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『メメント』(memento)、8月に読了。森達也著。実業之日本社。2008年9月、初版第1刷。
「「メメント」の意味は「想え」」(p.286)。「ラテン語で「死」は「モリ」と言う。メメント・モリ。死を想う。」(p.16)。
『放送禁止歌』(p.47)。「ヨイトマケの唄」、「イムジン河」。
森巣博さん(p.131、161)。石坂啓さん(p.244)。枡野浩一さん(p.266)。
「・・・何といっても天下の『鋼の錬金術師』のストーリーに、多少の影響を与えたのだ・・・」(p.229)。「『A』と『A2』に、なぜ僕はこれほどにこだわるのか。戦争が嫌だからだ。・・・。/でも戦争だけは例外だ。・・・だから絶対に、今のこの日本社会の傾向に抗う」(p.230)。
マルティン・ニーメラーの詩「First they came for the Communists」(p.248)。「First they came for・・・so I did not speak out. ・・・so I did not speak out. ・・・so I did not speak out. And when they came for me, there was no one left to speak out for me.」
拉致報道の狂乱と黙殺。1200℃で焼かれた遺骨からDNAを抽出!? 「「Nature」に、「火葬された標本を鑑定した経験はこれまで一度もない。・・・サンプルが汚染されていた可能性がある」と、吉井講師自身が語ったインタビューが掲載された。つまり厳密な鑑定ではないことを、当の本人があっさりと認めているわけだ。・・・。/「Nature」は三度にわたってこの問題を取り上げたが、日本政府はこれを黙殺した」(p.267)。
染色体末端のテロメア=「回数券」(p.276)。「・・・バクテリアのDNAは環状・・・。つまりテロメアが無い。だから寿命がない」。
「「がん細胞は老化しないのですか」/「しません」/・・・要するにガン細胞もテロメラーゼを持っている。だから無限に増殖する」(p.278)。
帯から。「ペットの寿命。死後の世界について。宗教が果たす役割。戦争や大量殺戮が起きる理由。殺人事件はなぜニュース・バリューを持つのか。細胞不死のメカニズム。人生で残された時間の量・・・・・・etc.etc。煩悩を繰り返すドキュメンタリー作家が、死に関する様々な事象に想いをめぐらせ、考察し続けた二年半の記録。森達也版〈メメント・モリ〉」。
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