Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

無調音楽の構造

2015-02-20 08:23:18 | 新音律
アレン・フォー, 森 あかね 訳「無調音楽の構造: ピッチクラス・セットの基本的な概念とその考察」音楽之友社(2011/12).

アマゾンでの紹介
*****音高を整数に割り当て、音楽への集合論の適用を容易にすることにより、無調音楽における新たな音高の組み合わせを、従来の和音という概念ではなく、セット(集合)として認識し分析することを可能にしたピッチクラス・セット理論。それは本書によって確立された!本書出版ののち、無調音楽に関する論文のほとんどが、この理論を用いて書かれている。日本語版には、分析に必須の「スーパーセット/サブセット表」全58ページを追加。*****

タイトルに惹かれ大学図書館から借用したがあえなく敗退.野次馬には歯が立たない.自分で無調音楽をやってみようと言う意欲があれば話は別かもしれない.

350 ページのうち,30 ページ程を読んだだけでの無責任な感想.

数学の本と思った方が良い.

ジャズの理論と似ている.
16 トンはウクレレとギターからコード理論に導かれたが,C とか C# とか言うより,さらに 11 とか 13 とか -5 とかをごてごてと付け加えたりするより,この本のように番号で言った方がよほど合理的で入りやすいかもしれない.

高校生のとき元素記号を憶えさせられて閉口したのを思い出した.水素が H で酸素が O なんて何の合理性もない.原子番号さえあればいいじゃないかと思ったものだ.
しかし,慣れて来るとなんとなく H2SO4 の H という文字からイメージが湧いたりする.これと同じで C7 という文字列もなんらかのイメージ,なんらかの情緒を伴うようだ.人間にとって記号というものは,合理性一辺倒では決められないものかもしれない.



コメント (1)
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