美しいものを説くという
言葉の通じぬ者共に
つんざくものを研(と)ぐという
道理の分からぬ者共も
海の青さも山の奥にも
到れり尽くせぬ夢の跡から
涙の痣なる乾いた頬の
止まぬ揺らめき時の鐘鳴り
朱色は染まりて眼(まなこ)の瞑る
どうか良い子やねんねしな
かぶら矢の弾く音の鳴り響く
遠いあなたは問うてみたとて
かえりみることのない夜明け前
眠る者の見たものは石になり変わる
頑なに閉ざしたあなたのその美しさから
太陽は昇りて光を偽り涙は枯れた
しみじみと遥(はる)けき夜の最果てに
あまねく全ては照らされる
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