よみびとしらず。

あいどんのう。

きょうふ

2021-02-19 18:01:28 | 散文
腹をすかせて研ぎ澄まされてそれでも視界は変わらずに月を喰べた空の色はあまりに深く満ち足りて微笑んだあなたの影はいくつものわたしを覆いつくして夜は来る音のない笑い声だけがこだましたなにも感じなくなるまでにそれがまさしく正しいことだと思い違いも甚だしいと雷(いかづち)は空を割りわたしの真下に落とされた光に包まれて目は眩(くら)み世界は暗闇よりもさらに恐ろしいものへと変化する明るく賑わう朝の訪れにわたし . . . 本文を読む