水は低きに流れます。それほど高低差がなくても、上流から下流に流れるのが当たり前です。
用水路に水が豊富に流れていると、平穏無事なんですよねー。誰もが、その人の希望するタイミングで、田んぼに水を入れることができます。
ですが、そんな恵まれた状況に、どこの地域もあるとは限りません。あるいは設計上、アンバランスが生じないつもりで作られた用水路であっても、実際にはうまくいかないこともあるようです。
そして、くりかえしになりますが、水は上流から下流に流れる…。何と言っても、上流側が有利なのです。流しそうめんをご想像ください(笑)。大食漢が数人上手側に並んだら、下々の者たちは、いつまでたっても口には入らない。
おーい、こっちにもよこせーなんて叫んではみるものの、適当にあしらわれておしまいです。それどころか、その数人が強面だったら、叫ぶことさえできません(苦笑)。
しんしゃぐにしていると、いつまでたっても、水は入らないんですよねー。
よぉーし、そっちがそうなら、夜陰に乗じて、実力子牛だー。
牛だけで大丈夫かー。仔馬はいらんかー?
まぁ、これは大げさに脚色したもので、現実がこの通りというわけではありません。お米作りは一過性ではなく、永続的なもの。たとえ原理がそうであっても、可能な限り不平等が起こらないように、知恵とゆずり合い精神を出し合っているのです。ゆずり合い精神の多い少ないで、問題が起きるんですけどね(苦笑)。
それを言っちゃぁ おしめぇだー。