よみびとしらず。

あいどんのう。

仮面

2021-02-16 01:25:33 | 散文
夜のこわさに仮面をつけたのは眠れない夜をやり過ごすためこっちへおいでと手招く声に耳をふさいで諍(あらが)った涙で視界は滲(にじ)めども晴れわたる空の青さは知っていた恐怖は希望を飲み込んでそれでも時計の針は止まらない刻一刻と夜は明けて空とわたしは少しずつ明るさを思い出す夜は仮面をつけたままにっこり微笑み明日を導いたおやすみまたねと声のする仮面で素顔を隠した夜の本音は雲散霧消してまた新しい朝はやってく . . . 本文を読む