さかな 2021-02-07 00:11:59 | 散文 言葉は溢(あふ)れてまるで思い通りにはならず思いは溢(こぼ)れてできた水たまりに魚は泳ぐ何処にもない場所には誰も辿り着けずけれど行き先はそこに示されて魚は泳ぐまばたきもせず意気揚々と息苦しさはとうに知っていたそれを受け入れてほんとうの微笑みで苛立ちは産まれ炎をあげた そうやって目眩(めくるめ)く感情の渦のさなかに魚は放たれてひとりきりきらきらと輝く水をまといて 誰の目にも触れられないまま . . . 本文を読む