最近見た映画です。
「一枚のハガキ」
99才の新藤兼人自身の体験をもとに作ったそうです。
100人の兵士のうち、「くじびき」で戦地に行くか内地に残るかが決まり
それで運命が決められてしまいます。
「くじ運」が悪かった友人は戦死します。
その家庭も不幸が重なって崩壊し、一人残された大竹しのぶが希望もなく生きています。
「くじ運」が強かったトヨエツも家に帰ると悲惨なことが待っています。
二人が出会い、苦悩をかかえながらも力を合わせて生きていくことにします。
ラストの二人で麦を撒くシーンは古い映画を見てるようでしたが感動的でした。
笑えるところもあって見た後はとてもさわやかな気持ちになりました。
大竹しのぶの演技に引き込まれたし大杉連の少し大げさだけどコミカルな演技も楽しめました。
今まで戦争や原爆を描いてきた新藤兼人の最後の作品になるでしょう。
重いテーマなのに監督の押し付けではなく見る人を楽しませてくれた
ことはすばらしいと思いました。
「ツリーオブライフ」
父と息子の確執・・・ブラピとショーンペンの共演・・・と聞くとどんなドラマが待っているのかな、と楽しみにしていましたが・・・
環境映画のような映像が私には理解できませんでした。
国によって宗教によって解釈がいろいろあるのだと思いますが
途中で席を立ちたくなりました。その勇気もなく最後まで見てしまいましたが(汗・・・)
映画が終わったあと、出て行く人達は無言でした。
いい感想も書きます。
ブラピの父親役ははまっていてとてもよかったです。
現代の役より古い時代が似合うと人だと思いました。
ブラピの家がそれはそれはすばらしいインテリアだったこと。
今で言うモダンなビンテージ家具、キッチン、カーテン、壁紙など・・・
それと母親役ジェシカ・チャスティンのワンピース。
その時代を感じさせるすごく可愛いものばかり何着も見れました。
この日は東宝シネマズのサービスデー&ネット予約で日曜日にもかかわらず900円で見れたことも救いでした。
「ビューティフル」
ハビエル・バルデムの主演です。
離婚して2人の幼い子供たちと暮らしているバルデム。貧しい中、中国人の不法労働の手配やイタコのような怪しい仕事をしています。しかも末期ガンで余命2ヶ月を宣告されてしまいます。絶望に立たされるけど残された時間を家族と一緒に生きようとします。
中国の不法労働者を助けるつもりでよかれと思ってしたことが悲惨な結果になるシーンはとても残酷でした。きっと現実でもあることなのだと思いました。
最後は希望をもって生きようというしますが、私には重い印象しか残りませんでした。でもとてもいい映画でした。
ハビエル・バルデムは濃い顔ですが(笑)それがじゃまにならないくらい役にはまっていました。
本当にいい役者です!!