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なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

02007年005月023日(水)夕焼け

2007-05-23 | 休み
最近まともに夕焼けを見ていないことに気が付く。
それもここ2年ほど。つまりは東京に来てからだ。
向こうに居る時はこれでもかというほど
夕焼けを見たような気がする。
当たり障りの無い夕焼けから
誰かに知らせたくなるような夕焼け。
そしてこの世の終わりなのではないかという夕焼け。
オレンジ色とも紫色とも形容し難いそれは
夕方の出雲平野をすっぽり包んでいって
昔どこかで聞いた
「一日は朝焼けに生まれて、夕焼けに死ぬ。
毎日はそれの繰り返しだ」という何とも臭い立つ
話を思い出させた。
臭い立つと思いながらも、それを思い出したのは
その説明があながち間違っていないと思ったからだろう。
秋口にもかかわらず、7時近くまで
明日は来ないと云わんばかりに
暗くなるのを拒んで、平野を照らし続けていた。

それをいじらしいと思ったのかも知れない。

何とも不気味な色味ではあるけれど、どこかで懐かしいような
優しいような気もかすかに思わせるそれを見ていたら
家も車も、畑も北山もそれに染まっていた。