サブタイトル「21人の人気作家が語るプロになるための方法」
角川書店 (2014/2).
「小説 野生時代」に連載された,表紙に名前がある 21 人へのインタビュー集.サブタイトルも,また北川次郎による解説も,作家を目指す人を対象にしているが,作家になるつもりなんかなくても面白く読めた.純文学ではなく,エンタメ系の作家が対象である.
本文は各作家一律 5 ページで,写真も載っている.じつは桜庭一樹という人はずっと男性と思っていた.
「志望動機」「転機」「自分を作家にした経験」など,質問もわりに統一されているが,例外もある.「おれ,びびっちゃってさ」椎名誠 のような口調もあれば.「まことに隔世の感がある今日このごろでございます」北村薫 のような口調もある.作家名で五十音順に並んでいるが,小池真理子と藤田宣永を読み比べるのも面白い.
この世界は,とにかく「賞」をもらわないと,どうにもならないらしい.
もっと古い世代だったら戦争体験が履歴を左右したと思うが,ここでは辛うじて森村誠一が,「空襲で焼けた畑のかぼちゃを食べていた.ぽつんと落ちていたのが人間のもげた頭だった」と述べている.小説より強烈...もうどこかで使っているかもしれないが.
図書館で借用.
角川書店 (2014/2).
「小説 野生時代」に連載された,表紙に名前がある 21 人へのインタビュー集.サブタイトルも,また北川次郎による解説も,作家を目指す人を対象にしているが,作家になるつもりなんかなくても面白く読めた.純文学ではなく,エンタメ系の作家が対象である.
本文は各作家一律 5 ページで,写真も載っている.じつは桜庭一樹という人はずっと男性と思っていた.
「志望動機」「転機」「自分を作家にした経験」など,質問もわりに統一されているが,例外もある.「おれ,びびっちゃってさ」椎名誠 のような口調もあれば.「まことに隔世の感がある今日このごろでございます」北村薫 のような口調もある.作家名で五十音順に並んでいるが,小池真理子と藤田宣永を読み比べるのも面白い.
この世界は,とにかく「賞」をもらわないと,どうにもならないらしい.
もっと古い世代だったら戦争体験が履歴を左右したと思うが,ここでは辛うじて森村誠一が,「空襲で焼けた畑のかぼちゃを食べていた.ぽつんと落ちていたのが人間のもげた頭だった」と述べている.小説より強烈...もうどこかで使っているかもしれないが.
図書館で借用.