ロマン・ポランスキー監督の映画「ゴーストライター」を見ました。
ユアンマクレガーが元首相の自伝を書くゴーストライターとして
アメリカ東部の孤島に招かれます。
そして陰謀を明かしていくことになるのですが・・・・
久しぶりに普通のサスペンス映画を見た感じがしました。
派手なアクションやスピード感も血が飛び散ることもありません。
ラストシーンもなかなか見ごたえがありました。
ユアン・マクレガーが主役だけど普通で地味なので
周りの役者の方が印象強かったです。
それだけユアン・マクレガーの上手いんだと思います。
冬の海の寂しい風景(砂浜と枯れ草しか出てこない)とどんよりした天気が
よりサスペンス感が出ていました。
ポランスキー監督はポーランド人で家族がアウシュビッツで殺され、自身は逃亡しました。
「ユダヤ人狩り」から逃れるため転々と暮らしたそうです。
身ごもった奥さんが殺害されると言う悲惨な事件もありました。
これらの体験がポランスキーの作品に深く影響を与えたようです。
ポランスキーの映画は『戦場のピアニスト』を見て以来でしたが
こういう王道のサスペンスももっと撮ってほしいです。
少し前にショーン・コネリーの「薔薇の名前」を見ました。
20年前の映画ですがTOHOシネマズでやっていました。
中世の修道院が舞台のこれもサスペンスで修道院の連続殺人を解いていきます。
登場人物が一癖も二癖もありそうなこわもてのおじさんばかりで違う意味楽しめました。
クリスチャン・スレーターが可愛い少年だった頃です。
画面が暗い演出で最初は眠かったのですが・・・なかなか面白い映画でした。