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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

2015-02-09 07:45:05 | 読書
村上春樹 文藝春秋 (2013/4)

図書館に何冊か並んでいたので借用.賞味期限間近をスーパーで買った気分.

主人公 36 歳が大学進学後に,かっての高校時代の仲良し5人組で疎外された問題を追求するために巡礼の旅に出る.残り4人の姓にアカ・アオ・シロ・クロが含まれているのに,多崎という姓には「色彩がない」.ちなみに灰色くんも登場するが,主人公の彼女にはやはり色彩がない.

私事だが,先日高校時代のクラスメートから突然電話がかかってきた.
また,大学の教師になって受け持った最初の学生が今は 30 台半ば.そのせいか,主人公が悪戦苦闘しながら,なにやらもっともらしいことをつぶやくあたりなどに,リアリティを感じた.

ミステリっぽい展開だが,中途半端で放り出す.エンタメ小説は真面目だが純文学はズルいな.その代わり ? 一字一句ちゃんと書いてあるので,読後感は悪くない.
思ったより軽 ~ い小説.

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