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なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

まほろ駅前番外地 第2話「麗しのカラオケモデル、探します」

2013-01-19 | 授業


今回の元ネタは劇中でも触れられているけれど、「探偵ナイトスクープ」の「夢に出てくる少女に本気で恋をしてしまったおっさん」のエピソードだと思う。ちなみにこの依頼の落ちは夢の中に出てくる少女が実はおっさんの奥さんの少女時代にそっくりだったという落ちだった。


レイザーカラオケの出演女優に本気でほれてしまったおっさんが多田にその女優を探して欲しいと依頼。(しかも依頼人は奇しくも大島渚的に野坂昭如的な客にマイクで襲撃される!!)行天が「探偵スクープナイトですっていって聞いてみれば」と「探偵ナイトスクープ」のていで依頼を果たそうとする筋。途中カラオケビデオの制作会社がAV制作会社になっているとの話を受けて「『アウトレイジ』みたいだったらどうする?」とか最高。しかもガチで『アウトレイジ』という。

ナイトスクープのエピソードを下敷きにしつつ、大根監督らしく劇映画的に纏め上げていて、落ちを含めてハッピーサッドというか、幸でも不幸でも無い感じが実に上手く表現されてい(でもそうは言いつつもみんなそいういう状況を肯定的に受け入れているように思える)

『最高の離婚』は確かに面白いんだけれど、絵作りとか演出とかが悪い意味でフジテレビ的なのと比すと、きれっきれの映像。話も面白くて、絵もきれいで、芝居も良くて文句無いのですが、ただ一点、ただ一点のみ不満が。やっぱり「探偵スクープナイト」ではなくて「探偵ナイトスクープ」っていう単語を言って欲しかった。「探偵ナイトスクープ」という言葉が発せられてこそリアリティにこだわる大根監督らしい完成度になったんじゃないだろうか。本当に残念。ここだけ後々アテレコで修正してくれないだろうか。