よみびとしらず。

あいどんのう。

ふうせん

2021-02-18 01:32:13 | 散文
ただふくらんで飛ばされたわたしの頬に似ていると笑うあなたも大きく大きくふくらんであの青色の空に重なったあなたに会いに行きたくていくつもの風船を空に飛ばした大きな思いに負けないように涙の色を空に託した風船は風に乗り届けどこまでも月の奥地に棲む兎は陽気にうたを歌い海の底にある悲しい人魚は枕を濡らして夢を見たたくさんの風船はこの世界にしきつめられて柔らかな感情は壊されることのないよう太陽は優しくわたした . . . 本文を読む