「九条自由広場」

「昭和区九条の会」(名古屋)のブログです。会と市民の皆さんとの交流の広場です。ぜひ「コメント」をください。

大震災から3カ月                    平 和平

2011-06-11 09:11:14 | Weblog
 大震災から3カ月たちました。いま、被災地はどうなっているのでしょう。
 今朝のテレビでは、「背よりも高いがれきの山を前にして、復興、復興と言われても実感がわかない」、「義損金がまだ届いていない」、「仮設住宅に入れと言われても、職を失った身では水道代も払えない。食べ物はどうするの?」などという声が流れていました。地元出身のアナウンサーは「家族バラバラ、行方不明者もいる。魚の臭いがひどいなど大変な状況で暮らしているが、全国の皆さんからの見守りが被災者を元気にしている。最後のひとりが立ち上がるまで見守り続けてほしい」と訴えていました。

 また、赤旗新聞が、岩手、宮城、福島の被災者200人にアンケートの結果を記事にしていました。それによると、
☆「震災後の家計収入はどうですか」、① 変わらない25%、② 少し苦しくなった29%、③ かなり苦しくなった42%となっており、71%の人が苦しくなったと回答しています。また、預貯金を取り崩して生活費に充てている人が40%に上ります。「変わらない」と答えた人の多くは退職後の年金生活者ですから、働いていた人の多くは、家計が破たん状態にあることが想像できます。

☆「体調の変化はありますか」、① ストレスを強く感じる45人、② 眠れない37人、③ 体調を崩した36人、④ 疲労感がある35人など、162人(81%)が何らかの不調を訴えています。


☆「現在どこに暮らしていますか」、① 仮設・借り上げ住宅71人、②避難所70人、③ 自宅39人、④賃貸住宅9人、
 親戚・友人の家9人、⑥その他2人。

☆「住んでいた地域で暮らしたいですか」という問いに、① ずっと暮らしたい71人、② 復興すれば暮らしたい18人
③ 住めない59人、④ わからない32人でした。

☆「政府などに強く要望したいことは」という問いに、① 住宅建設75人、② 経済支援51人、③ 雇用確保46人、
 ④ 港や畑など産業基盤の回復43人、⑤ 生活物資の支援など、370人(複数回答)が要望しています。

 
 以上の様な被災者の要望に政府は応えているでしょうか、ある情報では、1番頑張っている人は「被災者」、2番は公共団体の職員、3番はボランティア、大きく下がって政府、邪魔しているのは東電と書かれていました。

 政府も、東電も事実を隠し、反原発の科学者・専門家を排除する姿勢をいまも取り続けています。私は「がんばれ! 日本」というのであれば、政府・東電(財界も含む)がこのような時代遅れの方針を捨て、速やかに『オールジャパン態勢』をつくりあげるべきだと思います。
 原発継続の後押しのための≪節電≫を呼び掛ける前に、近々のうちに不足する米を確保(減反政策をやめ、被災地でつくれなくなった「米」を被災地以外で復活し、食料を確保)しなければなりません。
 大企業は、産業が成り立たないような「カンバン方式」をやめ、3カ月ほどは備品の確保すべきです。欧米諸国から哄笑され、政治も、経済も・・・・・かなり信用を落としました。
 がんばっている中小企業、農業者、漁業者、労働者に・・・、政府や東電、財界は、どう対処するのでしょうか?