昨年の区議選後、大田区議会で日本共産党(9名)は、自民党(16名)、
公明党(12名)に次いで第3党になりました。他は民進党(5名)、東京維
新(2名)、緑、次世代、フェア民、改革、ネット、無所属(各1名)です。
党区議団は区議会第3党にも関わらず、区議会役職(委員会委員長・
副委員長など)から外されるなど全国的にみても議会制民主主義の根幹
に関わる異常な議会運営が区議会与党によって行われてきました。
昨年に引き続き、党区議団は他会派の議員と共同して、大田区議会の
議会制民主主義を守り民主的な運営を求める立場から一致点に基づく
要望書を、区議会議長と自民党・公明党・民進党に提出しました。昨年の
要望項目に加え、少数会派の議員の所属委員会の選択権確保の問題
や議員の議会内での発言権の最大限の保障の問題などを強化・追加し
ました。この超党派の要望書には日本共産党区議団と東京維新、緑、
フェア民、ネットの14名の議員が名前を連ねました。要望書の内容は
以下の通りです。
大田区議会議長
自由民主党・公明党・民進党 幹事長各位 平成28年5月19日
大田区議会議員
荒尾 大介
大竹 辰治
荻野 稔
金子 悦子
北澤 潤子
黒沼 良光
佐藤 伸
清水 菊美
菅谷 郁恵
奈須 利江
野呂 恵子
福井 亮二
藤原 幸雄
三沢 清太郎
(50音順)
要 望 書
私たち超党派の議員は、大田区議会の民主的な運営に関わり、特に以下
の点について要望いたします。
少数意見の尊重は議会制民主主義において欠かせないものです。大田
区議会自ら改革につとめ区民の信託にふさわしい議会であるために、議
論を尽くされ実現に努力されるよう要望いたします。
記
1. 代表者会議、幹事長会、議会運営委員会における議論には少数会
派を含め、すべての会派の意見が反映出来るようにすること。
2. 役職選出にあたり委員会の正副委員長、理事、付属機関委員につ
いては会派議員数に応じて選出し、交渉会派以外についても適宜配
分すること。
3. 本会議、委員会での質問のあり方を検討し、議員の発言の自由を最
大限保障すること。
4. 一人会派の質問時間年40分、二人会派の同80分の定例会毎の割
り振りについては個々の裁量に委ねること。
5. 委員会の委員構成については、少数会派の希望を十分に尊重して、
定数は柔軟に対応すること。