濁音が多い秋田弁。でも、標準語で「しんしゃく(斟酌)」というのとは、少々違った意味の言葉です。
回りくどい話をせずに結論から言うと、「しんしゃぐ」というのは、①遠慮深い、②遠慮がちという意味で使います。①と②、微妙に違いますよね。いや、大きな違いです。でも同じ言葉を使うんです。
「あの人だば しんしゃぐだものー」 こういう場合、「あの人」が遠慮深い人なのか、遠慮がちな人なのか、判断を誤らないようにしなければなりません(笑)。うっかり、「んだなー(そうだねー)」なんて肯定したら、あとあと大問題に発展、なんてことも。
まぁ、そんな前置きはともかく、先日、近所の人との他愛もない会話の中で、この言葉が出たのでした。
A 「ひろ、おめ、2種免許持ってらんでねっけが?」
B 「んだ。だども、使ったごどね(無い)」
C 「この前、新聞さついでらっけな。『その気になれば月50万も可。東京でタクシー』って」
B 「オレだばダメだべおん。あんまりしんしゃぐで。お客さん乗せでがら、ながなが、流れさ入って行げなくてよ。
そうしているうぢに、メーターどんどん上がっていって、お客さんおごって降りでしまう。
そのどぎ、『お客さん、代金…』なんて言えるはずもねぇし(笑)」
「しんしゃぐ」って、お前が出したんじゃないかっ!
んだよ、古い言葉ッコも大事にさねばな。
自信がなくて、遠慮がちの方の意味の管理人なのでした。
暑い夜。良い眠りに入れますように…。
ふと思い出して、どうでもよい追記。
その当時、世界の若者に影響を与えたチェ・ゲバラは、今でもその名が語り継がれ、
一方、現在多くの人を呆れさせている「チェッ・ジバラ」は、そこかしこ。名など、語り継がれようもない。