何度も産まれて
何度も生きて
何度も死んでまた廻る
だから知らない初めての景色にも
わたしの故郷(ふるさと)は存在し
いまはもう誰も触れることない草木のなかに
あの日交わした約束は眠る
そよ風がそのすきまを通るとき
思い出の香りはしずかにそこから解き放たれて
わたしはわたしの知らない景色に立ち
なに一つ思い出さぬままわたしの頬は濡れていた
かつてみた景色の記憶なくとも
かつてついた傷の痛みなくとも
わたしたちは泣きながらこの世に生をうけ
一本の稲穂のなかにも鈴の音を聴く
なにもみえぬ眼差しは故郷をみつめ
開かれた瞳はなに一つ真実を知らぬまま
今日もわたしは生まれてはじめての場所に立つ
懐かしい世界
何度も生きて
何度も死んでまた廻る
だから知らない初めての景色にも
わたしの故郷(ふるさと)は存在し
いまはもう誰も触れることない草木のなかに
あの日交わした約束は眠る
そよ風がそのすきまを通るとき
思い出の香りはしずかにそこから解き放たれて
わたしはわたしの知らない景色に立ち
なに一つ思い出さぬままわたしの頬は濡れていた
かつてみた景色の記憶なくとも
かつてついた傷の痛みなくとも
わたしたちは泣きながらこの世に生をうけ
一本の稲穂のなかにも鈴の音を聴く
なにもみえぬ眼差しは故郷をみつめ
開かれた瞳はなに一つ真実を知らぬまま
今日もわたしは生まれてはじめての場所に立つ
懐かしい世界
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