よみびとしらず。

あいどんのう。

たまひし

2022-01-02 10:44:17 | 散文
こどもの頃にうつろなままの
連れていかれた景色にて思う
いまはもう手の届かぬ場所に来たりて
空を眺めるうつろな眼差しは
帰りたいとの思いを乗せて
現実はあなたの頬をたたきてその場所の縁遠く
何処にも辿り着けない場所ありて
そこに我が心を置いてきた

どうしてどちらへかえろうか

おかえりなさいとただいまの
違和感は繰り返されていまここは家路と
此処彼処まで
冷たい風の吹いている
今日を思う明日より白い手は伸べて朝
わたしの瞳は昏く遠い夜に焦がれていた

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