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やへまッコ 前記事続き

2022-03-06 | 農家 農村

 「やへま」は、少し時季外れの言葉です。お正月に使われる言葉でした。痩せ馬のこと。子どもにとってうれしい、ある習慣を表しています。続く。

 

 「痩せ馬」が訛って「やへま」。それにッコが付きました。お年玉のことを言います。痩せ馬と知ったのは、大人になってずいぶんしてからでした。それも、ふとしたきっかけで。その頃でもう、「やへま」は死語のようなものでしたから、その機会が無かったら、知らないままだったと思います。

 前置きが長くなりました。

 昔、まだ動力機械(耕運機など)が無かった時、土を耕すために牛馬が用いられました。牛馬は無くてはならない大切な役畜だったのです。扱いやすいのは、馬の方だったのでしょうか? でも、馬の方が牛より高かったため、どこの家でも馬を飼養しているわけではなかったそうです。腐っても鯛ではありませんが、たとえ痩せていて非力なようでも、馬は馬。牛に比べたら、その能力は大きな差があったのだと思います。

 無ければ何ともしょうがないけれど、あれば、うれしい。何かの足しに。お年玉を「やへまッコ」と言うようになったのは、そんな思いからなのでしょうか。謙遜してあえてそういうふうに言う場合もあったでしょうし、現実に些少な金額だったから、そう言った場合もあったことでしょう。どちらにしても、何だかこころあたたまる言葉のように思えてなりません。まだ小さかった頃、祖父母にそんなふうに言われて、お年玉をもらったものでした。

 

 そして10数年前の、ウソではない話。

 12月のある日、夢に祖父が出てきて、「やへまッコける(あげる)」と言ったのでした。おかしな夢だなと思っていたところ、数日して今度は、夢の中にネズミが出てきたのでした。もしかして、急いで年末ジャンボを買えということか!と思い、ふんぱつして3,000円分買いました(笑)。そしたら、当たったんです! 3,000円(と300円)!

 とても驚き、うれしくなったことでした。確かに痩せ馬でしたけど、金額以上に何倍ものほっこりでした。ちなみにふだんは、宝くじは買うことありません。夢のお告げに一か八か賭けて3,000円なんですから、器のほどが知れますね(苦笑)。あはは、そんな感じで、これまで過ぎてきました。

 


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