よみびとしらず。

あいどんのう。

ツキアカリ

2021-09-08 13:29:57 | 散文
暴力と同じかたちした優しさで突き離した先にあるものはただ煌々と月明かりひとつそれを淡色の雲に包み込んで隠したままどうかわたしには触れないでと誰かが言ったそんな笑顔で語りかけられるほどの善良なんかじゃまるでない本当のわたしに本当は触れてほしいわたしは最(いと)も容易く嘘を吐くそうして同じ姿を保ったままのあなたは柔らかく微笑み空を見つめて「その雲の向こう側に月は、ある?」と有るか無しかの賭けに出た . . . 本文を読む