NO NAME 2021-09-13 12:07:32 | 散文 名前を与えられて安心する毎日にたとえそれが偽物の名前であったとて名前を持たないはみ出し者ではいたくないとみんなひとりぼっちの仲間たち痛くないことだけをたよりに居たくない場所からは視線を外したすべては大きな口のうえごくんと飲み込まれる度に空から落ちてわたしたちはいつもわたしの名前を探している本当の名前を呼ぶ声に耳をすませば雑音となったかつてのわたしとおんなじように欲望はわたしたちを取り巻いて夜を連れ . . . 本文を読む