昨日(8月9日)開催された東京都議会臨時会・7月の都議選後、最初の都議
会を傍聴してきました。この日の臨時議会では議長や副議長などの議会役職
を議決しました。日本共産党都議団は「都議選で示された民意を都議会各会
派で公平に分担する」ことを求め、議長選で第一会派の都民ファの尾崎大介議
員と副議長選で第二会派の公明の長橋桂一議員に投票し選出されました。また、
「議会改革検討委員会の設置に関する動議」が全会派一致で議決されたことは
画期的です。党都議団は以前から「議会改革は都民に開かれた議会にすること
が基本だ」として公開の場での協議を求めてきました。そして、都議選でも大きな
争点になった築地市場の豊洲移転問題では、日本共産党、自民党、民進党などが
「市場移転問題特別委員会設置に関する動議」提出しましたが、都民ファーストの
会、公明党、生活者ネットが反対し否決しました。この動議の採決に先立って共産
党・尾崎あや子議員、民進・藤井議員が賛成の立場から、都民ファ・中山議員、公
明・伊藤議員が反対の立場から討論を行いました。尾崎議員は「中央卸売市場を所
管する経済・港湾委員会だけで完結する問題ではない」として「問題山積の市場移転
問題は特別委員会を設置し知事へのチェック機能を担う都議会の役割発揮のうえで
重要」と指摘しました。またこの間、小池知事は豊洲への市場移転の前提にしていた
「無害化」を撤回しながら都議会に説明していません。「無害化」の撤回は食の安全・
安心を求める都民・市場関係者への重大な約束変更になります。都議会は都民の声
に応えるためにも特別委員会を設置し集中した審議が求められています。動議に反対
した、都民ファや公明は「新しい段階に入った」「所管の常任委員会での議論十分だ。
新たに特別委員会を設置することは議論がかえって散漫になる」などと主張し、全国的
に注目を集めている市場移転問題で議会のチェック機能を弱め、都民の切実な声に背
を向ける態度をとりました。