Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●少なくとも2016年の国連女性差別撤廃委員会の参加者へのヘイト発言以来、今も一貫してヘイトをまき散らす国会議員をヅボヅボ脱税党は許し、公認

2024年04月01日 00時00分00秒 | Weblog

サケ漁をするアイヌ民族の畠山敏さん… (東京新聞2019年9月2日)↑】


(2024年03月24日[日])
まず、木原育子記者の受賞について。

   『●杉田水脈氏をヅボヅボ《党や政権内に厳しく責任を問う様子も見られない》
      …自民党やキシダメ首相・自民党総裁の人権感覚は彼女と同じだから
   『●杉田水脈氏は《啓発》されず…《この発言をゆるし公認を出し続けている
     自民党自体が差別的であることに気づいていないのならば、既にそれは同罪》
   『●東京新聞木原育子記者【こちら特報部/「盗ったものは謝って返して」
     アイヌ民族が求める遺骨返還 「慰霊施設」に集めて移管じゃ浮かばれない】

 東京新聞の記事【こちら特報部/木原育子記者「記者としてできることをしたい」 アイヌ差別めぐる報道を評価、メディア・アンビシャス大賞表彰式】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/314221?rct=tokuhou)。《市民の立場から優れた報道を表彰する団体「メディア・アンビシャス」の表彰式が9日、札幌市内であり、東京新聞特別報道部の木原育子記者によるアイヌ民族差別問題に関する報道に表彰状などが贈られた。木原記者は「アイヌ民族の歴史を伝えることは、私を含めた和人側の加害性に向き合うことだった。悩みながら伝えた」とあいさつ。「近年はSNS(交流サイト)を中心にアイヌ民族への差別や偏見が強まっている明治政府が先住民の土地や言葉、文化を奪ったのと同じように、形を変えてアイヌ民族を追い詰めている。記者としてできることをしたい」と語った。報道はアイヌ民族の遺骨返還を巡る実態や先住民の権利問題に切り込む内容。選考委員は「丹念な取材により、植民地支配の歴史的背景に触れつつ、昨今の『アイヌ民族の商業利用』に関する無自覚な差別にも鋭く切り込んだ」と評価した》。

   『●森達也監督《特に不安や恐怖を感じた時、異質なものを見つけて排除しよ
     うとする…この場合、髪や肌の色、国籍、民族、信仰、そして言葉。》
    「大谷昭宏さん《監督は…「…そして言葉何でもいい」と言う。
     翻って現代の社会チマ・チョゴリに、アイヌの民族衣装、
     身なりで人をあげつらう女性議員がいる。「朝鮮人虐殺の記録は
     政府内には存在しない」と言い張る官房長官がいる。虐殺された
     朝鮮人の慰霊式に長年送ってきた追悼文を「史実は歴史家の判断に
     まかせるべき」と言って、突如、取りやめた都知事がいる。
     100年、何も学ばなかった人がいる100年、何かを学ぼうとさえ
     しなかった人がいる-。》」

 さて、大谷昭宏さん《翻って現代の社会。チマ・チョゴリに、アイヌの民族衣装、身なりで人をあげつらう女性議員がいる》。〝四月バカ〟では済まない、本質的●●・第2号。第1号は彼女を取り立てた親分。《アイヌ当事者の多原良子さん…によると、認定対象は2016年にスイスで開かれた国連女性差別撤廃委員会の参加者について「…」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」と書き込んだブログやツイッター(現X)の投稿など計3件。委員会に参加した多原さんが人権救済を申し立てていた》(東京新聞)。それを許し続ける、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」「不明」党とキシダメ政権。党や政権が差別体質そのものである証左。「杉田水脈氏をヅボヅボ《党や政権内に厳しく責任を問う様子も見られない》…自民党やキシダメ首相・自民党総裁の人権感覚は彼女と同じだから」、「杉田水脈氏は《啓発》されず…《この発言をゆるし公認を出し続けている自民党自体が差別的であることに気づいていないのならば、既にそれは同罪》」。
 東京新聞の記事【こちら特報部/杉田水脈氏に人権侵犯されても「黙ってるわけにいかない」 多原良子さんが語るアイヌ女性への「複合差別」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/316286)によると、《先住民族であるアイヌ民族に対するヘイトスピーチがやまない。憎悪をあおるような国会議員すらいる。アイヌ民族の中でも女性たちは、民族差別に女性差別が加わる複合差別」にさらされているとして、20年以上前から国連で訴えてきた。中心になったのがアイヌ民族の多原良子さん=札幌市=だ。今なお続くヘイトにどう対峙(たいじ)すべきなのか。多原さんと先住民族ゆかりの地を巡りながら考えた。(木原育子)》


   『●『ドキュメント 憲法を獲得する人々』読了(4/4)
    「【田中伸尚著、『ドキュメント 憲法を獲得する人々』】……
     その他、「「神主の娘」の意見陳述」の木村さん、
     「揺れる心で「アイヌ宣言」」の多原さん、
     「在日だけど、日本社会の一員だから」の徐さん、
     「沖縄に基地があるかぎり」の中村さん」

   『●「「希望はTPP。」なのか」
      『週刊金曜日』(2013年4月12日、939号)

    「平田剛士氏【アイヌ人骨〝発掘〟研究の実態は依然不明 
     北大のずさんな管理が発覚】……」

   『●「安倍首相の暴走と「妄想」」
      『週刊金曜日』(2014年2月7日号、978号)について

    「平田剛士氏【いまだ返還されず 全国12大学にアイヌ遺骨1636体!】、
     「遺骨を返還すれば大学自体も癒される。アイヌも力を得て、
     誇りを取り戻せるはず……より人間的な大学に変わるための
     チャンスととらえることもできる」」

   『●【<金口木舌>二風谷判決と沖縄】:
     「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み…先住民族に該当する」
    《「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み、独自の文化を保っており、
     先住民族に該当する」。1997年3月、札幌地裁で言い渡された判決に
     原告のアイヌ民族の人々は驚き、涙を流した ▼司法の場で初めてアイヌを
     先住民族と認めた、二風谷(にぶたに)ダム建設を巡る訴訟の判決だ…
     ▼しかし政府は沖縄の人々の権利保護を求めた国連自由権規約委員会
     勧告を無視

   『●《アイヌ民族…サケの捕獲は認められた先住権…
      儀式用のサケ十数匹を捕獲…サケ漁をするかどうかは自己決定権だ》

    《畠山敏さん(77)が、サケの捕獲は認められた先住権だとして、
     道の許可を得ずに儀式用のサケ十数匹を捕獲した。道職員が制止する
     場面もあったが、畠山さんは「サケ漁をするかどうかは自己決定権だ」
     として決行した。》

   『●【<金口木舌>サケ漁は自己決定権】…《アイヌ民族は
     先住民族と認められたが、権利回復の闘いは沖縄同様、道半ば》

    《▼アイヌ民族は先住民族と認められたが、権利回復の闘いは
     沖縄同様、道半ばだ
。「アイヌモシリ(北海道)に土足で
     上がり込んできた和人には左右されない
」と訴える畠山さんの
     言葉は重くて深い》

   『●《「アイヌの伝統」…捨て身ともいえる畠山さんの行動が
      先住民族とは何かを問いかける》…そして、「言葉」を殺すな!
   『●「国が象徴空間に集約することに我慢がならない。
           先祖の遺骨をコタンに返してほしい」
   『●琉球遺骨返還請求訴訟《旧京都帝国大…の人類学者が今帰仁村の
     百按司墓から持ち出した遺骨を京大が占有》は違法…京都地裁が請求を棄却
   『●琉球遺骨返還請求訴訟《沖縄アイデンティティーのよりどころである
     遺骨を本来あるべき場所に-という原告の訴えが…入り口論》で棄却
   『●《柔らかな響きと独特の語感が特徴のアイヌ語は、消滅の危機にある
      とされています》…萱野茂さんは「言葉は民族の証」と訴えてきた
   『●【<金口木舌>差別を乗り越える】…《アイヌ民族…差別を乗り越え固有
      の歴史、文化を守るすべを模索する状況は沖縄にも通じている》(1/2)
   『●【<金口木舌>差別を乗り越える】…《アイヌ民族…差別を乗り越え固有
      の歴史、文化を守るすべを模索する状況は沖縄にも通じている》(2/2)
   『●東京新聞【アイヌ実名中傷動画を拡散 自民・杉田水脈氏、民族差別
     助長】《差別的言動を繰り返す…さらなるレイシズム助長》する醜悪さ

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/316286

こちら特報部
杉田水脈氏に人権侵犯されても「黙ってるわけにいかない」 多原良子さんが語るアイヌ女性への「複合差別」
2024年3月21日 12時00分

 先住民族であるアイヌ民族に対するヘイトスピーチがやまない。憎悪をあおるような国会議員すらいる。アイヌ民族の中でも女性たちは、民族差別に女性差別が加わる複合差別」にさらされているとして、20年以上前から国連で訴えてきた。中心になったのがアイヌ民族の多原良子さん=札幌市=だ。今なお続くヘイトにどう対峙(たいじ)すべきなのか。多原さんと先住民族ゆかりの地を巡りながら考えた。(木原育子


◆北海道大学の敷地内にアイヌゆかりの場所

 国際女性デーの8日、札幌市の北海道大学キャンパスを歩いた。正門から雪道で30分以上。北の外れにある「遺跡保存庭園」にたどり着いた。「雪に覆われているけれど、くぼんだ所があるでしょ。ここが竪穴住居の跡よ」と多原良子さんが説明してくれた。

 北海道人類史に登場する縄文人、続縄文人、擦文(さつもん)人は地面を掘り下げた竪穴住居に暮らしていた。それに続くアイヌ文化期に入り、地面の上に家(チセ)が建てられるようになった。キャンパスからはアイヌ民族の集落(コタン)があった痕跡も出土している。

     (祭具「イナウ」の近くでアイヌ民族が受け継いできた
      文化について語る多原さん=北海道大学内の遺跡保存庭園で)

 ただ、庭園の看板には、「古代の村落」「往時の状況をしのぶ事ができる」と説明するだけで、アイヌ民族の暮らしがあったとは書いていない。キャンパスは、北大の原型を創ったクラーク博士の銅像や功績をたたえる碑は多いがアイヌ民族の文字はない

 2023年度の北大入学式で宝金(ほうきん)清博学長が「北海道大学が設置される以前は、アイヌの方々が暮らす集落があり、日々の生活の糧を得ていました」と異例の言及。「この地に学ぶ私たちは、こうした歴史を忘れてはならない」とあいさつし、アイヌ民族らを驚かせた。

 コタンの存在を大学側が認める好転の兆しだが、それ以外には今のところ目立った動きはない。


◆「コスプレおばさん」と揶揄されて

 跡地では、アイヌ民族の有志らがヌササン(祭壇)をしつらえ、シンヌラッパ(先祖供養)をしてきた。この日も降り積もった雪中から、祭具のイナウが顔を出していた。多原さんは「アイヌ民族にとっては祖先が暮らした神聖な場所です」とそう重くつぶやいた。

 アイヌ民族の納骨堂にも向かった。手入れされていないとみられ、納骨堂周辺だけがうずたかく雪に覆われている。多原さんは「訴え続けないと、アイヌ民族の存在自体がなきもの、見えないものにされてしまう」と力を込める。

 多原さんが広く知られるようになったのは昨年3月、自民党の杉田水脈衆院議員が書き込んだアイヌ民族に対するブログを巡り、法務局に人権救済を申し立てたことだ。杉田氏は16年にスイスであった国連女性差別撤廃委員会に参加した多原さんらについて、「アイヌの民族衣装のコスプレおばさん」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」とつづっていた。

     (自民党の杉田水脈衆院議員=3月19日、国会で)

 昨年9月に人権侵犯が認定されたが、中傷は続く。この日も杉田氏はX(旧ツイッター)投稿で、多原さんらを日本に存在しない差別を話す人たち中傷。多原さんがしんぶん赤旗の記事で、アイヌ女性の健康保険加入率の低さを指摘したことに触れ、「『アイヌ女性は健康保険に加入できない』なんていう嘘(うそ)を吹聴する場ではありません」と書き込んだ。

 多原さんが訴えた根拠は、04〜05年にアイヌ女性241人を対象に実施されたアンケートだ。健康保険への未加入者は15%に上っていた。多原さんは言う。「民族の歴史を否定する発言に『またか…』と思うが、黙っているわけにはいかない。違うものは違うと言わないと歴史そのものを変えられてしまう


◆アイヌの「特徴」が気になって

 多原さんは道央圏の南部に位置する勇払(ゆうふつ)郡鵡川町(現むかわ町)の出身。8人きょうだいの三女として生を受けた。

 アイヌ民族が多い地域だったが、先住民族であることを意識し始めたのは高校生の時だ。長距離走が得意で陸上部から勧誘されたが、短パンをはくと肌が露出し、アイヌ民族の身体特徴が強調されるのではと気になり、辞退した。「たったそれだけのことでと思うかもしれないが、とても悩ましかった」

 家庭の都合で高校2年で中退。川崎や横浜に働きに出て、住み込みで働いた。和人(アイヌ民族からみた日本人)の女性と一緒にお風呂に入らなければならなくなった時、身体を見られている視線が刺さった。

     (アイヌ民族が受け継いできた文化について語る多原さん)

 道内に戻って20歳で和人の男性と結婚。3人の子を授かった。「本当に普通の主婦。私がそうではなかったので、子どもたちに教育は受けさせたいと必死でした」と振り返る。

 転機は子育てがやや落ち着いた1976年ごろだった。北海道アイヌ協会札幌支部に入会。その後、協会で働き始めた。父親が町議で、アイヌ民族の福祉向上に奔走しており、興味がわいたからだ。

 協会員として、同化政策などアイヌ民族の不遇な歴史を学んだ。アイヌ民族の生活相談員として困りごとに耳を傾け、自分自身に先住民族としてのアイデンティティーが養われていくのが分かった。それまでは「アイヌ民族であることは恥ずかしいことで、人に知られてはいけない」「夫や友人にも積極的に言わないようにしてきた」が、意識は変わっていった


◆20年前から状況は「変わっていない」

 協会で要職を歴任し、2003年には米ニューヨークであった国連女性差別撤廃委員会に参加した。同委員会は日本政府への勧告で先住民族の女性に言及。「複合的な形態の差別と周縁化に懸念を表明する」として、アイヌ女性という複合差別が初めて認識された。

 あれから20年余。現状は変わっていない、と多原さんは感じている。「例えば、国際女性デーに合わせて女性管理職の割合を示すジェンダーギャップ指数が発表されるが、そもそもアイヌ女性は管理職がいるような企業や団体にほとんど就職できなかった。和人女性と、同じ土俵で語ることさえ許されなかった」と話す。

     (アーティストとしての一面を見せる多原さん。
      ポーランドなどで高く評価されている=短編映画
      「アイヌとカムイのためのレクイエム」より、
      アマレヤ劇団提供)

 現在、北大を拠点にアイヌ女性が集う「先住民フェミニズム研究会」に月に1度参加し、複合差別問題などを学んでいる。ほかにもデモや国会内での集会を通じ、偏見や差別の解消に取り組む多原さん。活動の場は幅広い。

 こんな一面もある。17年から、ポーランドを代表する独立劇団「アマレヤ劇団」と共同プロジェクトを実施している。ナチス・ドイツやソ連に占領されたポーランド人とアイヌ民族は共に、故郷を奪われた経験をしている。その痛みと抵抗の歴史について、多原さんはアーティストとしても表現してきた。


◆アイヌ民族の精神文化「発信、共生したい」

 21年には、双方で作った舞踏劇を一つに合作した短編映画「アイヌとカムイのためのレクイエム」を製作。日本側の多原さんらは、先述の北大キャンパス内の遺跡保存庭園で撮影した。

     (短編映画「アイヌとカムイのためのレクイエム」に
      出演した多原さん(手前左)らアイヌ民族の女性たち
      =アマレヤ劇団提供)

 台本はなく、ワークショップで思いを語り合いながら、身体全体で表現し、形にしていく。「表現していることだけで頭も心もいっぱいにできる」。先住民族としての傷つきを忘れられる瞬間でもあった。

 アイヌ女性として、今後どんな社会を望むか。「アイヌ民族の差別解消は、男性だけでなく、女性だけでなく、アイヌ民族全体がそれぞれの苦難に意識を高めて、ともに差別に向かい合った時、初めて真の解放運動となり得る」と話す。そして「人は本来、自然なくして生きていけず、それを近年まで保持してきたのがアイヌ民族だったそういう精神文化を発信し、共生していきたい」と続けた。


◆デスクメモ

 法務当局から人権侵犯と認定されても「差別するつもりはない自己正当化し、中傷を重ねる国会議員がいるその言動に「いいね」を送る一定の層が存在する。「訴えないと見えないものにされる」という多原さんの言葉は重い。日本の醜い一面に私たちは向き合わねばならない。(北)


【関連記事】杉田水脈氏「私は差別をしていない」新たな動画が波紋 かばう岸田首相 差別発言は法的に止められないの?
【関連記事】杉田水脈議員に「人権侵犯」の認識はあるのか? 繰り返す弱者への蔑み 自民党が責任問わないのはなぜ
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●アベ様案件…(武田砂鉄さん)《近場から放たれる「病人なんだから」という、勝手に設けられた除外規定を素直に受け止め過ぎでは》?

2020年09月18日 00時00分13秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



cakeshttps://cakes.mu/)のコラム【ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜 武田砂鉄/安倍晋三首相が辞めたからといって】(https://cakes.mu/posts/31497)。

 《むしろ、国政における最終的な決定権は国民にあるとする「国民主権」なのだから、代わりに政治を行なっている人・行なってきた人の仕事は常に問われる必要がある。難病を患っていると聞けば、当然、快復に向かうことを祈る。それと、やってきたことを厳しく問うのは、当然両立する。近場から放たれる「病人なんだから」という、勝手に設けられた除外規定を素直に受け止め過ぎではないか。》

 全てのアベ様案件、《その責任をとってから、辞めてほしい》(前川喜平さん)ものだ。《病気》であるかどうかとは関係なく、それが、アベ様案件の責任を《除外》する言い訳にはならない。当たり前のこと。そして、2020年9月16日、元・最低の官房長官が首相となりました。大惨事アベ様政権です

   『●【金子勝の「天下の逆襲」/野党は「消費減税で戦う」ではなく
      ニューディール議論を】…最悪な税制なんかを導入したが故に…
   『●さようならアベ総理、そして、こんにちはアベ様…数々のアベ様案件
       について真相を解明し、真の「責任」を果たしていただきましょう
    「2020年8月28日(金)午後、漸くこの日を迎えました
     アベ様が首相辞任を表明しました

   『●斎藤貴男さん【二極化・格差社会の真相】《法令を順守しなければ
     ならないのは、誰よりも貴君ら自身、警察権力なのだと自覚したまえ》
   『●前川喜平さん《数々の政策の失敗…行政の私物化について、納得できる
       説明をし、ちゃんと謝罪し、その責任をとってから、辞めてほしい》
   『●《官邸職員による“腕つかみ質問阻止”》事件…南彰さん《ついに
     質問妨害が、実力行使に発展…安倍晋三首相の記者会見での出来事だ》
   『●浜矩子さん《日本をこの狂った道から正しい道に戻さなくては
     ならない。安倍政権はそれほど激しい歪みを日本経済に遺したのです》
   『●アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、いま黒塗りに
     なっている夫がうつ病になった経緯であるとか、出すのは簡単なことだ》
   『●《権力をほしいままにし、国家を私物化してきた安倍首相も官邸を
      出てしまえば“ただの人”…司直の手に落ちることになるのか》?
    《「密室談合」による菅官房長官の次期総理就任を許していいのか!
     GoTo、沖縄いじめ、公文書改ざん、メディア圧力の最大の戦犯 
     …まさに、菅官房長官が陰に陽に繰り広げてきたメディア工作により
     忖度が広がり、スキャンダルや疑惑が持ち上がっても批判的な報道が
     徹底してなされず、安倍政権は約8年もの長期政権となったわけだが、
     当然、菅官房長官が次期総理となれば、メディア圧力はさらに激しさを
     増し、安倍政権以上に批判が封じ込められることは必至だ

   『●アベ様広報紙・産経《むしろ記者たちの質問する権利を奪おうとする、
        目を疑うような記事が出た》…《メディアコントロール》の成果
   『●《「安倍総裁をしっかりと継承する」「安倍政権が進めてきた改革の
     歩みをけっして止めるわけにはなりません」》…より陰湿・悪質・強権
   『●《「安倍総裁をしっかりと継承する」「安倍政権が進めてきた改革の
     歩みをけっして止めるわけにはなりません」》…より陰湿・悪質・強権
   『●《悪夢…民主党》総裁選では「全国で遊説することなく、国民に広く
      考えを示さず、政策論争を深めなかった」と当て擦っておきながら…

 毎日新聞の【安倍政権が残したもの】シリーズの冒頭の一部を以下に抜粋。タイトルからもこの7年8カ月の《悪夢》ならぬ「地獄」が浮き彫りに。
 【安倍政権が残したもの/類を見ない「言葉」の空疎さと不誠実さ 小田嶋隆さんが見た7年8カ月】(https://mainichi.jp/articles/20200901/k00/00m/010/214000c)、《コロナ対応などでは適切な判断をする自信がないのに、後継者選びに関しては判断ができる、というのは矛盾しています。つまり、次にどんな政権ができて、自分をどう断罪するのかを見極める余力を残しての辞任だったということです》。
 【安倍政権が残したもの/忖度競争を招いたゆがんた倫理観 古賀茂明氏に聞く官僚支配の弊害】(https://mainichi.jp/articles/20200901/k00/00m/010/271000c)、《安倍政権の特徴の一つが、人事を武器にした強力な官僚支配だ。政権の方針に従わない官僚は冷遇される一方、重用される官僚は官邸官僚と呼ばれ、大きな力を持った。その結果、学校法人「森友学園」問題を巡る財務省幹部の国会偽証や文書改ざんに象徴される「忖度(そんたく)」がはびこった。国の屋台骨を支えるはずのエリート官僚集団が骨抜きにされた弊害について、元経済産業省官僚の古賀茂明氏に聞いた》。
 【安倍政権が残したもの/「女性活躍」保守ならではの成果と限界 治部れんげさんの評価】(https://mainichi.jp/articles/20200902/k00/00m/010/157000c)、《安倍晋三政権の目玉政策の一つが「女性活躍」だった。2014年、安倍首相は所信表明演説で「女性が輝く社会」を掲げ、翌年には女性活躍推進法が成立した。一方で、各国の男女格差を測るジェンダーギャップ指数では日本の順位は下がり続け、その家族観やジェンダー観を批判されることも多かった。女性の就業やジェンダーを巡る問題に詳しいジャーナリストの治部れんげさんに、評価を聞いた》
 【安倍政権が残したもの タカでなく「平々凡々なお坊ちゃま」 青木理氏が指摘する、深刻な負の遺産】(https://mainichi.jp/articles/20200905/k00/00m/010/133000c)、《安倍晋三首相は、戦争の放棄を定めた憲法9条を軸に憲法改正を最大の課題に掲げ、タカ派的な姿勢をとり続けてきた。そのような政治的姿勢はどのように形成され、日本社会にどのような影響を与えたのだろうか。政権をウオッチし、安倍首相を祖父、父の代からたどった評伝「安倍三代」の著者でもある、ジャーナリストの青木理さん(53)に聞いた》。
 【安倍政権が残したもの/「公私を区別すること」 子どもたちには学んでほしい 前川喜平氏】(https://mainichi.jp/articles/20200904/k00/00m/010/013000c)、《安倍晋三首相が熱心に取り組んだテーマの一つが「教育」だ。政府に「教育再生実行会議」を設置し、さまざまな教育政策を実行してきた。安倍首相の狙いは何だったのか。文部科学省の幹部として安倍政権の教育政策に深く関わる一方、退任後は加計学園獣医学部新設問題で「総理のご意向文書の存在を認め行政がゆがめられたと語るなど、政権を厳しく批判してきた元文科省事務次官の前川喜平さん(65)に聞いた》。
 【安倍政権が残したもの/官邸主導の密室談合政治 「居抜き内閣」ならばより強権に? 森功氏】(https://mainichi.jp/articles/20200905/k00/00m/010/295000c)、《第2次安倍政権の7年8カ月余、「官邸が」「官邸によると」という枕ことばがついたニュースを幾度となく目にしてきた。まさに「官邸主導政権」だったのは、誰もが認めるところだろう。次期首相として菅義偉官房長官が本命視されているが、そうなると官邸主導も継続されるのだろうか。「官邸官僚」や「総理の影 菅義偉の正体」などの著書があり、官邸取材を長年続けてきたノンフィクションライターの森功さん(59)に、官邸主導政治の功罪と今後の見通しを聞いた》。
 【安倍政権が残したもの/弱者は切り捨て、戦中の隠蔽体質 「泥船」7年8カ月 作家・中島京子さん】(https://mainichi.jp/articles/20200906/k00/00m/010/045000c)、《特定秘密保護法安全保障関連法森友文書改ざん……。戦前・戦中の庶民の暮らしを描いた「小さいおうち」で知られる直木賞作家、中島京子さん(56)は、第2次安倍政権下で多くの問題が指摘されながらも強行採決された法案や数々の不祥事に対し、国会前のデモに参加して抗議の声を上げてきた。中島さんが泥船と表現した長期政権が醸し出した時代の空気とは――。》

 最低の官房長官無《責任政党》総裁、そして次期首相となれば、上記のような数々のアベ様案件の解決は大きく遠のき、これら官僚支配政治の私物化、《メディアコントロール》などはより一層陰湿さ、悪質さ、強権の度合いを増すことになる。

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https://cakes.mu/posts/31497

ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜
武田砂鉄

安倍晋三首相が辞めたからといって
2020年9月2日

安倍晋三首相が健康問題を理由に突然辞任を発表しました。安倍の病気を揶揄するような発言や、病気でさえ本人の責任とする発言をする人たちに批判が起きています。ただ、それとは別に「病気なんだから」と批判を緩めることは正しいのでしょうか武田砂鉄さんが考えます。


「病人なんだから」は病人に対して失礼では

 病人なんだから厳しい言葉を向けてはいけない、という姿勢は、これほど病人に対して失礼なこともない。病状に対する揶揄はしてはならないが、当人に対する評定まで慎み、万事を無効化するのは病と戦いながら生きている人の生活ってものを雑に処理している。様々な局面で、いかにして治療を続けながら仕事・暮らしを維持できるかが模索されているし、今回ならば、安倍晋三首相は会見で「(辞任後は)一議員として支えてまいりたい」と述べている。議員としての仕事を続けるのだ仕事を続けるのならばこれまでの仕事が問われなければいけない。実際の体調を外野から知ることはできないが、本人が議員としての活動を継続する意向を示している以上、彼がこの8年近く何をやってきたのか、引き続き厳しく査定されるのは当然のことである。


「明日からダイエットをやろうと思っています」政治

 安倍に向かう手厳しい声に対して、「『お疲れ様』くらい言えないものなのか」(橋下徹)や「選挙に出て総理になってから言ってもらいたい」(金子恵美)などと、特別な立場にいる人が満身創痍で働き終えたのだから、まずは感謝だろうと述べる声がやたらと目立つ。だが、この国の政治制度は、国民が首相を敬う制度ではなく、むしろ、国政における最終的な決定権は国民にあるとする「国民主権」なのだから、代わりに政治を行なっている人・行なってきた人の仕事は常に問われる必要がある。難病を患っていると聞けば、当然、快復に向かうことを祈る。それと、やってきたことを厳しく問うのは、当然両立する。近場から放たれる「病人なんだから」という、勝手に設けられた除外規定を素直に受け止め過ぎではないか。

 会見の冒頭挨拶で安倍は、「政治においては、最も重要なことは結果を出すことである」と述べた。これまでも繰り返し述べてきたお得意のフレーズだ。そう述べた後で、実現できたことと実現できなかったことを並べた。実現できなかったことについて、拉致問題の解決、ロシアとの平和条約の締結、憲法改正を並べた上で、「痛恨の極み」「断腸の思い」とした。あたかももう少しで達成できたかのような印象を与える言葉遣いだったが、具体的に動いた形跡はない。ただただ、「いや、ほんと、すぐにでもやろうと思っています」と言い続けてきた事案だ。「明日からダイエットをやろうと思っています」と言い続けることはダイエットではない。


手厳しく問われるべき案件から逃げ続けた

 一方で、実現したことについて、冒頭挨拶では具体的に語らなかった。「様々な課題にチャレンジしてまいりました。残された課題も残念ながら多々ありますが、同時に、様々な課題に挑戦する中で、達成できたこと、実現できたこともあります」とした上で、「国政選挙の度に力強い信任を与えてくださった、背中を押していただいた国民の皆様」に感謝をした。要約すると、「色々頑張ってきました。応援してくれた皆さんに感謝」である。安倍政権の手法は縁故主義と言われてきた。森友学園加計学園桜を見る会などの放置された諸問題を思い起こせば、仲良くしてくれる人をとことん優遇しまくった実態が浮き上がってくる。

 国民に選ばれなければ就けない職業だが、かといって、選んでくれた国民に対してのみ、仕事をするのは許されない職業のはずである。2018年、都議選の応援演説に立った安倍は、自分に「やめろ!」とコールする人たちを指差し「こんな人たちに負けるわけにいかない!」と叫んだ。今回の、「応援してくれた皆さんに感謝」という主旨の挨拶はあの日の叫びと見事に対応している。このところ、安倍政権は、臨時国会の召集から逃げ続けていた。開けば、いくつも手厳しく問われるべき案件を抱えていたからだ。持続化給付金事業中抜きの実態、GoToキャンペーンの是非、アベノマスクをはじめとした新型コロナ対応の検証、死亡した財務省職員が求めている森友学園問題の再調査辺野古基地問題桜を見る会イージス・アショア河井克行案里夫妻逮捕、東京五輪開催の可否など、枚挙にいとまがない目の前に重い宿題ばかりが積もっていたそれを放り出した事実は、(繰り返すが)病人なんだから、とは別のところで問われなければいけない


「レシートはない!」と主張する万引き犯

 記者から、「政権を私物化したとの批判が相次いだが」と問われ、安倍は「政権の私物化は、あってはならないことでありますし、私は、政権を私物化したというつもりは全くありませんし、私物化もしておりません」と、おんなじようなことを3回も繰り返しながら否定した。この数年、メディアや野党が安倍政権に対して主に何を問い続けてきたかといえば、この私物化についてだ。安倍政権の振る舞いを気合いで肯定する人たちは「そんな追求、全部ウソっぱちだ、やっかみだ」と跳ね返したが、安倍は「私物化との指摘、全て打ち返すことができます」と立証するのではなく、「私物化していないとした

 以前、あるラジオ番組で話した内容を、改めて原稿として繰り返す。あなたがスーパーを出たところで警備員に声をかけられ、万引きを疑われたとする。何をするかといえば、急いで財布を開き、レシートを探すだろう。もし、その時、レシートがなかったら慌てふためくはず。そのままでは万引きを認めたことになってしまうので、レジへ行き、さっきレジ打ちを担当してくれた人に「さっき、ここで買いましたよね?」と聞いてみる

 「いやー、すみません、お客さんの顔をいちいち覚えていないもので」と言われたら、レジにデータは残っていますよね、と聞く。「それは、ここではなく事務所に行ってもらわないと」と言われれば、事務所で証明してもらう。そうしないと、罪人になってしまうからだ。自分が無罪ならば、あらゆる手を尽くす。では、私物化が疑われる案件で、安倍政権の対応はどうだったろう。いつの段階からか、自分たちが疑われているのに、それを立証するものがないことを強気で語るようになった。万引きのたとえを引っ張ると、万引きを疑われている人が、「もうレシートはないんです!」と強気で訴えていることになる。「えっ、じゃあ、万引きしてるってこと?」という話になる。


逃げる後ろ姿を引き続き追わなければ

 あまりにも多くのことを見逃してきたあちらがなんとか忘却させようとする試みを、甘んじて受け入れてきた。もう一回繰り返すが、病人に対して、あれこれ厳しく追及してはいけない、という雰囲気の高まりは、病人の営みを軽視している。安倍は会見の中で、批判については「甘んじて受けなければならない」と言っている。これからも議員を続ける、と言っているのだから、当然のことである

 政権の私物化による問題が生じると、のらりくらりと逃げ回り、さすがにこれはもう弁解は難しいだろうという事実が明らかになっても、そんなつもりはなかったととぼけ、そのうちに、同じような別件が浮上した真っ黒な疑惑を、新しい真っ黒な疑惑によって乗り越えるという異様なスタイルそれらが解決せずに放置されている引き続き問わなければいけない逃げ回っている人に「お疲れ様」を言うのは奇妙だ。あくまでもたとえ話だが、収監されていないのに、逃亡中の犯人に釈放を言い渡すようなものである逃げる後ろ姿を引き続き追わなければならないと思う。

(イラスト:ハセガワシオリ)
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