静かな劇場 

人が生きる意味を問う。コアな客層に向けた人生劇場。

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霊魂があるわけでもない

2009-12-03 21:00:11 | Weblog
今まで見てきたように、唯物論は現実を説明するには随所に不都合な点があります。また、純粋に唯物論の立場に立つならば、因果の道理の仏説は否定されます。そうなると廃悪修善に努める理由も曖昧となり、そこから現世的、快楽主義的思想がはびこり、社会に混乱をもたらすであろうことは想像に難くないと思います。

でも、唯物論が正しくないとしたら、他にどんな考え方があるのでしょうか。

唯物論の対極にあるのが、精神、あるいは心といわれるものの主体、つまり霊魂のようなものが存在すると考える立場です。

人間は物質だけの存在ではなく、不滅の霊魂が宿っていて、肉体消滅後も存続し、死後の世界へ行くという考え方です。唯物論を支持してきたのは主に科学ですが、こういう霊魂説を支持してきたのは、仏教以外のほとんどの宗教です。
六師外道の中にも、霊魂の存在を説いた尼乾子(ニガンタ・ナータプッタ)のような人もいます。

いずれも、釈尊は外道といわれているのですから、仏教は「永遠の生命」を説いているとはいえ、霊魂説に組するものでは決してないのです。「無我なるが故に常有に非ず」と経典にあるのはそのことです。

さて、世界を構成している物質と、精神現象の主体である霊魂が存在すると考えて、何か不都合な点はあるのでしょうか。今日の多くの科学者が、こういう考え方をとらないのには、それなりの理由があってのことです。

それはどういうものか。それはまた次回に譲ります。(つづく)
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