の死後に起きた東日本大震災では福島第一原発が放射能事故を起こし
    また、そんな大事故が起きたのにも関わらず、その反省を活かそうともせず
    この国は原発再稼働へと急速に歩みを進めている
     また、昨年は、十分な議論もなされないまま安保法案が強行可決され、
    憲法9条の存在すら危ういものとなり始めている。天国の清志郎が見たら、
    さぞや嘆き悲しむであろう状況に我々はいる。
     そして、おそらく、私たちが彼ほどの過激な行動をとり続けることは無理だろう。
    どんな圧力を受けても、決して自分のメッセージを曲げなかった清志郎のような
    強さを持ち続けることも常人には難しい。
     しかし、それでも、忌野清志郎のことを思い出し、彼の言葉にふれたら、
    少しだけ勇気がわいてくる。明日は憲法記念日、清志郎はこんなメッセージも
    残している。

      〈この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか? 
       戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言っているんだぜ
       俺たちはジョン・レノンみたいじゃないか。戦争はやめよう
       平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう。きっと幸せになれるよ〉
       (『瀕死の双六問屋』/小学館)》

…だそうです。

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http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p

NHKの使命 政府の広報ではない
2016年5月2日(月)付

 NHKは、政府の広報機関ではない。当局の発表をただ伝えるだけでは、報道機関の使命は果たせない。

 それは放送人としてのイロハのイ。しかし、籾井勝人会長は就任から2年3カ月になるが、今もその使命を理解していないとしか思えない。

 籾井氏は、先月の熊本地震に関する局内会議で、原発に関する報道は公式発表をベースにと発言した。当局の発表の公式見解を伝えるべきだ。いろいろある専門家の見解を伝えても、いたずらに不安をかき立てるなどとも指示した。

 26日の衆院総務委員会で籾井氏は、こう答弁している。

 公式発表とは気象庁、原子力規制委員会九州電力の情報のこと。鹿児島県にある川内(せんだい)原発については(放射線量を監視する)モニタリングポストの数値などをコメントを加味せず伝える規制委が、安全である、(稼働を)続けていいといえばそれを伝えていく」と考えているという。

 災害の時、正確な情報を速く丁寧に伝えるよう努めるのは、報道機関として当然だ。自治体や政府、企業などの発表は言うまでもなく、ニュースの大事な要素である。

 同時に、発表内容を必要に応じて点検し、専門知識に裏付けられた多様な見方や、市民の受け止めなどを併せて伝えるのも報道機関の不可欠な役割だ。

 しかし籾井氏の指示は「公式発表」のみを事実として扱うことを求めているように受け取れる。ものごとを様々な角度から見つめ、事実を多面的に伝えるという報道の基本を放棄せよと言っているに等しい。

 「住民に安心感を与える」ためというのが籾井氏の言い分のようだ。だが、それは視聴者の理解する力を見くびっている

 NHK放送文化研究所の昨年の調査では、85%が必要な情報は自分で選びたいとし、61%が多くの情報の中から信頼できるものをより分けることができるほうだと回答した。

 多くの視聴者は、政府や企業などが公式に与える情報だけでなく多角的な報道を自分で吟味したいと考えているのだ。

 籾井氏は一昨年の就任会見で「政府が右ということを左というわけにはいかない」と発言。昨年は戦後70年で「慰安婦問題」を扱うか問われ、「政府の方針がポイント」と語った。

 政府に寄り添うような発言はその都度批判されてきたが、一向に改まらない。このままでは、NHKの報道全体への信頼が下がりかねない。
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http://dot.asahi.com/wa/2016042800274.html

室井佑月「問題をひた隠しにする政府をマスコミはなぜ甘やかすのか?」
 (更新 2016/5/ 2 11:30)

      (なぜ甘やかす?(※イメージ))

 あたしが今、いちばん気になっている話題は、「パナマ文書」。大企業や一部の金持ちがタックス・ヘイブンを利用し、法律スレスレの「節税」を行っていたと聞けば、良い気持ちはしない。

 アイスランドの首相はこのことで辞任に追い込まれ、イギリスのキャメロン首相も、父親が設立した投資ファンドを所有していたため、窮地に立たされている。

 4月6日付の朝日新聞デジタルによると、

   「オバマ米大統領は5日の記者会見で『税逃れは世界的に
    大きな問題だということを改めて思い起こさせた。
    多くの取引が合法で、それがまさに問題だ』と述べ、
    抜け道を防ぐ取り組みが必要との考えを示した」

 という。あたしもその通りだと思う。まず、抜け道のある法律がおかしいわけで、そこを変えなきゃならない。

 菅官房長官は日本では調査しないといっているが、それはなぜなんだろう

 増えつづける社会福祉費で、国費が足りないんでしょ。いつもそういってるでしょだから、消費税増税だって決行したわけだし

 ならば、今後のことを考え、きちんと調査をし、法の抜け道を塞ぐために動くべきではないか

 それをするつもりがないといわれれば、わざと抜け道を作っておきたい理由があるように見えてしまう。

 話は変わって、TPPについてもおなじことがいえる。政府が提出したTPP交渉資料は、ほぼすべてが黒塗りだ。

 TPP特別委員会で野党が質問しようにも、どうにもならない。

 海外とTPPの交渉をはじめてから約3年。たしか、交渉がはじまったばかりの頃は、

   「他国も絡んでいることだから、
    交渉の途中経過は話せない」

 というような説明をされていた。が、すでに、終わった交渉もある。どのような交渉がなされてその結果となったのか、私たち国民がこれから深く関わる事柄なのに、それを教えられないってどういうこと

 そういうことをされると、政府は国民のための交渉なんてしなかったんじゃないか、だから隠さなきゃならないんじゃないか、そんなふうに思えてしまう。

 安保法制のときも思ったが、ひょっとして、

   (説明したって、おまえらわからないだろ? 
    なら、黙ってついてくればいい

 とでもいわれているのだろうか。だとしても、それは難しい。

 なにしろ、この国の首相の安倍さんは、

   「私はTPP断固反対といったことは一回も
    ただの一回もございません

 そう堂々といい切ってしまえるお人なのだ。2012年の総選挙のポスターが、証拠として残っていても

 マスコミは彼に甘すぎやしないか? そういった甘やかしが、いったい誰のためになる? 彼はいっそう乱暴になるし、国民の知る権利が妨害されるだけ

週刊朝日  2016年5月6-13日号
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●半田滋さん「(レーダーも武器搭載もない)TC90練習機を貸与しても無関係でいられるでしょうか」?

2016年04月15日 00時00分46秒 | Weblog


東京新聞の半田滋さんによるコラム【【私説・論説室から】自衛隊機貸与を読み解く】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016041302000150.html)。

 《TC90を貸与しても無関係でいられるでしょうか。…日本の安全保障に直接関係のない南シナ海の問題に自衛隊がかかわれば、中国軍は東シナ海の尖閣諸島に対して威嚇してくるのは確実なのでは。南シナ海問題は、もはや対岸の火事ではなさそうです》。

   『●沖縄と報道カメラマン・石川文洋さん
   『●「韓と恨」と日本人/『週刊金曜日』(2013年1月25日、
                  928号)、927号についてのつぶやき
   『●「「3.11」から2年 封じ込められる福島」
       『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号)
   『●「敗戦特集」『週刊金曜日』
       (2013年8月9日、955号)についてのつぶやき
   『●『自然と人間』(2013年9月号、Vol.207)についてのつぶやき
   『●「主権在民 創刊1000号」 『週刊金曜日』
       (2014年7月18日、1000号)についてのつぶやき
   『●いろんな意味で疲れます・・・住民基本台帳活用と
        アイドルによる「番宣」で「果てしない夢」へGO!
   『●「最高の責任者」アベ様のオツムの中身
   『●「安倍首相と戦争」 『週刊金曜日』
      (2014年11月7日、1015号)についてのつぶやき
   『●「税金逃れをする大企業リスト」
      『週刊金曜日』(2015年3月27日、1033号)について
   『●王様による「人治主義国家」を沖縄辺野古から覆す:
       「あらゆる手法を用いて辺野古に新基地は造らせない」
    《翻って、自衛隊を「わが軍」と呼んだ安倍晋三首相の発言は、
     まともに追及される様子もない…現在の状況をつくり出しているのは、
     自民党が一強の国会というより、党内で一強となっている
     安倍首相である…閣議によって日本が変わり
     安倍首相の一人勝ちが演出される。専制的な政治手法のもと、
     国民主権がかすんでみえる。 (半田滋)》

   『●東京新聞・半田滋さん「「銃後の国民」も
     無関係ではいられない。たいへんな思いをするのは・・・」

   『●「平和」「安全」ラベル付き「戦争法案」:
      「非戦闘地域」で「後方支援したい。リスクとは関わりない」
   『●経済的徴兵制、悪徳企業型徴兵制……
            経団連が望む「1億総活躍社会」
   『●中学生を「青田買い」する自衛隊:
      「体験入隊や防衛・防災講話」という「総合的な学習の時間」も

 アベ様は戦争したくて仕方ないらしい。泥沼に足を突っ込みたいようだ。違法な手法による違憲な壊憲という綻び…、やがて綻びは拡大し、自衛隊の自制はどんどんと弱まり、アベ様の「わが軍」に変貌し、平気で余所ンチの「人殺し」に「子」を送り出すようになるわけです。「子」を「人殺し」に行かせたいという、自公お維大地支持者=「親」の心理が全く理解できない。そんな政党の議員に平気・兵器で投票できる気が知れない。「日本は法治主義国家」にはほど遠く、21世紀のこの世で、世界でも珍しい、アベ様という王様・独裁者による人治主義国家」。

   『●「教訓を学ばないアベ様ら」を教訓に選挙を:
      戦前を忘れて壊憲し、東電人災を忘れて核発電所再暴走
   『●平和憲法を壊憲し軍隊を持ち「戦争できる国」の時代に:
              「ネジレ」を取り戻し、「厭戦」の世に戻したい
    「「積極的平和主義」の名の下、自公政権は、クーデターという
     違法な手法で、違憲な破憲を行いました。平和憲法を壊憲して
     軍隊を持ち、「戦争できる国」の時代に壊質してしまいました。
     《自衛隊はきょうを境に「戦争できる」組織へと法的に変わった
     訳です。《無数の花が咲いている》大きな木を、根元から切り倒し、
     戦火・戦禍にクベようとしています。たかだか25%の自公支持者、
     そして、眠りこけた50%の「眠り猫」の皆さんによって。
      なんとか参院選で「ネジレ」を取り戻し、「厭戦」の世に戻したい。
     「人殺し」のために人を無理やり戦地に行かせるなんて御免だ」

   『●「不誠実極まりない」アベ様ら、安全保障関連法廃止法案を
                   国会にて2ヶ月に渡り店晒しするつもり
   『●アベ様ら「貧しい人」=「ぜいたくな暮らしを際限なく求め、
             欲の奴隷となって」政を行い、人殺しへと誘う
   『●アベ様に逆らう者は「誰一人残っていなかった」、
      ニーメラー牧師「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」
   『●「ネジレ」を取り戻すために重要な
     2016年4月衆院補選: アベ様の政の評価は如何に?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016041302000150.html

【私説・論説室から】
自衛隊機貸与を読み解く
2016年4月13日

 武器輸出の解禁など積極的な安全保障政策をとる安倍晋三政権は、海上自衛隊の練習機TC90練習機を初めてフィリピン軍に貸与することを決めました。フィリピン政府は領有権をめぐり中国と対立する南沙諸島の警戒監視に活用する計画です。

 フィリピン軍は南沙諸島に近いパラワン島に軍用機とは名ばかりの旅客機タイプの航空機三機を保有しています。軍の要望は海上自衛隊が保有するP3C哨戒機の提供でしたが、日本側が断り、レーダーも武器搭載もしていないTC90に落ち着きました

 南シナ海にある南沙諸島はフィリピンのほか、中国、ベトナム、マレーシアなどが領有権を主張。中国は七つの環礁で埋め立て工事を続けています。中国を警戒する米政府は駆逐艦を派遣るなど南シナ海はホットスポットとなっています。

 日本政府は南シナ海への自衛隊派遣について「負担が大きすぎる」(防衛省幹部)として見合わせていますが、TC90を貸与しても無関係でいられるでしょうか操縦法を教え、機体整備を指導するのに自衛隊が関与する可能性もあります。

 日本の安全保障に直接関係のない南シナ海の問題に自衛隊がかかわれば中国軍は東シナ海の尖閣諸島に対して威嚇してくるのは確実なのでは。南シナ海問題は、もはや対岸の火事ではなさそうです。 (半田滋
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●「ネジレ」を取り戻すために重要な2016年4月衆院補選: アベ様の政の評価は如何に?

2016年04月14日 00時00分29秒 | Weblog


東京新聞の社説【衆院補選告示 「安倍政治」問う前哨戦】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016041302000149.html

 《夏の参院選の前哨戦であり、安倍政権への評価が問われる…補選が行われるのは、町村信孝前衆院議長の死去に伴う北海道5区と、育休宣言後に不倫が発覚した宮崎謙介前自民党衆院議員の辞職に伴う京都3区の二選挙区》。

 一つは自公の不戦敗。自公お維大地に投票してはイケナイ、「眠り猫」ではイケナイ。
 衆院北海道5区の方、補選で選ぶべき候補者は誰ですか? 大西英雄氏が応援する候補者で良いの?? 京都3区の方、自公政権を支える「癒」党候補者に投票して大丈夫ですか?? 《野党同士が争う構図》ではありません、「癒」党に投票していて大丈夫ですか?

   『●「橋下(徹)行政最大の負の遺産はヘイトスピーチの隆盛」
                 …そんな彼らが今やアベ様をバックアップ
   『●衆院北海道5区の方、補選で選ぶべき候補者は誰ですか? 
                 大西英雄氏が応援する候補者で良いの??

   『●戦争屋による憲法違反の「集団的自衛権」閣議決定
          ・・・「やめろと言わないのは“許した”のと同意」
   『●アベ様に逆らう者は「誰一人残っていなかった」、
       ニーメラー牧師「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」
    「記事の中に《マルチン・ニーメラー牧師
     「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」》が引用されている。
     《誰一人残っていなかった》状態は、もうすぐそこかもしれない。
     「やめろと言わないのは“許した”のと同意」、自公お維大地に投票し、
     「眠り猫」となり投票に行かないことは、アベ様らに「同意」したこと同じ」

   『●アベ様ら「貧しい人」=「ぜいたくな暮らしを際限なく求め、
              欲の奴隷となって」政を行い、人殺しへと誘う
    「「積極的平和主義」の名の下、「自らは安全地帯にいて
     ナショナリズムをあおる政治家が姿を消さない」ニッポン。
     自公お維大地を支持し、彼/彼女らに投票するということは、
     「戦争できる国」への道の舗装をせっせと進めていることと同じ。
     人の「親」として「子」に「人殺し」へ行かせたいのでしょうか?、
     そうであるならば、ブログ主には理解不能です」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016041302000149.html

【社説】
衆院補選告示 「安倍政治」問う前哨戦
016年4月13日

 衆院の補欠選挙が告示された。夏の参院選の前哨戦であり、安倍政権への評価が問われる。選挙結果は、安倍晋三首相が衆参同日選に踏み切るかどうかも左右する。選挙戦の行方を注視したい。

 補選が行われるのは、町村信孝前衆院議長の死去に伴う北海道5区と、育休宣言後に不倫が発覚した宮崎謙介前自民党衆院議員の辞職に伴う京都3区の二選挙区。

 北海道5区は自民党公認で公明党など推薦の和田義明氏(44)と、民進、共産、社民、生活各党推薦の野党統一候補、池田真紀氏(43)との新人対決。京都3区は自民党が擁立を見送り、野党同士が争う構図となった。

 今回は、二〇一四年の前回衆院選後に発足した第三次安倍政権にとっても、今年三月発足の民進党にとっても初の国政選挙だ。

 北海道では町村氏の女婿である和田氏が弔い合戦を制することができるのか、京都では前衆院議員の泉健太氏(41)が民進党初の議席を得られるのかが焦点となる。

 北海道で自民党が敗れ、京都で民進党が勝てば政権批判の根強さが裏付けられる。参院選での野党共闘が加速し、首相が模索しているとされる衆参同日選は見送りを迫られるだろう。首相が在任中の実現を目指す憲法改正の筋書きにも狂いが生じるに違いない。二議席を決める以上に、政治の行方を左右する重みがある補選である。

 北海道5区では野党四党が安全保障関連法廃止立憲主義回復を掲げて共闘する。経済政策や環太平洋連携協定(TPP)、社会保障に加え、安保関連法も重要な争点だ。選挙区内には自衛隊基地も多く、両陣営は重点的に訴える。

 与党側は野党共闘を、日米安保条約廃棄や自衛隊解消を目指す共産党との野合だと批判する。民進党支持の保守層や組合関係者にあるとされる「共産党アレルギー」に訴え、共闘に水を差す戦術だ。

 しかし、問われるべきは歴代内閣が継承してきた集団的自衛権の行使を禁じる憲法解釈を一内閣の判断で変更し、戦後日本の専守防衛政策を変質させる安保関連法の成立を強行した「安倍政治」そのものである。

 与党側は野党共闘を「理念も政策もバラバラ」と批判するが、政権批判を糾合することは一強多弱の政治状況を転換し、政治の誤りを正すためには当然ではないか。

 全国の有権者が安倍政治に断を下す参院選の前哨戦として関心を集める補選である。中傷合戦ではない、堂々の舌戦を期待したい。
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●アベ様に逆らう者は「誰一人残っていなかった」、ニーメラー牧師「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」

2016年04月12日 00時00分25秒 | Weblog


asahi.comの記事【室井佑月 報道番組のワイドショー化に「もうどうにもできないのかしら?」】(http://dot.asahi.com/wa/2016040600172.html)。

 《それってあたしたちのためになるの? もうどうにもできないのかしら? 3月末で報道ステーションの古舘キャスターが辞めた。3月11日は、福島県で発生している小児甲状腺癌(がん)を取り上げた。そして、放射能と関係があるのではないか?と疑問を投げた》。
 《ヒトラーはワイマール憲法の条文のひとつである「国家緊急権」──「大統領は公共の安全と秩序回復のため必要な措置を取ることができる」──を悪用し、独裁者になったという。国家緊急権によって、邪魔者を徹底的に潰していった。集会やデモを禁止し、出版物を取り締まった。野党の動きを封じた後は、個人の動きにまで監視の矛先を向けた》。

   『●「教訓を学ばないアベ様ら」を教訓に選挙を:
       戦前を忘れて壊憲し、東電人災を忘れて核発電所再暴走

 報じない報道機関へ変質。嬉々としてそれを受け入れる報道機関の上層部。アベ様らと寿司や天ぷらを喰って喜んでいるようではね。「「電波」な「凶器」高市総務相の暴走と「報道現場の声」、「自粛」「忖度」「委縮」…が「内部から」」。

   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
     「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
   『●青木理さん: ジャーナリストの矜持
      「権力や権威の監視」「強者にこそ徹底した監視の目を」
   『●何度目かの「今日、死んだに等しいと思います」
       …《安倍政権の顔色ばかりうかがっている》テレ朝

 記事の中に《マルチン・ニーメラー牧師の「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」》が引用されている。《誰一人残っていなかった》状態は、もうすぐそこかもしれない。「やめろと言わないのは“許した”のと同意」、自公お維大地に投票し、「眠り猫」となり投票に行かないことは、アベ様らに「同意」したこと同じ。

   『●戦争屋による憲法違反の「集団的自衛権」閣議決定
          ・・・「やめろと言わないのは“許した”のと同意」

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http://dot.asahi.com/wa/2016040600172.html

室井佑月 報道番組のワイドショー化に「もうどうにもできないのかしら?」
 (更新 2016/4/ 7 07:00)

      (マスコミの状況に危機感…(※イメージ))

 報道ステーション古舘伊知郎がキャスターを降板した。室井佑月氏はそんなマスコミの状況に危機感を覚えるという。

*  *  *

 硬派な報道番組がなくなってゆく。反対に報道番組のワイドショー化が、顕著になってきている。国民は自分の半径3メートル以外のことは考えるな、ってことみたいだ。

 それってあたしたちのためになるの? もうどうにもできないのかしら?

 3月末で報道ステーションの古舘キャスターが辞めた。

 3月11日は、福島県で発生している小児甲状腺癌(がん)を取り上げた。そして、放射能と関係があるのではないか?と疑問を投げた。

 3月18日は、古舘さんがドイツへ飛び、民主的であるといわれたワイマール憲法が、どうやってナチスに蹂躙(じゅうりん)されたのかをリポートした。

 ヒトラーはワイマール憲法の条文のひとつである「国家緊急権」──「大統領は公共の安全と秩序回復のため必要な措置を取ることができる」──を悪用し、独裁者になったという。

 国家緊急権によって、邪魔者を徹底的に潰していった集会やデモを禁止し、出版物を取り締まった野党の動きを封じた後は、個人の動きにまで監視の矛先を向けた

 番組では、この「国家緊急権」と、自民党の憲法改正草案緊急事態条項は似ている、といっていた。

 ほんとに、そっくりだ。

 古舘さんは「日本にヒトラーが現れるようなことはないと思う」ってなことをおっしゃっていたし、ここまで読んでみなさんが頭に浮かべたあのお方の名前をあげることもなかった。

 怖いもんな。そのことも十分に伝わってきた。

 そして、その6日後のことだ。東京新聞にこんな記事が載ったのは。

 「安倍内閣が、共産党について『現在においても破壊活動防止法に基づく調査対象団体である』との答弁書を閣議決定した。民主党と決別した鈴木貴子衆院議員の質問主意書に答えたものだ」(3月24日付、こちら特報部)

 夏の参議院選に向け、野党共闘の重要な鍵になる共産党への卑劣なレッテル貼りだ。

 反ナチス運動組織「告白教会」の牧師の、あの有名な言葉を思い出した。

   「ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、
    私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。

    社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった。
    私は社会民主主義者ではなかったから。

    彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった。
    私は労働組合員ではなかったから。

    そして、彼らが私を攻撃したとき、私のために声をあげる者は、
    誰一人残っていなかった

ってやつだ。

 ひょっとして、ホップ・ステップ・ジャンプのステップ辺りに、もうこの国は踏み込んでしまっているのかもしれない。古舘さんの報ステがなくなったら、どこがこういう重要なことに気づかせてくれる あたしたちは、いったいどうなっていくのだろうか?

週刊朝日 2016年4月15日号
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●戦争屋による憲法違反の「集団的自衛権」閣議決定・・・「やめろと言わないのは“許した”のと同意」

2014年07月04日 00時00分33秒 | Weblog


nikkan-gendai.comの記事【「集団的自衛権」1日閣議決定 国民は黙って見過ごすのか?】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/151476)。
東京新聞の記事【9条破棄に等しい暴挙 集団的自衛権容認】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014070202000140.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014070202000102.html)。

 「やめろと言わないのは“許した”のと同意・・・・・・この日程も安倍首相の外遊優先。豪州に出発する前の4日までに決めてしまおうというハラで、こんな乱暴な発想で平和憲法のもとで徹してきた「専守防衛」の看板を外すなんてムチャクチャ。憲法学界の重鎮は「国民は恥辱を受けたままでいいのか」と怒りの声を上げている・・・・・・」。
 「政府がきのう閣議決定した「集団的自衛権の行使」容認は、海外での武力の行使を禁じた憲法九条を破棄するに等しい憲政史上に汚点を残す暴挙だ。再登板後の安倍晋三首相は、安全保障政策の抜本的な転換を進めてきた。政府の憲法解釈を変更する今回の閣議決定は一つの到達点なのだろう。特に、国会の「ねじれ」状態解消後の動きは速かった」。
 アベ様の暴挙。憲法違反が明確なのに、とんでもない自公政権。
 これでも目覚めない国民ならお終い。マスコミも、東京新聞や日刊ゲンダイ以外、「ねじれ」解消と浮かれていたわけで、それに乗せられた自公議員や翼賛野党議員へ投票した人達のあまりに重いツケだ。

   『●他人を「非戦闘地域」や戦場に行かせるのならば・・・、
          平和憲法を放棄し、壊憲するのならば・・・
   『●彼・彼女らに投票した人達は何も感じないのだろうか?



 「▼「明日戦争がはじまる」という詩を人に教えられた。<まいにち満員電車に乗って/人を人とも思わなくなった/インターネットの掲示板のカキコミで/心を心とも思わなくなった/虐待死や自殺のひんぱつに/命を命と思わなくなった/じゅんびはばっちりだ/戦争を戦争と思わなくなるためにいよいよ明日戦争がはじまる>▼宮尾節子さんという詩人が書いた」・・・・・・ニーメラーの「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」を思い出した。

   『●小出裕章さん、核=原子力は「違憲」という視点
   『●『メメント』読了

    「マルティン・ニーメラーの詩
       「First they came for the Communists」。
        「First they came for・・・so I did not speak out. 
         ・・・so I did not speak out. ・・・so I did not speak out.
         And when they came for me,
        there was no one left to speak out for me
.」」

   『●Nuclear:「核」と「原子力」の使い分け
    「講演のなかで、ホロコーストをまぬがれ強制収容所から生還した
       マルチン・ニーメラー牧師の「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき
       という詩を引用をしてます:

       ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、
       共産主義者でなかったから何もしなかった。

        ナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、
        社会主義者ではなかったから何もしなかった。

       学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、
        まだ何もしなかった。

        ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した
        ― しかし、それは遅すぎた。」

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/151476

「集団的自衛権」1日閣議決定 国民は黙って見過ごすのか?
2014年6月30日

   (「熱議」とはほど遠い/(C)日刊ゲンダイ)

やめろと言わないのは“許した”のと同意

 安倍政権が1日、集団的自衛権の行使を認める閣議決定を強行する意向を固めた。菅官房長官が会見で明らかにした。この日程も安倍首相の外遊優先。豪州に出発する前の4日までに決めてしまおうというハラで、こんな乱暴な発想で平和憲法のもとで徹してきた「専守防衛の看板を外すなんてムチャクチャ。憲法学界の重鎮は「国民は恥辱を受けたままでいいのか」と怒りの声を上げている――。


戦争屋手品”にはめられ恥辱を受けたままでいいのか

   「メンバーの中では議論が熟してきた」

 27日に行われた与党協議の後、自民党の高村副総裁がヌケヌケとこう言った。これまでに行った与党協議の回数はわずか10回。それも1回が2、3時間程度のもの。しかも、この数週間で論点はあちこちに飛び、収拾がつかない状態だった。

 これには専門家の間からも、「手品を見せられているようだ」と戸惑いの声が出ている。憲法学者・小林節氏(慶大名誉教授)はこう言う。

   「本来は、集団的自衛権の議論だったはずが、いつの間にか、
    『集団的』も『個別的』も区別できていない15事例の検討に移り、
    それが終了していない段階で、自衛権行使の新3要件の議論に
    なった。さらにそれも決着しないうちに、国連軍や多国籍軍の戦争にも
    参加させろという集団安全保障の話にすり替わった。あまりに論点が
    コロコロ変わるので、多くの国民には理解できなかったはず。うっかり
    していると、専門家である我々でさえ、これが憲法議論であったことさえ
    忘れるほどでした」

 論点のすり替えは、与党協議に正義がないためだ。安倍首相は、他国の戦争で母と子が逃げ遅れ、アメリカの艦船に助けられた場合……といった机上の空論を持ち出して議論を混乱させたばかりか、新3要件では、集団的自衛権を否定した1972年の政府見解をねじ曲げた

 公明党も、国民の生命、自由に「明白な危険がある場合」は集団的自衛権を発動、つまり“戦争をしていいと追認したが、何が明白な危険であるかは時の政権の考え方次第だ。逆にどの場合に行使が認められないかについては、何ひとつ具体例を出さない。そもそも国民の生命に「明白な危険」があるなら、現行の個別的自衛権で十分である。

 30日、小林節氏も名を連ねる「国民安保法制懇」が、「集団的自衛権行使は立憲主義の否定である」という緊急声明を発表する。

   「今さら解釈変更に反対しても遅いという人もいますが、追いはぎや
    強盗に遭っているのに声を上げないのは、“許した”のと同意になります。
    黙って見過ごすのと、声を上げたけど、張り倒されてとられちゃった
    というのでは、やっぱり意味が違う。多勢に無勢で、恥辱を受けて
    押し切られたという状況をつくる。そうすることで歯止めにもなるし、
    解釈改憲論者たちは言い訳を始め、ボロを出すのです」(小林節氏)

 1日の閣議決定で「戦争できる国」へ一気に加速する。国民は恥辱を受けても最後まで嫌だと抵抗すべきなのだ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014070202000140.html

【社説】
9条破棄に等しい暴挙 集団的自衛権容認
2014年7月2日

 政府がきのう閣議決定した「集団的自衛権の行使」容認は、海外での武力の行使を禁じた憲法九条を破棄するに等しい憲政史上に汚点を残す暴挙だ。

 再登板後の安倍晋三首相は、安全保障政策の抜本的な転換を進めてきた。政府の憲法解釈を変更する今回の閣議決定は一つの到達点なのだろう。

 特に、国会の「ねじれ」状態解消後の動きは速かった。

 昨年暮れには、外交・安保に関する首相官邸の司令塔機能を強化する国家安全保障会議を設置し、特定秘密保護法も成立させた。外交・安保の基本方針を示す国家安全保障戦略も初めて策定した。


◆軍事的な役割を拡大

 今年に入って、原則禁じてきた武器輸出を一転拡大する新しい三原則を決定。今回の閣議決定を経て、年内には「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)も見直され、自衛隊と米軍の新しい役割分担に合意する段取りだ。

 安倍内閣は安保政策見直しの背景に、中国の海洋進出や北朝鮮の核・ミサイル開発などアジア・太平洋地域の情勢変化を挙げる。

 しかし、それ以上に、憲法改正を目標に掲げ、「強い日本」を目指す首相の意向が強く働いていることは否定できない。

 安保政策見直しは、いずれも自衛隊の軍事的役割と活動領域の拡大につながっている。

 その先にあるのは、憲法九条の下、必要最小限度の実力しか持たず、通常の「軍隊」とは違うとされてきた自衛隊の「国軍」化であり、違憲とされてきた「海外での武力の行使」の拡大だろう。

 一連の動きは、いずれ実現を目指す憲法改正を先取りし、自衛隊活動に厳しい制限を課してきた九条を骨抜きにするものだ。このことが見過ごされてはならない。


◆現実感が乏しい議論

 安保政策見直しが、日本の平和と安全を守り、国民の命や暮らしを守るために必要不可欠なら、国民の「理解」も進んだはずだが、そうなっていないのが現実だ。

 共同通信社が六月下旬に実施した全国電話世論調査では「集団的自衛権の行使」容認への反対は55・4%と半数を超えている。無視し得ない数字である。

 政府・与党内の議論が大詰めになっても国民の胸にすとんと落ちないのは、議論自体に現実感が乏しかったからではないか。

 象徴的なのは、政府が集団的自衛権の行使などが必要な例として挙げた十五事例である。

 首相がきのうの記者会見で重ねて例示した、紛争地から避難する邦人を輸送する米艦艇の防護は、当初から現実離れした極端な例と指摘され、米国に向かう弾道ミサイルは迎撃しようにも、撃ち落とす能力がそもそもない。

 自民、公明両党だけの「密室」協議では、こうした事例の現実性は結局、問われず、「海外での武力の行使」を認める「解釈改憲」の技法だけが話し合われた。

 政府の憲法解釈を変える「結論ありき」であり、与党協議も十五事例も、そのための舞台装置や小道具にすぎなかったのだ。

 政府自身が憲法違反としてきた集団的自衛権の行使や、海外での武力の行使を一転して認めることは、先の大戦の反省に立った専守防衛政策の抜本的な見直しだ。

 正規の改正手続きを経て、国民に判断を委ねるのならまだしも、一内閣の解釈変更で行われたことは、憲法によって権力を縛る立憲主義の否定にほかならない。

 繰り返し指摘してきた通りではあるが、それを阻止できなかったことには、忸怩(じくじ)たる思いがある。

 ただ、安倍内閣による安保政策見直しの動きが、外交・防衛問題をわたしたち国民自身の問題としてとらえる機会になったことは、前向きに受け止めたい。

 終戦から七十年近くがたって、戦争経験世代は少数派になった。戦争の悲惨さや教訓を受け継ぐのは、容易な作業ではない。

 その中で例えば、首相官邸前をはじめ全国で多くの人たちが集団的自衛権の行使容認に抗議し、若い人たちの参加も少なくない。

 抗議活動に直接は参加しなくても、戦争や日本の進むべき道について深く考えることが、政権の暴走を防ぎ、わたしたち自身の命や暮らしを守ることになる。


国会は気概を見せよ

 自衛隊が実際に海外で武力が行使できるようになるには法整備が必要だ。早ければ秋に召集予定の臨時国会に法案が提出される。

 そのときこそ国権の最高機関たる国会の出番である。政府に唯々諾々と従うだけの国会なら存在意義はない。与党、野党にかかわらず、国会無視の「解釈改憲」には抵抗する気概を見せてほしい

 その議員を選ぶのは、わたしたち有権者自身である。閣議決定を機に、あらためて確認したい。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014070202000102.html

【コラム】
筆洗
2014年7月2日

 その日、日本はどんな顔をしていたか。国が何を決めたか、誰が批判したか。事実は刻まれる。半面、空気、匂い、「顔つき」は消えていく▼「ぜいたくは素敵(すてき)だ」。第二次世界大戦中、こんな落書きがあった。一九四〇(昭和十五)年、国民精神総動員中央連盟が発表したスローガンの「贅沢(ぜいたく)は敵だ」に「素」を加えた▼「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」の立て札。しばしば誰かが「工」の文字を黒く塗った。「夫が足らぬ」▼上っ面な「歴史」からにゅっとはみ出る心の澱(おり)。叫び。臭み。それもとどめおくべき記憶であろう。一日、集団的自衛権の行使を認めることが閣議決定された。この日の澱を残したい▼「明日戦争がはじまる」という詩を人に教えられた。

  <まいにち満員電車に乗って/
        人を人とも思わなくなった/
    インターネットの掲示板のカキコミで/
        心を心とも思わなくなった/
    虐待死や自殺のひんぱつに/
        命を命と思わなくなった
    じゅんびはばっちりだ/
        戦争を戦争と思わなくなるために/
    いよいよ明日戦争がはじまる>

▼宮尾節子さんという詩人が書いた。最近公開されネットで広まったと聞く市井の詩。戦争のじゅんびなぞ真っ平だが、昨日の気持ちはあの落書きのようにこの市井の詩に残るかもしれぬ。「人、心、命」が軽く扱われる状況への悲しみと怖(おそ)れ。その歪(ゆが)んだ表情こそ昨日の日本の顔である。
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●小出裕章さん、核=原子力は「違憲」という視点

2011年11月06日 00時24分43秒 | Weblog


WP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に出ていた記事http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/10/05/jul23/)の一部のみコピペ。全文はリンク先でどうぞ。

 原子力=核はこれまで良く聞いてきた小出裕章さんの主張。違憲という主張はあまり記憶になかったのですが、ニーメラー牧師の文脈でかつても語られていたような気がします。考えてみるとうなずけます。原発=原爆という兵器(につながる可能性のあるもの)なのですから、に反していますし、その他、FUKUSIMA原発人災によって、原発が色々な条文に反していたこと、反するようになったことが理解できるのではないでしょうか。様々な訴えがあったにもかかわらず、法律に準じて判決を下すべき裁判所憲法の番人であるべき最高裁は一体何をやっていたのでしょうか。

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http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/10/05/jul23/

723 原爆も原発も同じ! 憲法九条違反だ! 小出裕章(機関誌「救援」)

救援連絡センターの機関誌「救援」に掲載されていた小出氏の文章のようです。コメント欄にてちたりたさまより教えていただきました。


ちきりたさんによる、このエントリーの紹介
原爆も原発も同じ!憲法九条違反だ! 小出裕章」という表題の救援連絡センターの機関誌「救援」を読んでおりましたら、後ろから今井一氏が「えっなんやそれ?小出さんすごい内容やないか!」と覗きこんでこられ、7月23日、堅田九条の会例会・大津市での「原爆・原発と憲法九条」についての講演だと説明しました。
タイトルだけ見ますと、とても過激でびっくりします。
動画の配信は7月に載っておりましたが、ここではテキスト表示はなかったですね。



以下転載。
=====

「原爆も原発も同じ!憲法九条違反だ! 小出裕章」


1発の原爆で町がなくなった

つい何十年か前まで世界は悲惨な戦争をずっと続けていた。ナチスドイツという国がユダヤ人を中心に何百万人も虐殺したという歴史がある。ナチスはビルケナウ強制収容所にたくさんの人を収容し、虐殺した。そのことを戦後のドイツはずっと背負って自分たちがやったことを問い続けている。1985年に当時のヴァイツゼッカー大統領が、ドイツの国会で「荒れ野の40年」という有名な演説を行った。彼が何を言いたかったかというと、「歴史に目を閉ざしてはいけない。自分たちがやってきた過去をしっかりと見つめておかないと、現在をまた間違える、未来のことをまた間違える」ということ。



・・・・・・。

憲法違反の原爆・原発をなくそう

原発推進の理由は核兵器

2011
年3月11日、東電・福島原発で事故が起きた。4つある原子炉の既に3つまでが爆発してしまい、2号機だけは形はあるが、中身は原子炉が溶け落ちるという大変悲惨なことになっている。こんな原子力を何で進めるのか。未だに日本は原子力発電を続けようと言っているし、1兆円もの金をどぶに捨てて、高速増殖炉もやり続けると言っている。なぜこんなことをいつまでもやり続けるのか。

そのことをどうしても諦めきれない本当の理由は「核兵器」だ。普通の原子力発電所の稼動時にプルトニウムが出来ていて、それをイギリスとフランスに送って再処理し、日本がプルトニウムを懐に入れている。そのプルトニウムの組成は、ウランに燃えるウランと燃えないウランがあるように、プルトニウムにも燃えるプルトニウムと燃えないプルトニウムがある。普通の原子力発電所で出来てくるプルトニウムは、約7割しか核分裂をしない。残りの3割は核分裂をしないプルトニウム。


原爆を作る時、燃えるプルトニウムが90%、或いは93%くらいはほしいというのが常識。このプルトニウムでも原爆は出来ると実験で確かめられているが、やはり高性能の原爆は作りにくい。そこで日本は、これで4000発は確かに作れるが、「これではやっぱり嫌だ。もっと高性能な原爆を作りたい。」ということで高速増殖炉を作った。これを動かしブランケット=炉心を取り巻く部分に燃えないウランを入れていくと、プルトニウムに変わっていく。そこにはなんと98%の燃えるプルトニウム、超優秀な原爆材料が出来てくるのである。とにかく1基でも2基でも高速増殖炉を動かして、核分裂性のプルトニウム98%という途方も無い超優秀な核兵器材料を手に入れたいと彼らは思っている。だから、高速増殖炉を諦めないでやっていこうとしているということだ。



憲法とニーメラー牧師

日本国憲法9条は「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。第二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」 と書いてある。ものすごい明確な文章。これをどうやって解釈できるかなんて、解釈の余地もない。軍隊なんて持たない。戦争も一切しないと書いてある。日本が平和国家で、軍隊を持っていないなんて誰がどういう面をして言えるのかと私は思う。

「ナチスがコミュニストを弾圧したとき、私はとても不安だった。が、コミュニストではなかったから、何の行動も私は行わなかった。その次、ナチスはソシアリストを弾圧した。私はソシアリストではないので、何の抗議もしなかった。それからナチスは学生・新聞・ユダヤ人と順次弾圧の輪を広げていき、その度に私の不安は増大した。が、それでも私は行動しなかった。ある日、ついにナチスは教会を弾圧して来た。そして私は牧師だった。が、その時はすべてがあまりにも遅すぎた。」ドイツ福音主義教会のマルチン・ニーメラーという牧師の言葉である。
ニーメラー牧師という人は、先の戦争の時に初めは戦争に加担していた一人。それでも途中で戦争反対の活動を始めた。ニーメラー牧師はナチスに捕らえられて強制収容所に入れられ、危うく死ぬところだったが、戦争が終わる時にようやく救出されて生き延びた。彼は「収容所に入れられていたから何もできなかった」と言うとことはできる。だが、人が焼き殺されている時に、ニーメラー牧師はまだ自由な人間としてドイツにいた。弾圧のことをどこまで知っていたかは別にしても、ドイツで自由な人間として彼は生きていた。



歴史に眼を閉ざすな

歴史というものは、しっかり見つめ、現在そして未来につなげていかなければいけないと思う。原発事故として起きている問題も同じだと思う。私は今、全く自由な人間として生きている。警察から拘束されているわけでもない。刑務所にいれられているわけでもない。今、日本では原子力というものが進められ、大変な悲劇が福島で進行している。そんな悲劇をものともしないで、日本が原子力を進めるということは、要するに核兵器を持ちたいということだ私は思っている。それに何の抵抗もしないまま生きるということは、ニーメラー牧師が後悔したように、いずれ私自身も後悔しなければいけないと思う。私は、なんとか原子力の真の姿を多くの人たち伝えることで、今の原子力を止めたいと願うものです。


(2011年7月23日、堅田九条の会例会・大津市での「原爆・原発と憲法九条」についての講演より)

http://qc.sanpal.co.jp/info/1339/
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●Nuclear:「核」と「原子力」の使い分け

2011年08月06日 00時03分39秒 | Weblog


CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-August/010986.html)。

 WP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/に記事(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/24/shiga-jul-23/)が出ていましたので、出張から帰宅後、数日前に私もこの映像を見ました。タイトル通りの講演であり、FUKUSIMAについてはほとんど触れられていません。私も、この有名なニーメラーさんの詩の部分、印象に残りました。

==========================================
http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-August/010986.html

[CML 011118] 小出裕章氏 講演録  「原爆・原発と憲法9条」
2011 8 3 () 19:04:46 JST

・・・・・・。

原発と原爆、戦争との関係をわかりやすく話されています。
ぜひ、ご覧ください。

講演録(テープ起こしと写真):
  http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/2929656.html

> 7
月23日(土)小出裕章氏 講演 「原爆・原発と憲法9条」

>  堅田9条の会【その①】 
> 滋賀県大津市 日本基督教団  堅田教会

その動画:
  http://www.ustream.tv/recorded/16185189


講演のなかで、ホロコーストをまぬがれ強制収容所から生還した

マルチン・ニーメラー牧師の「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」
という詩を引用をしてます:

  ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、
  共産主義者でなかったから何もしなかった。

  ナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、
  社会主義者ではなかったから何もしなかった。

  学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、
  まだ何もしなかった。

  ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した
  ―しかし、それは遅すぎた
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