嵐 （続き）

娘　帰省３日目の夜。
長女一家も勢揃い、賑やかに食事。

その時、長女と次女が　アッケラカンと言うことに、

“お父さんとお母さんが死んでも、この家はこのまま　残したいねぇ”

“そうよ！　私らが帰ったとき、皆が集まれるようにねぇ”

オイオイ！　
父も母も、まだ、ピンピンして　生きてますけど・・・

孫たちはパソコンの前に　
４歳から１５歳までの５人が団子のように集まり
何やら動画を見て　楽しそうに笑っていた。
覗いてみたが、私が呼び出せないような画面だった。

その夜は、長女も泊まり、
１・２号君とそのパパは帰っていった。


長女と次女は語り明かす…と言いながら
昼間の疲れで　ダウンしたようだ。

私は、翌朝　仕事だったので　先に寝た。


翌日、仕事から帰ったら
我が家は見事に　スッカラカン・・・

孫の髪をくくる　ピンクのゴムひもが
片方だけ　痕跡として残った。