チョコハナな日々

ちょこっとした日常のさまざまなことに対する想いを書いていきます。

自宅で写真展

2013-09-28 | 日々のひとこま
今月のある土曜日の朝、広島在住のO師から連絡が入る。

「今日長崎の○○寺へ行くので途中立ち寄ろうかと...」ということでO師が10時過ぎ自宅に来られた。

「今日から3日間写真展を、お寺でしますが、見ますか?」

ワゴン車に積んできた段ボールからパネルを取りだしリビングのソファーに飾りだす。

わたしたちがしている「共に生き、共に学ぶこどもたち」の写真展のより大きくて立派な額縁に写真と文があった。

昔うちの娘もこんな素朴な愛らしい表情をしていたな...と思わせる男の子と家族の写真。

写真は十数枚だっただろうか。

癌になった祖母の痩せこけた姿と瑞々しいほっぺたの孫とのツーショットなど。

「りとる福島」主催の写真展のテーマは、家族のかたち~福島を離れて、みつめたもの~

その中で今も印象的だったのは、「雪国の人は雪をみない」ということば。

あぁ、そう、そうなのよね、

毎日雪を見る人には雪があまりにも間近にあって当たり前になり過ぎている。

これは...原発だけでなく米軍基地にもいえることなのだろう。

事件があってはじめて、すぐそばの脅威に気づく、

しかし、月日が経つと...

気持ちを持続していくというのは難しいことなんだと思う。

でも、

「福島からの避難者数が全国で一番多い山形県。今も1万人近い避難者がおり、その8割が避難指定区域外からの自主避難」ということ。

それぞれの家族が今も福島の原発により不安のさなかにいること、

福島から避難したことに対して福島在住の人から差別発言もあったこと、

「避難指定区域」と「そうでない区域」との支援の差...これは長崎の被爆者問題とも似ているかもしれませんが。

日々の出来事の中でわたしにとっても「福島」のことが薄れていっていました。

今回の自宅での写真展は「原発についてもまた考えていこう」と思いました。

気持ちがゆるくなったとき、「気づかせる」きっかけ作りが必要ですね。