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今日の区議会決算特別委員会で私の公約の一つになっていた、中央・馬込
など交通不便地域にコミュニティバスの運行を行うよう質問をしまし
た。
大田区では2004年度に「大田区内地域交通現況基礎調査」を、大田区内に
おける公共交通の空白地域及び利便性の低い地域の交通環境向上等を目指
し、人口分布や交通網等の現状やその地域にコミュニティバスの導入を行った
場合の需要予測・運営収支等の状況を区内全域を対象範囲として行いました。
その後、2007年7月に「大田区緊急2か年計画」事業のひとつとして、公共交
通不便地域解消とあわせて観光や高齢者の移動手段としてコミュニティバスの
導入の検討・計画の具体化に入り、2008年3月に「大田区コミュニティバス導
入検討会報告書」を出して試行運行候補地を選定するなど方向性を打ち出し
ました。そして2009年10月から矢口・下丸子地域を走るたまちゃんバスの試
行運行が開始しています。
私はまず、10年前の2004年に区内の交通現況調査を行い、公共交
通の空白地域や人口密度分布や年代分布などの調査を行っていますが、
10年前より更に高齢化が進む中で、「買い物弱者」の問題が社会問題
になるなど新しい問題も出てきています。改めて区内の交通現況調査を
行うことを求めました。区側は「現在、国土交通省で2013年12月
に施行された交通政策基本法に基づき、交通政策基本計画の策定作業を
すすめているところ。この計画に自治体を中心とする地域交通ネットワ
ーク再構築が位置付けられていて、コミュニティバスなどを含めた取り
組みが位置付けられる予定。国の計画の動向を踏まえながら交通現況調
査の必要性について適切に判断したい」と答弁しました。
次に、 2004年に国土交通省が発行したコミュニティバスの導入ガイドによる
と、コミュニティバスとは「正式な定義が決まっているわけではないですが、「地方
自治体がまちづくりなど住民福祉の向上を図るため交通空白地域・不便地域の
解消、高齢者等の外出促進、公共施設の利用促進を通じた『まち』の活性化等
を目的として、自らが主体的に運行を確保するバスのこと」としています。 私は
この高齢者などの外出促進などによる住民の福祉の増進、まちの活性化
のプラス要素に着目する観点や、「観光の視点と福祉の視点から公共交
通のあり方を研究している」以前の区議会での区側の答弁も紹介しなが
ら、2007年度の大田区コミニュティバス導入検討会で試行運行され
ている、矢口・下丸子地域に加えて西蒲田・中央地域と馬込地域での検
討を早め、運行を開始するよう求めました。区側は「今後は、西蒲田・
中央地域および馬込地域を含んだ他の交通不便地域とともに、矢口地域の
試行運行の結果から、多様な利用方法、利便性の向上、事業費の軽減化等
の課題を踏まえた検討が必要」等と答弁しました。今後も中央・馬込地域の交
通不便地域にコミュニティバスを運行させるために取り組みを強めていきます。